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ゲームライターマガジン 2020年上半期ベストゲーム座談会(2/4)

 ゲームライターマガジンのメンバーによる2020年上半期ベストゲームを語る座談会の模様を全4回に渡ってお届けする企画。

 第2回はオピオンカワチのベストをピックアップします。

※第1回はこちら

ただのデッキビルド型フォロワーだと思うと火傷する『One Step From Eden』


オピオン:自分の上半期は正直ゲームに対するモチベーションがものすごく低くて、話題作はスルーでした。

てっけん:そういう時期ありますよね……

オピオン:そんななかでも『One Step From Eden』はよかったなと。『ロックマンエグゼ』のフォロワー的に見られていますが、戦闘と強化オンリーに絞った遊びや、リプレイ性の高さがちょうどガッツリ遊びたくないタイミングにマッチしてました。ただ、遊んだ人ほかにいるのかな?

hororo:あ~、やってないけど面白そうですね、あれ

カワチ:プレイしてないけど、見た目はほとんどエグゼですな

ラー油:気になりつつプレイしそびれてたやつ……!

てっけん:僕も買ったけどあんまり遊べてなかった……! Slay the Spireにロックマンエグゼの戦闘を乗せた感じですよね

するめ(以下)マン:同じく気になりつつロックマンエグゼをやってないので手を出せてない

hororo:(ロックマンエグゼの戦闘ってあんな感じなんだ……)

ラー油:みんな気になりつつ遊んでない!

伊藤ガブリエル:遊びました!ロックマンエグゼっぽいんだけど、弾幕シューティングっぽいようなスピード感もあって楽しめました!

カワチ:エグゼは普通に名作よ

オピオン:あそぼう

伊藤ガブリエル:使用キャラクターもそれぞれ特徴や使える技が違ってて、自分の好みやキャラに合うカードの組み合わせを探るのが楽しかったですねー

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するめ(以下)マン:スマホ、インディー、AAA。無限の時間が欲しい

オピオン:そうなんですよね。見た目よりもシューティングっぽさが強い

hororo:動画見た限りだと、めちゃくちゃ見るところが多くて忙しそうだけど、それが楽しそうだと思った

伊藤誠之介:インディーは本当に自分の手が回ってないなぁ。

ラー油:難易度めっちゃ高いって聞きました

てっけん:ロックマンエグゼももともとアクション+カードバトルなので、スレスパのシステムとの相性はよさそうだなーと思ってました。まあ全然遊べてないんですけど!

オピオン:カード(武器的なもの)の組み合わせを探るのがおもしろくありつつも、毎回ランダムドロップなので大体ベストは組めない。そのなかでどれだけベターにできるかが楽しいです

hororo:デッキビルド型ローグライクも、かなり増えましたね

オピオン:彩京シューティングをものによっては1周クリアできる自分が最初はボコボコにされたので、かなり難易度は高いですw

ラー油:そりゃ手強いな!

てっけん:ちょっと最近増えすぎな感じもありますね>デッキビルド型ローグライク

オピオン:ただ、覚えゲーの要素が強いので心折れなければプレイ回数が成果に直結しますね

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hororo:実際、もうだいぶ飽和してきてると思います

てっけん:インディー、独創的なゲームも多いんだけど、なんか流行るとすぐ雨後のタケノコが鬼のように生えまくるんだよな……

hororo:そんななかで、忙しめのアクション要素があるのは比較的珍しいのかなと<Eden

てっけん:うまく他のゲームと差別化してますよね

するめ(以下)マン:Slay the Spireフォロワーが凄く多い

hororo:Risk of Rain2とかもですけど、うまくSlay the Spireと差別化できたのは日の目を見てる印象

オピオン:ランダム性の高いデッキビルドは楽しいけれど、そこだけに頼り過ぎるとただのフォロワーになってしまいますね。デッキビルド型ローグライクの話を始めるとキリがなくなるので、この辺でおしまい!

