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「表の反対は裏?」二分法の罠

昨日の記事で、橋下氏への意見を述べた。
今回は、その根拠について考察する。

・はじめに
・昨日の記事
・二分法の罠
・まとめ

<<はじめに>>

このマガジンは、
「情報の大切さと、怖さ」
を理解してもらうべく、執筆している。
毎回、記事冒頭に、批判覚悟で訴える。
・「情報はすべての行動の基本になる」
・「考えることなく、情報を鵜呑みにしたら、知的生物ではない」

コロナ禍で露呈した、マスメディアと視聴者の関係、情報の大切さを考察する。

<<昨日の記事>>

昨日の筆者の記事「政治家が「マスコミ情報」にて動く」
https://note.com/kawamurakeigo/n/n05284baf6080

上記の記事にて、維新の会、そして橋下氏についての見解を述べた。

橋下氏が立ち上げた維新は、最初はうさん臭さを感じていた。
あまりにも、橋下氏の弁舌が巧みが故である。

<<二分法の罠>>

「二分法の罠」とは、二つしか結果が無い事を掲げ、
「一つが間違っているから、もう片方は正しい」
という論法だ。
橋下氏は、弁護士であり、テレビ等のコメンテータとしても見識をしっかり持っていて、頼りになりそうな人物に見える。
そして、頭もかなり切れると思っている。
だからこその、疑惑の目でいつも見ていた。

ここで、簡単な例を挙げる。
「コインには表と裏がある。表と裏が出る確率は同じ」
これは正しい。
しかし、表と裏しか結果が無いと言うのは間違いである。
例を挙げれば、
・コインが立つこともある。
・空中で、鳥に食べられてしまう。
・超能力者によって、歪みが生じ表も裏もなくなってしまう。
等々、考えればいくらでも可能性はある。
しかし、起きることは限りなく0に近い。
故に、これらの事象は確率0として処理し、全体には及ぼさないとして物事を考える。

では、橋下氏の演説などを見るとどうであろうか?
ほぼ現状の否定から入り、そして、その反対の解決方法を挙げる。
一般市民には解りやすいロジックである。
しかし、
「本当に道はそれしか無いのだろうか?」
と、意識を持ってどんな情報にも接してほしい。

確かに、「真(True)」の反対は「偽(False)」ではあるが、
「A」の反対は「B」だけとは限らない事を知って欲しい。

<<まとめ>>

「二分法の罠」の一番怖い所は、それ以外の道を隠してしまうことにある。
自分の意見に正当性を見出すため、悪い面を出す。
あたかもその反対の意見、つまり自分の意見の正当性を強調するのだ。

これを読んで、理解していただいた方は、情報に気を付けてもらい、
特に頭の良い人間、弁舌の立つ人間の発言は注意して聞いて欲しいと願うばかりである。

続く

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