見出し画像

2024年ベストアルバム10選、いや5選

第1位 BUCK-TICK『スブロサ SUBROSA』


以上!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!良いお年を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!






10個も選んでられません!!!!!!!!!!!!しゃらくせえ!!自分イカゲーム2見るんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!






すいません嘘です。私にアルバムを選ばせてください。そしてお墓の前で泣かないでください。
しかし2024のミュージックシーンが本当に豊かで、選ぶのめっちゃ大変なのは確かなので、ここは10でなく5でいかせてください。その方が読むほうも書く方も楽。Win-Win。

楽しいのでランク付けをしてますが、実質すべて1位です。
あ、すみません、やっぱ5位~2位が1位で1位は0位です。何言ってるかわかんないと思いますが私も分かっていません。
あと、筆者はミュージシャンなので、友人知人・関係値がある方や共演させてもらったことがある方のアルバムなどは省いています。理由はそれやってたら偉そうだし1位じゃないと気まずいからです。NakamuraEmi大師匠の『KICKS』、GOOD BYE APRILの『HEARTDUST』、優河さんの『Love Deluxe』、とても素晴らしかったです。勉強になります。


第5位 Billie Eilish『HIT ME HARD AND SOFT』

ビリーアイリッシュのアルバムはデビュー前のも含めてここまでほんとに外れなし、どれ聴いてもいいんだけど、このアルバムは最初聴いた時、「ここまでのキャリアの集大成にしてベストやんけ…」とぶちのめされた。

音数や装飾は前作からさらに控えめに、それでいてメロディは艶やかに、このジャケットのイメージそのままの水に沈み込むような美しさをたたえた名作。ビリーとフィニアスの良いところ全部入りという感じ。
このタイプのアルバムは通して聴いてなんぼだとは思うが、大ヒット曲"BIRDS OF A FEATHER"、ラストの長尺"BLUE"が特に好きです。


第4位 Becky and the Birds 『Only music makes me cry now』

芸風としては↑のビリーと近い部分があるが、よりエレクトロかつコラージュ的でいびつな音楽。個人的にはJames Blakeの1stを思い出した。

正直このBecky and the Birdsというアーティストについてなんの知識もないし、なんでこれを聴いたかも全く覚えていない。
が、とにかくこういう儚い女性ボーカル+エレクトロニカに、90年~00年代に青春を送った人間たちは弱い。
さっき調べたらコクトーツインズで有名な名門4ADからのリリースということで大納得。ちなみにヴォーカルはベッキーさんではなくテアさんというらしい。北欧スウェーデンのミュージシャン。もうプロフィール通りの音じゃねえか。


第3位 MONO NO AWARE『ザ・ビュッフェ』

メンバー2人がやっているMIZというサブユニットはよく聴いていたし、ボーカル玉置さんがパーソナリティをつとめるラジオ『脳盗』リスナーでもあるが、本体MONO NO AWAREはそこまでのめりこんではいなかった。
しかし、わが娘と観ていた子供番組『シナぷしゅ』で流れていたM3「もうけもん」にぶっ飛ばされ、今年出たこのアルバムで完全ノックアウト。

M6「風の向きが変わって」の歌詞が(音付きの動画とかじゃなく)バズったことからもわかるようにとにかく全曲歌詞が凄すぎます。

大人になるほど他の誰かの命を過ごした気持ちになるけど 知らないわ

M12「アングル」

などなどなどなど、ながら聴きを許さないグサグサ刺さる名文だらけ。(もちろんアレンジも演奏も超一級なので、音だけだと心地よくながら聴きできそうなのも凄い)
聴いた瞬間「今年のベストこれじゃん!」と確信しました。だがしかし…


