自分の「強み」と「弱み」(CEOブログVol,12)
自分の強みと弱み
すっかりさぼってしまっていたブログですが、ようやく書き込める心の余裕と物理的な時間を確保できたので今日はこのテーマで書きたいと思います。
会社の強みとか弱みを書いたり、口にしたりすることは代表者というボジション上、良くあることだけど、「自分」のことを書くことは少ない。強みを語るのは、なんだか自信過剰みたいでむず痒いし、弱みを語るのはやっぱり少し恥ずかしいというかあまり口に出すことも少ないので何となく億劫。
ただ、最近つくづく「経営者の人としての成長=企業の成長」だと感じることも多いので、自戒も込めて書きたいと思います。
自分の弱み
普段、投資家やお客様向けに自分の会社を売り込む際は「強み」から書いて弱みをぼかすことが多いのだけど、前述の通り自戒も込めたカミングアウトなので、敢えて弱みから書こうと思います。
いや~、正直、自分が嫌になるくない沢山あるので、あり過ぎて全ては書ききれない(経営者としてこれでいいのだろうかw)のでその中でも特に課題感の強い事項を整理してみました。
1、怒りの感情のコントロールが苦手
この時点でもうなかなかしんどいですよね、、、。僕は22歳の会社を立ち上げて、本当にトラック1台からスタートした典型的な現場たたき上げ系の経営者です。現場の事はもちろん、営業、人事、財務、経理まで、創業当時は当然ながら全て自分でこなしてきました。
ゆえに、所謂「ワンマン経営」でここまで来てしまい、今までメンバーに強く当たってしまうことも多々ありました。僕自身、前職の社長や先輩に相当強めのご指導いただいていたように、強い言葉で叱責してしまうこともしばしば、、、。自分が当時受けていた指導は、それはそれで今振り返るととても役に立っているし、心から感謝しているのは間違いない。けど、今は令和です。
もちろん、何でもかんでも叱責するわけでなく、「鹿児島から世の中を変えていく!」という高い高い目標を掲げているからこそ、そのギャップを感じるとアツくなってしまうというのはあります。
でもどれだけアツくなっても、怒りを露わにした発信はよくない。
時代に合っていないし、どう考えたって経営者の感情的な発信は合理的ではありません。
現時点での自己分析の結果、伝え方の問題とその背景にある怒りの感情のコントロールが出来ていないことに原因があると断定しました。
解決策としては日ごろメンバーとのやり取りはとにかくここに意識を集中させるのと、怒りの感情に向きあい、課題意識は大事にしつつ、どのように変換して伝えることが解決に向けた最良の方法なのかを学ぶことだと考えています。これを癖のレベルで体得できるかが経営者として人としてもとても重要だと思っています。しかし、これが本当に難しい、、、。
最近は定期的にメンタリングしてくださる方の力も借りて必死で乗り越えようとしています。
2、プロジェクトマネジメント力が低い
あー、これもホント致命的ですよね、、、。書くの恥ずかしい。でも事実、、、。
プロジェクトのゴールやそのプロセスをイメージすることは得意なのですが、それを整理整頓して管理していく能力が低いです。これを言うと「意外ですね」と言われますが、ありとあらゆるツールを駆使してどうにかこうにかごまかしてここまでやってきました(笑)
でも、やっぱり苦手。
WBS(Work Breakdown Structure 、プロジェクト管理のフレームワーク)をバシッと整理してプロジェクト管理が出来るecommitのPMの皆さん、本当に尊敬します。
今からここをガッツリできるようになるというよりは、ここはもう、得意なメンバーに任せて管理してもらおうかなと。もちろん、僕自身は引き続きツールに頼って踏ん張りつつ。そんなんでいいですかね、、、?
