フィールドオブビューの突然を、畑の駐車場で口ずさんだ話

畑に行った。
車で出かけるんだけど、山の斜面に畑の駐車場があるものだからなんと言うかこう、停めにくいって言うのかな。
うん、停めにくいの。
その停めにくい駐車場に車を入れまして、いよいよ降りる段になって、ゲリラ豪雨。

｢畑？行かせねぇよ」
って、言ってるじゃん空。意地悪じゃん空。
畑を目前にして、車内で待つほかないこの状況。思い出したことがある。予報では先3日間雨が降らないとのことだったから、それに備えて野菜に水をあげに来たんだ。
あれ？もしかして来なくて良かった感じ？
予報外れの大雨じゃん。

とは言ってもせっかく来たのだから、雨が止むのを待とうじゃないの。
カーステレオで音楽を流そうとiPhoneを手に取ると充電2%ですか。
あいにく充電器が無い。パーフェクト。
これじゃB'zのラブファントムだったら、イントロ終わりまで持たないな。
結局音楽も聞かずに、外を眺める。

窓を伝う雨の筋を見てみる。小さい筋が合流してひとつの大きな筋になったり、その逆があったり。雫が合体する瞬間って、ずっと見てられる気がする。あーっ、てなる。
ところで、暇つぶしになんか雨の歌でも歌ってみるか。
｢突然の〜雨に打たれて〜」
と、不意に口から出てきた曲。あれ、誰だっけこれは。少し間をおいて、あ、そうだ。フィールドオブビューだった。

フィールドオブビューのみんな、元気してるかな。
まさか、鹿児島のアラフォー男が畑の駐車場で｢突然」を口ずさみながら、元気してるかなぁなどと思いを馳せているなんて夢にも思わないだろうな。
フォールドオブビューのメンバーさんこれ読んでたら、なんかコメントくださいね。

そう言えば、フィールドオブビューのボーカルさん、東京で僕がバイトしてた居酒屋にたまに飲みに来てたな。
もう20年くらい前のこと。
当たり前だけど、いつも｢突然」やって来た。
バイト身分の自分にも優しく対応してくれる、感じのいい人だったな。
酔っ払うと顔が赤くなるタイプの人だった記憶があるけど、どうだったかしら。
なんだか他愛もないエピソードだけど、フィールドオブビューにまつわる思い出が、僕の中にもあるんだ。

同じように、僕にまつわる思い出を持ってる人も、この世界にほんのちょろっとくらいはいるんだろうな。
どうか、いい思い出であって欲しいけど、全く自信がないな。
頼むから嫌なことは忘れていてくれと、勝手なことを思うけど、そもそもこんな物思いはとても自意識過剰だな。

そんなこんなしてたら、雨が小降りになって来た。
いざ、畑に踏み出さん。