てっけん:いいペースだ

オピオン:17分。セーフ!

てっけん:あとゲームやる気ない時は家にこもってLA-MULANAやるといいってねとらぼの人が言ってたよ

伊藤誠之介:それは心が折れませんか?

オピオン:その人の発言、しょっちゅうTLに流れてくる気が・・・

てっけん:いっぺんブチ折られるくらいがいいんですよ

オピオン:LA-MULANA、謎解きやギミック解除に失敗したときにスムーズにやり直せるのかが気になってます

てっけん:2Dだし基本的にはサクサクです。ただ難易度自体は高いので、やり直しや往復の回数は多いですね

するめ(以下)マン:LA-MULANA1も2も途中で挫折しちゃってて……。1はけっこう最後のほうまで行っていたと思うのですが

絶対に埋もれちゃいけない名作! クローズドサークルのミステリーアドベンチャー『シロナガス島への帰還』


カワチ:次は自分の番ですね。自分はノベルゲームの『シロナガス島への帰還』をあげようと思います

ラー油:おお!シロナガス!

てっけん:出た

ラー油:ベスト5決めるなら俺も入れますわ

てっけん:僕もまだやってないけどラー油さんのエントリ読んで買いました

伊藤ガブリエル:気になりすぎて買いました!

ラー油:あれで500円はおかしい

カワチ:ノベルゲームなので新しいシステムとかはないですけど、ストーリーと雰囲気とかめっちゃ良かったです。500円って抜きにしてもすごくおもしろかった

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てっけん:ラー油さんの記事でなんとなくは把握してたけど、どのへんが良かったんですか

カワチ:絶海の孤島で連続殺人が起きるっていう、ミステリーが好きなら絶対にハマるシチュエーションのストーリーです。で、ちょっと踏み込むと後半はミステリーじゃなくてかなりカオスになります

てっけん:それだけだとありすぎるシチュエーションで自分が好きなのかどうかよくわからないw>絶海の孤島で連続殺人が起きるっていうミステリーが好きなら

カワチ:まぁ、ミステリー部分はうみねこのなく頃にのEP1とかEP2とかに近いですね。後半はいろんなジャンルがごった煮になっていくんですけど、ホラー要素も強くて作者がホラー好きなんだろうなぁと

ラー油:伏線とかキャラの描写周りが丁寧で中盤からグングン引き込まれました

カワチ:カオスなんですけど、ぜんぶが伏線になっててつながっていくのが上手なんです

てっけん:ヒロインの女の子? が作者のフェチ全開でいいですよね

カワチ:前半が王道ミステリーで後半がカオスなので、自分としては映画のケイゾクをすごく思い出したのですが

てっけん:ゲームとしては普通のノベルゲーなんだけど、ストーリーにちょっと仕掛けがあって構成自体もうまいという感じなんですかね

カワチ:ケイゾクはわりと「?」だったんですけど、シロナガスはきちんとぜんぶが繋がっていてうまかったですね

伊藤ガブリエル:映画のケイゾク大好き……やらなきゃ

カワチ:作者の方が講談社ノベルスで賞をとっているらしく、描写がうまいんです。あと博識で。

伊藤誠之介:なんか聞いてると、西尾維新っぽい気が。

カワチ:レイジングループのあんひびあんさんと近いものを感じました

てっけん:おおお、かなり腕のある人が書いてるんですね

オピオン:ミステリーから始まって、ミステリーの中核を成していた部分がオカルトやホラーにつながっていく感じです?

カワチ:そうですね。いろいろ講談社っぽい(笑)

オピオン:それともミステリーはミステリーの範疇でいったん解決?

