「やりたいこと」とは、「いつも注文しちゃうお気に入りの定食」みたいなもの
やりたいことが見つからない。漠然と何かしたいけど何やったらいいか分からない。
だから、ついつい空いた時間いつもダラけてしまい、そんな自分を「ダメなヤツだなぁ」と、鬱々としてしまう。
さて、
「やりたいこと」とは、「いつも注文しちゃうお気に入りの定食」みたいなものだな、と思います。
以下、たとえばの話。
食堂に入ったとして、壁にかかったメニューを見ても特に食べたいものがありません。
でも、生魚は嫌いなので刺身定食はやめておこう。
さて、他のメニューの中からどれにしようかな。とりあえず今日は、焼肉定食。
運ばれた料理を食べて「おいしいな」。とりあえずお腹も膨れて、その日は帰ります。
また、別の日同じ食堂にやってきました。今回は生姜焼き定食にしよう。これまた「おいしいな」。満腹になってその日も帰ります。
またまた別の日同じ食堂にやってきました。今回はチキン南蛮定食を。
そしたらそれが大ヒット!「こりゃうまい!オレにドンピシャの味付けだ。リピ確定〜」と、普段よりさらに大満足でその日は帰ります。
それ以降、その食堂に行くたびにお気に入りのチキン南蛮定食を注文。なんなら、そのチキン南蛮定食めがけて、食堂に足を運ぶくらい大好きになった味。もう、病みつきですわぁ…、みたいな。
以上、たとえ話でした。
この話を踏まえてすすめます。
「やりたいこと」が無い人でも多分「やりたくないこと」は、きっとあります。
どうしても自分に向いてなかったり、それをやろうとすると憂鬱で仕方なかったり、そういう「やりたくないこと」が、「やりたいことが無い人」にも恐らく確実にあるよ思います。
そして、「やりたいこと」を手に入れるためには、「やりたくないこと」以外の中から、とりあえずできそうなこと、やれそうなこと、に手を出し続けること、が大切です。
興味あろうとなかろうと、とりあえず手を出す。出し続ける。
先の話に紐づけると、
定食屋に初めて入った時、特に食べたいものがなかった。(やりたいことがない)
でも、生魚が嫌いだから刺身定食以外から注文することにした。(やりたくないこと以外からやれそうなことを選ぶ)
とりあえず、焼肉定食や生姜焼き定食を注文して食べてみる。(やれそうなことに手を出す)
そうして通ってたらチキン南蛮定食に出会って、以来、いつも注文するくらい好きになる。(色々手を出し続けてたら、続けていきたいと思える好きなこと、つまり、やりたいことが見つかる)
というような運びで、初めから「これやりたくて仕方ねぇ!」みたいなものがあればそれはラッキーですが、なかなかそうもいかない事が多いように思います。
繰り返しですが、「やりたいこと」がなくても、「やりたくないこと」はきっとあります。
そして、ものごとには「やりたいこと」と「やりたくないこと」の間に、無限の「やりたくも、やりたくなくもないこと」があります。
やりたくも、やりたくなくもないこと。
刺身定食とチキン南蛮定食以外のメニューのことです。
そして、それらに手を出し続けたときに、「うお!これめっちゃ楽しいじゃん」とハマれるものにきっと出会える。それが、やりたいことになっていくんだと考えます。
やりたいことが見つからない。何かしたいけど何をすれば良いかわからない。という時は、とりあえず手近なことでできそうなことに手を出してみる。手を出し続けてみる。
「センスがない」「不器用だから」「才能がないから」は関係ありません。
それを言い出したらキリがないし、それに、本当はめんどくさいだけだったりします。
めんどくさいに負けて何もしない限り「やりたいこと」には、多分出会えませんし、何かやることに、センスも才能も必要ない。ただやればオッケーですから。
考え過ぎず何でもいいから、まずはやってみることだと、思います。
周りの人が楽しそうにやってる趣味を真似したり、他人から誘われたことにとりあえず乗っかってみたり。
お菓子作りでも、刺繍でも、絵を描くでも、散歩でも、ウィスキーのラベル集めるでも、選択肢はなんでもいいのです。あ、最初からお金はかけ過ぎないほうがいいかもしれません笑。
やる前から興味があるとか無いとかに捉われる必要もありません。
興味なんて、やってるうちに後からどんどん湧いてきます。
興味があるからやるんじゃなくて、やり始めたことに後から興味がどんどん湧いてくる感じ。「好き」もきっとそう。それが本来の順番だと思います。
僕自身そうやって、今絵を描いたり、音楽や文章を作ったりして趣味を楽しんでいますが、その裏には一度二度やっただけでやめたことが山ほどです。
趣味として続けられていることは、むしろ例外で、一、二回やったらもうやめちゃった、みたいなことの方が圧倒的に多いです。
とにかく、まずはいろんな定食を食べてみる。色々食べ続けてみる。きっと誰にだってお気に入りの定食があるし、見つかるはず。
それが、やりたいことなんだって話でした。
センスも才能もなくて大丈夫。僕自身も自分をそれと分かってやってるし、そのままで続けていこうと思っています。
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