吉野家すごすぎでしょ
牛丼チェーンの「吉野家」を知らない人はいないと思います。
もし「知らない」という人がいたとしたら、僕ならこう言います。
「安くておいしいから、食べてみてください」
いや、フツーかい。
フツーのこと言うんかい。その言い回しなら、ちょっと変わったこと言わんかい。
と、思われた読者さま、失礼しました。
いかんせん、フツーの平凡な僕であるからして、発言もフツーです。
それはそうと、普段から食にあまり頓着がない僕でも、たまーに無性に食べたくなるモノの1つに、吉牛があります。
僕にとって青春の味。
いや、その時点で「食に頓着が無い」などと言う資格はないのかもしれません。
すみません白状します。
「食に頓着がない」と言うことで少数派を気取ってしまいました。
「オレん家、TV無いんだよねぇ」ってドヤるのと似た現象だと、思ってもらえれば幸いです。
それはそうと、先日あまりにも疲れていて
「今日はもう外でパパッと食べようぜ!」と、嫁さんと車を走らせて、吉野家の壁ギリギリにイニシャルDもビックリのビタ停めをキメて入店しました。
「並盛りと小盛りをつゆだくで」
と注文をして運ばれてきた牛丼に、席に備え付けの紅しょうがを乗っける。
僕はこの瞬間がたまらなく好きなんですね。
画竜点睛とはこのことで、紅しょうがを乗っけることによって、吉野家の牛丼は完成される。僕は個人的にそのように感じていますが、向かいの席に座った嫁さんをチラと見てみると、やはり同じように紅しょうがをいそいそと乗っけている。
「この人と結婚して本当に良かったな」
そう思いました。
それはそうと、吉野家の牛丼並盛りって380円なんですよね。すごく無いですか?本当にすごい。
夜も照明で明るく、屋根も壁もあり、おまけにエアコンが効いた快適な室内でおいしい牛丼食べて380円て、有り得なくないですか?
お冷やもお茶も飲み放題。いやそんなに飲むわけじゃないけど。それでこの値段はすごすぎ。
「壊れるほど愛しても、1/3も伝わらない」と嘆くことはもうやめて、「並盛り一杯食しても、400円もかかからない」ことを喜ぼう。
そんな気持ちにさせてくれる吉野家って、スゴいですよね。
向かいの席にいる嫁さんを見てみれば「おいしい〜!!」とご満悦。
こんな嬉しそうな嫁さんの笑顔見れるのに、この値段設定ヤバくない?
価格に「嫁さんの笑顔見れる」オプション料金、上乗せしといてよ店長!。
それくらいの気持ちにさせてくれますよ本当に。
2人でそれぞれ完食しまして、お会計いったら、700円ちょい。すごいなぁ、と。
僕は何も、ただ「値段が安い」ことがすごいって言ってるのではありません。
むしろ、なんでもかんでも安売りが「価値」になることには懐疑的です。
でも何がすごいって、その価格でも企業を運営できるシステムを作り上げた人たちがいて、その恩恵を受けることができる自分の生活があること。
そのことに、すげーってなるんですよ。
何この恵まれ過ぎた環境、凄すぎ〜ウケる〜と。一等賞過ぎん?と。
腹すかしても、食べ物ない国だってあるって聞くし。
であればこそ、「ありがとうございます!」という気持ちを持ち続けること、大切だよなぁ〜などと思うのです。
本当にベタなこと言ってますが、大切なことって、繰り返し話されてきたからこそ「ベタな内容」になるのです。
「ごちそうさま、おいしかったです。ありがとうございました」
店員さんに伝えて店出たら、すっかり夜に暮れていました。
車に乗ると、足首伸ばしたり縮めてアクセル踏むだけで、移動できるのヤバすぎるな、などと思いつつ家路につきました。一等賞じゃん。