きかんしゃトーマスは、なぜ?川根に来たのか?謎に迫る!
川根名物のきかんしゃトーマス!
大人も子供も夢中になっちゃうよね~♪
でも、そもそも、なんで川根にトーマスが走るようになったんだろ???
今日はトーマス誕生秘話を、仕掛け人の大井川鐡道の元営業部長・坂下さんに聞いちゃうだぁよ!
坂下さん、よろしくお願いします~!
はい、ミエコさん、こんにちは。
トーマスのことなら何でも聞いてね。
坂下さん、そもそもトーマスって、何がきっかけで川根に来たの?
大井川鐡道は、2011年の東日本大震災の影響や、高速バスツアー規制の打撃を受けて客足が途絶えたことで、会社存続の危機に陥ったことがあったんだよ。
そんな危機的状況の中で舞い込んだのが、「SLを活用して、きかんしゃトーマスを走らせたらどうか?」という話だったんだ。
わあ~...
今ではすっかり観光客で賑わう大井川鐡道だけど、そんなつらい時期があったなんて...大変だったんだぁね(涙)
でも、どうして急にトーマスの話が舞い込んだんですか?
実は大井川鐡道では、元々、関西の大手私鉄から譲り受けた中古車両を走らせていたんだよ。
その一つに、京阪電鉄の3000系の車両があったんだけど、この3000系を廃車する際に、京阪電鉄と大井川鐡道の合同お別れイベントを行ったんだ。
その際、京阪さんは3000系にトーマスのラッピングをして走らせたことがあって、それが縁で、『きかんしゃトーマス』の日本でのライセンスを持つソニークリエイティブプロダクツとの橋渡しをしてくれた、ってわけ。
なるほど~!
古くからのご縁がきっかけで、トーマスが大井川鐡道を走ることになったんだぁね!
で、とんとん拍子に話が進んだ、と?
いやいや、なかなかそうはいかなくてね。
何しろ、トーマスが流行っていた全盛期から比べてトーマス人気は下火になっていたから、当時の大井川鐡道の社長には反対されてねぇ...。
なんとか社長を説得したけれど、当時の大井川鐡道は赤字続きだったから、とにかく早く赤字から脱却するために、「トーマスの企画をやるなら1年以内にやれ!!」というのが条件だったんだよ。(汗)
わわわ!!なんという強行作戦!!!
しかも、そもそもトーマスはヨーロッパのSLの形式だから、日本のSLとは形が違うっていう壁もあったんだよ。
だから、日本のSLを何とかカスタマイズして、本来のトーマスに似せて作っていったんだ。
なるほど!!SLって言うと、みんな同じって思ってたけど、言われてみればトーマスはイギリス生まれだから、車体の形が日本のSLとは違うのか~!!びっくりだぁよ!
はぁ~...裏側にはいろんな苦労があっただぁね。
いろんな壁を何とか乗り越えて、2014年7月12日、きかんしゃトーマス号が大井川鐡道を走り出したんだよ。
わ~い!めでたしめでたし、だぁよ!(パチパチパチパチ)✨
・・・いや、実はここからが、本当の試練の始まりだったんだよ。(苦笑)
ぎょっ!何かトラブル発生とか?!
当初、お客様が来てくれるかどうか不安が大きかったけれど、ふたを開けてみたら、予想以上の大人気で、回線はパンクするわ、問い合わせできないとのクレームは殺到するわで、パニック状態になってね~...。
なっ!、なんとっ!!
大井川鐡道に電話が殺到したことで、周辺地域の電話も使えなくなったり、お客さんで線路が溢れたり、車の無断駐車も多くてね...。
警察に怒られる日々が続いたね~。
人気が出過ぎて今度は大変な思いをするなんて...。
嬉しいような悲しいような。
当時、トーマスの人気は下火だったけど、全盛期の頃にトーマス好きだった年代の人が親になっていたことで、自分の子供を連れて見に来る人が圧倒的に多かったんだね。
子供より、親世代の方がはしゃいでたりするくらい。(笑)
なるほど~!
SLの生トーマスって本当に迫力あるし、大人でもはしゃいじゃうだぁよ♪
リアルトーマスだもんね!
トーマス以外にも、ヒロ、ジェームス、バーシーの計4台が、大井川鐡道にいるんだよ。
トーマスは運行期間が決まっているから、トーマスに会いたい場合は大井川鐡道のページでチェックしてみてね。
いやぁ~、大井川鐡道のトーマス誕生秘話を知ることができて、トーマス見るたびにより親近感わいちゃう♪
もっともっとたくさんの人たちに、トーマスに会いに来てほしいなぁ!
坂下さん、最後にこれからの展望を教えてほしいだぁよ!
いっぱいあるよ~!
わくわくする企画を考えているんだ!
え~!?なになに?
教えてほしいだぁよ♪
今はまだひ・み・つ♪
楽しみに待っててね。
ぎゃふんっ!残念~。。。
ミエコよ、耐えた向こうに楽しみがあるのじゃよ。