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第45回研究会 「先住民アイヌのローカルなコミュニティと『記憶の場所』」(桑林賢治さん)

 第45回かわきゅう研究会は、2022年3月29日(火)にキャンパスプラザ京都 6階の龍谷大学サテライトで開かれました。コロナ禍でしばらく休止していたため、約2年ぶりの開催となりました。報告者は桑林賢治さん(京都大学大学院文学研究科)で、「先住民アイヌのローカルなコミュニティと『記憶の場所』―北海道ウタリ協会の支部によるモニュメントの建立を事例に―」というタイトルでした。

 報告者を含めて参加者は13人(うちオンライン参加4人)で、報告に対して約2時間にわたりディスカッションをしました。参加者からは、近代~現在のアイヌ関係組織とその政治性について、コミュニティスケールと地形との関係について、和人との関係性について、モニュメント建立の背景について、地域におけるモニュメントの意味づけについて、観光との関係について、研究の視点についてなど、さまざまな質問が出され、意見交換が行われました。

 参加者のコメントの中で「かわきゅうらしさ」という言葉がありましたが、研究室や分野の垣根を越えて意見交換できる、堅苦しさのない「かわきゅうらしい」議論の場は貴重なものだと感じます。今後、新しいメンバーも増え、議論の幅もさらに広がっていくことと思います。これからの活動の展開が楽しみです。

 今回より、前任の岩橋涼さんに代わって山村哲史さん(京都大学農学研究科)が事務局代表に就任しました。

文責:岩男望

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