伊藤誠之介:あ、講談社ノベルスで受賞してるなら、ズバリですね。なるほど。

カワチ:いちおう、ミステリー部分はミステリーで完結して、そのあとカオスになっていく感じかなぁ。でも、わりと本当にそこまでアリなの!?みたいな話になっていく。びっくりしましたよね、ラー油さん

てっけん:ジャンルは違うけど、映画の「キャビン」みたいな感じかな。ホラーだと思ったら後半どんどん王道から外れていくみたいな(適当)

ラー油:ぶっ飛んだ展開になってきたなぁ!と驚かされましたわ。そこも含めて好きですが

カワチ:ぶっ飛んでるけど、前半にちゃんと説明があったりするので丁寧なんですよね

ラー油:最初からやり直すとなるほど!ってなりますね あとキャラがみんな魅力的で良い

カワチ:あと、ぶっ飛んでる部分がいい意味で同人的で、自分はこれが好きだっていうのが伝わってきた(笑)。キャラクター魅力的ですね。とくにヒロインのコミュ症少女はよかった

てっけん:わたモテのもこっちみたいな子ですよね、ヒロイン

ラー油:どっかのメーカーにSwitchで出してもらいたい

カワチ:あーまさにそのタイプ! 1万本売れたのはすごいですけど、さらに売れるポテンシャルもってますね

てっけん:1万本も売れてるんだ! すげえ

カワチ: ただ、ニッチな部分も多い(苦笑)

ラー油:ゲーム中に全然顔が出てこない主人公のビジュアルも驚く

伊藤誠之介:それだけ売れてたら、インディ系のパブリッシャーが動きそうですけどね。

ラー油:同人で1万はすごいけどもっと売れていい……!

オピオン:貧乳マイクロビキニはニッチには含まれません・・・ませんよね?

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hororo:それは確かにSwitchとかで出そう

するめ(以下)マン:そんなに面白いんだ

てっけん:ケムコの人とかにプッシュしよう

カワチ:自分のレビューが公開されてて、そこで語ってますが、その貧乳マイクロビキニのあとに、さらにニッチなものが見れます(苦笑)

 まぁ、やたらプッシュしたくなる作品ですね 自分はアドベンチャーゲームが好きなのでどうしても評価が甘くなっちゃうんですけど、実際寝る時間が減るぐらいおもしろかった。前半の孤島での見立て殺人を彷彿させる事件とかも雰囲気がめっちゃいいんですよ

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ラー油:アドベンチャーゲーム好きならイチオシですね

カワチ:確実ですね! 500円関係なく面白いけど、500円だから買って!と言っておきます。実際、知り合いは何人か買ってくれました。500円だから(笑)

ラー油:シナリオ的にもボリューム的にもCG的にも500円の質じゃねぇ……!

カワチ:ボリュームは10時間ぐらいでしたかね。濃密な時間でした

てっけん:あ、それくらいで終わるんだ。それくらいがちょうどいいな!

伊藤ガブリエル:ほどよいボリュームでいいですねー!

オピオン:steamジャケ買い一本勝負とやらにも、10時間くらいってありますねw

ラー油:えっ!steamジャケ買い一本勝負?!

てっけん:あホントだ、ちゃんと読んでいなかったw

オピオン:白々しい!w

カワチ:あと、おまけシナリオってキャラの魅力を掘り下げるだけになりがちだったりしますが、本編とは違ったホラーが描かれて意外でした。短編ホラー集みたいな?

ラー油:ちょっとしたおまけかと思ったらガッツリした内容で面白かったですね

するめ(以下)マン:PCを起動してるとSteamのフレンドになってるから、右下に「ラー油がプレイ中 ローション侍」とか、次に取り上げるジャケ買いのゲームがぴょこぴょこ表示されて笑っちゃうんですよ……!

カワチ: うい、でもこれぐらいかな。ネタバレもできないし。俺も仕事でネクロバリスタの最後のいいシーンをスクショしてたら右下にラー油さんのローション侍プレイ中が映っちゃって台無しになったわw

 第2回はここまで。次回の座談会はするめ(以下)マンとてっけんのベストをお届けします。

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