「現職議員のコロナ死」考
昨日(2020年12月28日)、以下の発表があった。
「立憲民主党の羽田 雄一郎参院議員が急死、コロナ死」
<<目次>>
・目次
・はじめに
・検証する記事
・時系列の検証
・まとめ
・最後に
<<はじめに>>
このマガジンは、
「情報の大切さと、怖さ」
を理解してもらうべく、執筆している。
毎回、記事冒頭に、批判覚悟で訴える。
・「情報はすべての行動の基本になる」
・「考えることなく、情報を鵜呑みにしたら、知的生物ではない」
コロナ禍で露呈した、マスメディアと視聴者の関係、情報の大切さを考察する。
<<検証する記事>>
立憲民主党の福山幹事長が会見を開いた。
・立憲民主党
・東京新聞
・スポニチ
記事を引用する。
「福山幹事長、羽田雄一郎参院議員の逝去について記者会見」
2020年12月28日
https://cdp-japan.jp/news/20201228_0476
12月20日、21日は公務、政務ともになくご家族と過ごす。
22日、東京日程で3度ほど面談。面談者には今後連絡をとり抗原検査ならびにPCR検査の対応をお願いする。16時から党の常任幹事会に出席。両隣の席だった2議員にPCR検査受験をお願いしている。
23日朝、東京を出発し、長野県連常任幹事会、記者会見に出席した後、夕刻に東京に戻る。長野県連常任幹事会に出席された篠原孝県連代表、杉尾秀哉参院議員はすでに本日PCR検査ならびに抗原検査をそれそれ受けられ、結果を待っているところ。他の常幹出席者については、県連の代表からそれぞれに抗原検査ならびにPCR検査を受検するように指示を出すようお願いした。
東京に戻って16時から財務省職員と面談の後、帰宅。財務省の方には連絡を取りPCR検査をお願いする。
24日11:30頃、参院診療所に秘書から連絡が入った。症状はないが、羽田議員の近場の人に陽性が出たという連絡があり、PCR検査がどこで受けられるかという問い合わせをしたいということだった。院内の診療所からは症状がない場合には、民間のPCR検査しかできないので診療所から民間PCR病院のリストをファックスで送った。そのリストの中にあった、羽田議員の主治医のいる紀尾井町メディカルクリニックに連絡したところ、検査ができないということで、翌日まめクリニックに予約をすることになった。深夜に発熱。
25日、九段下にある、まめクリニックにネットでPCR検査の予約をした。24日深夜に発熱したので自宅で過ごす。
26日、自宅で過ごす。
27日、15時45分からまめクリニックにPCR検査の予約が入っていたので、秘書が自宅に迎えに行き、クリニックに向かう途中、羽田議員の呼吸が荒くなり、「俺、肺炎かな」と羽田議員が言った後会話が途切れたので、後部座席のドアを開け、議員に声を掛けて触れた。若干異常だったので、すぐにその場で救急車を手配して、救急車で東大病院に搬送した後、死亡が確認された。病院外で死亡されたと判断されたので、本日検死に移し、本日夕刻に結果の報告。
体温は、24日深夜が38.6度、25日朝が36.5度、夜が38.3度、26日朝が37.5度、夜が38.2度、27日朝が36.1度。基礎疾患は、糖尿病、高脂血症、高血圧等があった。
「「俺、肺炎かな」で会話途切れ…コロナ感染症で死去の羽田雄一郎・元国交相 容体急変までの経緯」
東京新聞 2020年12月28日 20時59分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/77165
さらに、「ネット上で流れている、会合に出て途中で倒れたなどの情報は事実では無い」と強調した。
次に、ネット上に流れている情報のソースを探す。
「羽田雄一郎氏死去 都内の会合後、体調不良を訴えて倒れる 政界関係者が明かす」
スポニチニュース 2020年12月27日(日) 20:38
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/12/27/kiji/20201227s00042000497000c.html
上記の記事は既に消されているため、WebArchiveを利用する。
http://web.archive.org/web/20201227114007/https://news.yahoo.co.jp/articles/e034754325b30f7c5f0d3cc117b66a16bfceab30
立憲民主党の羽田雄一郎参院議員が27日午後、東京都内で死去した。羽田事務所の関係者が同日、明らかにした。53歳。政界関係者によると、同日、都内で行われた会合に出席し、会場を後にし車に乗り込む際に足元がふらつき、体調不良を訴えてその場で倒れた。その後、都内の病院に救急搬送されたが、息を引き取った。永田町関係者は「体調が悪い様子はなかったので、一様に皆驚いている」と話している。
<<時系列の検証>>
<<考察>>
まずはスポニチの記事であるが、「関係者」の話とあり、すぐに消されたことから、デマ記事だという事になるだろう(真偽はともかく)。
しかし、時系列を見て不思議に思うことが有る。
PCR検査の予約が取れずに、2日後のしかも休日である。
国の発表では、PCR検査数は十分であり、24日以降のPCR検査の実施数を見ると確かに25日の検査数は多い物の、前日よりは少ない。
また、時系列にみても不思議な点がある。
24日午前中にPCR検査の要望があり、参院診療所に相談。検査可能な施設のリストを入手。
主治医の居る、「紀尾井町メディカルクリニック」に電話して断られる。
その日の深夜熱が出て、翌日ネットで「まめクリニック」に対して2日後の予約を入れている。
熱が一旦引いたとはいえ、国会議員とも言える、濃厚接触者が多い職でPCR検査を先延ばしにしている。
しかも、その後22日から23日にかけての面談が有ったばかりだ。
主治医でもない「まめクリニック」に対して、2日後の予約を取るならば、他のクリニックにも問い合わせできたのではないかと疑問が残る。
羽田議員の認識が甘かったと言えばそれまでだが。
<<まとめ>>
当日に会合に出ていたかの真偽は除いたとしても、時系列的に不思議な点も多い。
与党での不祥事、例をあげると
「二階氏主催の「ステーキ会食」に菅総理が参加」
など、野党が騒ぎそうな多い、自粛期間であった。
その中でのコロナ死である。
ブーメランになる事を恐れ、「何かを隠しているのでは」と勘繰る。
今のマスコミには期待できないが、
・PCR検査の予約までの時間の検証
・羽田氏の動向が正しかったかの検証
を期待する。
<<最後に>>
最後に、
・亡くなられた方にはご冥福を祈り、その関係者にはお悔やみを。
・闘病中の方には一日も早い回復を、
・医療従事者の方々には只々感謝するばかりである。
・仕事が厳しい方は早まらず、もう少し我慢を
伝えて、終わりたいと思う。
続く
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