個展終了。感謝に添えて、パステル画(趣味)のすすめ。
3/28をもって、僕のパステル画の初個展「いち日」が会期終了となりました。
足を運んで下さった全てのお客さま、会場であるカフェの松下夫妻、スタッフのココちゃん、搬入出をサポートしてくれた嫁さん、SNSで応援してくれた皆さん、そして自分に感謝しています。本当にありがとございます。
まさか自分が絵で個展をやるなんて、人生分からないものですね。
しかもちょっとヤラシイ話、予想に反して絵が売れまして…。
僕が日常を描いた紙が、福沢諭吉が描かれた別の紙に化けましたやかましわ。
本当に泣けるほどにありがたい話でして、驚きと感謝と感激と、いろいろ溢れております。
ありがとうございますしか言えないのが、しんどい。
この売り上げ金は、次の創作への投資、コロナで苦境に立たされている誰かの応援になるような使い方、または金麦、一番搾り、黒ラベル、エビス、プレミアムモルツなどに大切に使わせていただきます。
さて、今日は個展を開けた感謝の気持ちに添えて、「これから何か趣味を始めたいな」と感じている方に少しでも役に立てばと、そんなお話です。
パステル画を描いていて僕自身すごく楽しいのですが、折に触れて思うのは、「趣味が欲しい人全員、パステル画やればいいのになぁ」ということです。
極端なこと言ってますが、割とガチでそう思います。
それくらい、一人でできて手軽で楽しいから。
これを読んでるあなたも「なにか趣味が欲しいなぁ…」と思ってるならパステル画、僕は本気でオススメします。
ハマるかどうかは、やってみないと分かりませんが…。
絵も色々種類がある中で、僕個人がパステル画を推す理由がいくつかあります。
まず「準備、片付けがめっちゃラク」なところ。
そこかい!とツッコまれそうですが、僕のようなめんどくさがりには、準備片付けのラクさは大切なポイントです。
そこにハードルがあると、それだけでやるのが億劫になったりしますから。
水彩、油彩などはパレットに絵の具出して、混ぜて、水用意して、筆使って、片付けもやること色々。
これらがパステル画には無い。
せいぜい、机が汚れないように新聞紙敷くくらいです。(粉が出ますから)
とにかくパステルは手軽に描ける。
ちなみにパステルって、学校の黒板に書く「チョーク」に近い感じです。
また、「クレヨン」や「色鉛筆」に比べて、塗りやすいと僕は感じます。
紙の上の広い範囲を塗りやすいし、別々の色を馴染ませてグラデーションも作りやすい。
僕は、クレヨンも色鉛筆も一回描いただけで「だりぃ〜…」と言ってやめてしまいましたが、それほど飽きやすい僕でも、パステルは続けられています。
この辺は、人それぞれ向き不向き、好みや画材との相性があると思います。
クレヨンや色鉛筆が向いてる人も多いと思います。
ではパステルの弱点はというと、「細かく精緻な描写には向かない」と感じます。
ほっそい線や複雑に入り組んだ表現は、色鉛筆や絵筆のように先が尖っていないために、ちょっと描きにくいかな、と。
逆にこれは、普段から「ざっくり大雑把」な僕みたいな人には向いている画材ということかもしれません。
他の絵との違いを僕の主観で、少しだけ書きましたが要約すると、本当に手軽であり、僕みたいなめんどくさがりで大雑把な人には、手をつけやすいんじゃないかな、ということです。
よっしゃ!やってみよ!と感じて頂けたら次に用意するモノを。
「パステル」「紙」だけでOKです。めちゃシンプルですよね。
机が汚れないように新聞紙か要らないチラシが下敷きにあれば良いかな、と。
パステルは、100円ショップにも売ってます。とりあえず道具はなんでも良いと思います。
初めから「道具」にこだわることも、楽しいかもしれませんが、僕は初めはそこにあまり重きを置かないタイプなので、パステルも画材屋に行って唯一置いてあった2000円くらいのリーズナブルな24色セットと、紙は家にあったペラ紙で描き始めました。
パステルは今もそれを使っています。
紙は、変遷をたどって「これだ」というものを使っています。
ちなみに、僕の使用画材は、
ヌーベルカレーパステル 24色Aセット
紙は、
コットマン スケッチブック 細目 F0サイズ
です。
初めは「とりあえずやる」ことが大切で、「とりあえずやる」ことの道具選びは、「とりあえず家にあるもの」や「とりあえず買える価格のもの」でいいと思います。
構え過ぎると肝心の動きが鈍りますし、すぐ飽きてやめてしまったらお金ももったいないので、コストは抑えたほうが良いかと思います。
そして、何を描くか?どう描くか?なんですけど、これは完全にマネでいいと思います。
インスタでもTwitterでもネットでもなんでも良いですが、「パステル画」と検索すればたくさん絵が出てきます。
その中で「おー、これ素敵だなぁ」と感じる絵を、自分なりにマネして描くといいです。
初めから自分の中にアイデアがあればいいですが、なかなかそうもいきませんよね。
僕も、描きたいものや描き方なんて、自分で初めから考えられませんし、上手な他人さまのアイデアを借りてただパクる、マネるで過ごしています。
僕の場合は、坂口恭平さん、わかまつごう君、の影響でパステル画を描き始めましたが、当初は完全に2人のモノマネで、構図や描く対象を選びとっていました。
モノマネであれパクりであれ、楽しいことに変わりはありません。
重要なのはパクらないことではなく、楽しむことだと思っています。
趣味を楽しむためのメインディッシュは「ただやること」です。
センスだとかオリジナリティなんてものは、メインディッシュの付け合わせです。
そんなものはあってもなくても、メインディッシュを楽しめます。捉われるな、です。
オリジナリティ?センス?クオリティ?そんなもの知らないよって話です。
要約すると、とりあえずは他人のパクリでいいし、センスとかクオリティとか自分の作品に求めないことが、楽しむためのコツです。
僕自身、自分の絵にはそういう構え方で向き合っています。
すると、力が抜けて続けやすい気がします。
さて、ここまで書いたことは、パステル画に限らず何か新しいことを趣味として始めようするときに、それが何であれ応用可能です。
没頭できること、夢中になれることがあるって、素晴らしいことだと思います。
それがあるだけで、人生は彩りを増します。
僕もそうですが、人が楽しそうに趣味に没頭しているのを見ても、「自分は不器用だしな」「センスないしな」と言って結局何もしないことって少なくない気がします。
でも、たとえ下手くそだろうがセンスなかろうが、「やること」それ自体だけで実はすごく楽しいな、と絵を描いていて思います。
「結果」や「成果」を、追いかけることも大切かもしれませんが、その前の「過程」がもう既にして楽しいものです。過程こそ、メインディッシュです。他は付け合わせ。
自己満でいいです。僕もまずは自己満ですから。
ということで、
趣味を見つけたい、何か始めたい、そんな方に、僕はパステル画をオススメします。
個展をできた感謝の気持ちに添えて、この記事が、これこら何か趣味を始めたいなと思ってる方の役に立てば嬉しいです。
最後までありがとうございました。