創作 エレキベース たこ
夜ふかしをしても僕にはいいことなんて1つもないなと、この頃よく思う。
考え事は陰鬱な色を帯びるし、楽しいアイデアのひとつも思い浮かばない。
ふと時計を見ると22時。何をしていたのかわからない僕の片手には、スマホが握られていた。
朝5時に布団を出るのを見越して、4:30にアラームをかけている。
起きてすぐ布団を出るんじゃなく、30分くらい毛布にくるまってダラダラまどろみたい。その時間が僕は大好きで、必要としている。
何するにしてもセカセカと動き回るのは、時間を浮かせてダラダラするためだったりする。
つまり僕のは、ダラダラありきのセカセカだ。
布団を出るとコップ一杯の水を飲む。そしたら作業机に向かって、絵筆を握る。
作画時間は長くて1時間15分。平均すると50分くらいだろうか。
以前、「人といてもいなくても誰とも繋がれずに孤立する自分をふと感じてしまうけど、創作に向き合ってる時だけはそこから自由になれる。創作には普段の生活の中では得られない、帰属意識がある。」みたいな話を誰かがしていたのを、たまに思い出す。
僕はその話に、「そうかぁ」とあいまいな立場のつもりでいたけど、たまに思い返すくらい自分の中にあるってことは、僕もきっと同じなのかもしれない。
ところで、この頃は自分でも笑ってしまうくらいエレキベースの練習をしている。
毎日平均1.5時間くらいだろうか。べんべんべんべん言わしている。
2022年2月。人生でベンベンベンベンの一つ目のピークが訪れている。
何でも手軽にしかも無料で独学できる時代だ。
ありがたいことにべんべんに困ったらYouTubeを見るとだいたい必ず、ベンベンの達人みたいな人が「こうやって弾くんやで〜」って教えてくれる動画が見つかる。
独学の効率が20年前のそれと比べものにならない。
技術の進化によって、やらない(やれない)言い訳がどんどん潰されていく。そこには、ちょっとした残酷さを感じないでもない。
自分の手を見てみると、ギターだこ、美容師のハサミだこ、などよく触れる道具のたこがいくつもあるけれど、これからはここにベンベンだこが新参者として加わっていくことになりそうだ。
古株で先輩のギターだこ、ハサミだこにはあたたかく迎えてやって欲しい。
さて、今年は録音するする言って、今んとこまだやってないお得意のするする詐欺を実施中の僕だけど、ようやく先延ばしにしまくっていた機材調達が完了した。
亀の歩行、いや、その表現では一生懸命な亀に失礼か。
とにかく、ジリジリとスロウながらも僕のペースで前進はできている。大丈夫だ。オッケーオッケーだ。
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