3、タイムマネジメント力が低い
これはもう怠慢としか言いようがないです。はい。
オンライン会議が当たり前の時代だからこそ、5分前集合、3分前には入っておく!と普段うるさく言っている側の僕ですが、そんな自分がいつもギリギリ(最低)、、、。
最近も絶対に遅れてはいけない超重要のアポイントの時間を誤ってスケジューリングし、大遅刻、、、。もう青ざめましたよね。たまたま近くにいたからまだよかったけど、大企業の社長、役員との面談に遅刻してしまい、下手すると契約解除でもおかしくない大失態を犯してしまい、さすがに自分が嫌になりました。
もう言い訳でしかないのですが、最近は平日の予定が朝から夜までびっしり埋まり、考える時間すらとりにくくなっているのも一つの要因。
アポイントの取り方も効率が低いので、ここも今はツールとメンバーの力を大いに借りて解決しようとしています。
他にも本当にダメなところ、弱みだらけの僕ですが、みんなに支えながらどうにか社長業やらせてもらっています。
「自分は経営者としての素質はないのでは?」と思って、落ち込むことも多いですが、少なからず自分を信じてついてきてくれる仲間がいるので、落ち込んでいる暇なんてありません。精進あるのみ。突出した能力や、人を一瞬で巻き込むカリスマ性があるわけでもない僕は、人としても経営者としても成長できるように日々努力を重ねていくしかないのです。
自分の「強み」
ふう、ようやく強みコーナーです。(と言っても大したものではありませんが。)
こちらも3つに整理してみました。3つくらいしか思いつかないというのが正直なところなのですが。
1、吸収力
強みがなにかと問われたときに真っ先に答えるのがこの吸収力です。
振り返るとこれは幼少期から培ってきたものだと思っています。
5人兄弟のど真ん中で上には兄姉、下に弟妹がいる僕ですが、兄姉の背中を見つつ、弟妹の見本にもならなきゃいけない。当時そんな責任感があったわけではありませんが、無意識に空気を読んでその時々の最適解を考えるのが癖になっていたように思います。
また、何かにのめり込むと徹底的に真似をして体得していく所謂「パクる」力は自信があります。
中高とハマりにハマったスケートボードですが、ロールモデルのような先輩やプロのライダーの映像を何度も何度も穴が開くほど繰り返し見て、細かい手の動きまで徹底的に真似て自分のものにしていく。
間違いなくこの力のベースはあの時の経験によって創られたと思います。
2、運を引き寄せる力
・運のいい出来事
創業当時にリーマンショック、その数年後のタイの大洪水、フィリピンのバイヤーに騙されたり、輸入規制によって海外がストップして売上の6割が一瞬で消失、パキスタンで数億円規模の損失を出し、リスクヘッジのために販売先を分散し、ようやくこれから!というときにコロナショックで海外全体が一時ストップ、、、。
創業してからのこの15年間、本当に色々なことがありました、、、。もうこれだけ聞くと、「なんて運が悪いんだ」と思われるかも知れませんね。
確かに、その当時はどの出来事も「マジか、、、。」と一瞬フリーズしてしまい、情けないやら悔しいやら本当に落ち込みましたけど、直近のコロナショックの時には2019年4月のくらいのタイミングには「よし、これは来るね。もう覚悟を決めるしかない。ここを乗り越えられたらまた一歩成長出来る!!」と寧ろポジティブな感情さえあったくらいです。
「リーマンショックやタイの洪水なければ耐え抜ける力がつかなかった。
あの時騙されてなかったらいつかきっともっと大きな案件でだまされて会社を潰していたかも(適正な警戒心がついた)、海外の輸入規制がなければ今のビジネスを思いつけなかった。」
などなど、今振り返ると確かに時間は無駄にしたなと思うこともありますが(今ならまず間違わないw)すべてが自分の血となり肉となり今の自分がいると思っています。
そもそも経営の「け」の字もわからない22歳の高卒の若造が、まったく見知らぬ土地で15年もやってこれたのは「運がいい」というほかありません。
・人との出会いの運
これまで様々な苦境を乗り越えてきたわけですが、これらは決して自分一人の力ではありません。
その時々で手を差し伸べてくれた経営者の先輩たち、支えてくれた沢山のお客様、その時々を一緒に乗り越えて強固な絆が生まれたメンバーたち、事業の方向性をシフトしたことにより共感して入ってきてくれたあたらしい仲間たち、そもそも、リーマンショックがなかったら当社の礎を一緒に築いてくれたながやん(元取締役・現日置市長)との出会いもなかったでしょう。
これらの人に出会う運は抜群だと思っています。自分でも鳥肌が立つような信じられない奇跡的な出会いも多々あり、最近では勝手に
とすら思うようになってきました(笑)
この素晴らしい出会いに驕らぬよう、一つ一つの出会いを大事にしていきたいと思います。
3、突破力(貫く力)
これは2と3の強みが磨かれた結果得られた力だと思っています。
これまで15年間、ひたすら夢の実現に向けて走り続け、突破してきました。
それでも飽きるどころか、年々環境に対する想いは強くなり、年々壁を乗り越える力を習得し、日々吸収し人間力を高め続け(最近は自分よりもはるかに若い方から勉強させてもらうことも増えてきた!)、「こんな人たちが仲間になってくれるなんて運命だ!」という出会いが増え続けています。
これからも間違いなく多くの境地を乗り越えていきます。自分のこの「貫く力」は最大の強みだと思っています。
さてさて、ここまでば~っと一気に書き連ねてみましたが、読み返すと僕はとんでもなく楽天的な勘違い野郎だと思われてもおかしくないことに気が付きました(笑) ま、でもそれも一つの才能ということで、これからも自分自身を信じ、仲間を信じ全力で突破していきたいと思います。
今回は僕個人の強み、弱みについて書きましたが、次回はecommitの「強み」と「弱み」についても赤裸々に書いていきたいと思います。
本日もお付き合いいただき有難うございました!