第2位 トリプルファイヤー『EXTRA』

同じ日本のバンド、同じ作詞巧者という意味ではこんな刺客が待っていました。録音自体はだいぶ昔だったようだがなぜか今年リリースのトリプルファイヤーの最新作。

言葉・演奏、全てにおいて磨き抜かれていて、わりと長くトリプルファイヤーのファンだが間違いなく最高傑作だと思う。
MONO NO AWAREと同じく、歌詞をピックアップし出すと全文書くハメになりそうなので各々ご確認いただきたいが、

YouTubeで見て知ってる テレビが隠したこと
YouTube教えてくれた
疑うこと忘れたやつの目には見えない アナグラムのメッセージ
マジでそうなんだから しょうがないって
気付いてくれよ 目覚めてくれよ さあ

M4「ユニバーサルカルマ」

とかはリリース後に日本で起こったこととかを考えても、角度が鋭すぎて震える。
ポエトリーリーディング+シャウトが中心だった吉田さんのボーカルも、だいぶ歌う感じになってて驚き。大好きです。


第1位 BUCK-TICK『スブロサ SUBROSA』

第1位というか第0位。比較不能。別格。殿堂入り。No.0。
ラーメン屋に喩えると南阿佐ヶ谷の「一笑」。

思い入れが凄すぎて逆に何も言えない、言い出したら3億字くらいになってしまいそうなのでどこまで書くか迷う。
2023年にヴォーカル櫻井敦司さんが急死、残った4人でバンドを続けることを宣言したその約1年後に出てきた17曲入りの大作。
まず早さと強さに驚くが、25年くらいBUCK-TICKを追い続けてきた自分でも「え…?まだこんな新しい一面あるの?」となるくらいの新たな引き出しバンバン開きまくりの内容に更に驚き。

イカれたヘロヘロボイスでトリッキーに歌ってきた今井さんのヴォーカルは、その確かな意思をLOWトーンで伝えるようになっているし(そして同時に伝統芸のイカれヴォーカルもあるのが嬉しすぎ)、初お披露目の星野さんのヴォーカルも、バンド4人でのインストやアンビエントナンバーも、そのすべてが全く新しいものだった。

長いキャリアを振り返らずに刷新していくような推進力にあふれている一方、櫻井さんを追悼する思いも全編に滾っている。多分推進力だけだと多くのファンが振り落とされていただろうことを思うと、本当にファン想い+素晴らしいバランス感覚のプロデュース。

櫻井さん逝去の後、今井さんは一貫して強いメッセージを発信。涙も弱さも見せずファンとバンドを引っ張ってきたわけだが、ラスト曲「黄昏のハウリング」で今作唯一聴けるギターソロが、僕には友の死に直面した男の慟哭と号泣に聴こえた。
もちろん聴いてるこちらも号泣。
後でインタビューを読むと「なんかギターソロないことに気づいたからあそこにちょっといれといたわ☆」くらいのテンションで、それも最高だった。

ということでこの辺にしときます!!!"始まっちまう"とこだったぜ。あぶねえ!
一つ言えるのはBUCK-TICKを聴いたことない人にこそオススメしたいということ。洋楽ファンとか。タイトル曲「スブロサ」は筆者的今年のベストナンバーです。ゲッチャア!!!!!!!!!!



ということで楽しい楽しい一年でした。ほんとにリスナーとしては豊作で、他は
Geordie Greep『The New Sound』
Dos Monos『Dos Atomos』
新しい学校のリーダーズ『AG! Calling』
Dua Lipa『Radical Optimism』
BRING ME THE HORIZON『POST HUMAN:NeX GEn』
Charlie XCX『brat』(その後出たリミックス版も)
とかが好きでした。この辺はかなりメディアの年ベスにも入っている印象なので意図的に外したところもあります。
あとOpethというメタルバンドが好きなんですが新作をまだ聴けてないです。もしかしたら1位かも。


それでは皆様よいお年を。長文よんでくれてあざした。イカゲーム2観てきます!!!!!!!!!!!!!!!!

いいなと思ったら応援しよう!

KAWAGUCHI / HONEBONE
カワグチへのサポートはフォークデュオHONEBONEの活動費に使わせていただきます。