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「変異コロナと検査数」考

イギリスで発見された異変株の新型コロナウイルス。
このウイルスと検査数との関連性を考察する。

<<目次>>

・目次
・はじめに
・突然変異
・ウイルスの異変株
・脅威なのか?
・欲しい情報
・まとめ
・最後に

<<はじめに>>

このマガジンは、
「情報の大切さと、怖さ」
を理解してもらうべく、執筆している。
毎回、記事冒頭に、批判覚悟で訴える。
・「情報はすべての行動の基本になる」
・「考えることなく、情報を鵜呑みにしたら、知的生物ではない」

コロナ禍で露呈した、マスメディアと視聴者の関係、情報の大切さを考察する。

<<突然変異>>

地球上にいる生物は細胞からなっている。
ヒトはもちろんウイルスもしかりである。
ダーウィンの進化論。現在は見直しもされ始めているようだが、ここは進化論をベースに話を進める。

親から子へ、DNAを通して自分の情報をコピーしていく。ヒトなど両性を持つものは親の半分ずつのDNAを受け継ぐ(有性生殖)。なので、同じ親から生まれても異なる部分を受け継ぐことが多い。
一方、単細胞生物や雌雄同体の単体生殖の場合は、自分のDNAをそのまま受け継がせるので、基本的にはまったく同じものが生まれる(無性生殖)。
しかし、自然は不思議なもので、このDNAの受け渡しに失敗する事がある。これが突然変異と呼ばれるものだ。

この突然変異は、有性生殖でも無性生殖でも起きる。
特に放射能など浴びた時には起きやすいそうだ。なのでレントゲンなどを使うときは、妊婦は止める様に言われている。
(アビガンも似たような効果があるのかもしれない)

さて、この突然変異は、生物の種を残すための大事な要素である。
環境が変化した時、たまたま生まれた突然変異の生物が生き残る事が有る。この様にして、生物は多様化してきた。
しかし、その裏では突然変異が適応できずに子孫を残せない物の方が多いらしい。

<<ウイルスの異変株>>


さて、今回の新型コロナウイルスの変異株である。
ウイルスは人間の約1,000倍の速度で変異株(突然変異)が発生するらしい。ウイルスとヒトでは絶対的な数の違いから、ウイルスが変異するのは不思議ではない。

ウイルスは元々弱く、人間などの免疫によってほとんどが死滅する。
故に、自衛手段として突然変異が起きやすいのかもしれない。
今の話は、経験則であり、生物学・医学的根拠があるわけではない。

日本の厚生労働省のHPから引用である。
「英国における新規変異株(VUI-202012/01)の検出について (第1報)」2020年12月22日
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/10074-covid19-27.html
「英国における新規変異株(VUI-202012/01)の検出について (第1報)」2020年12月25日
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/10084-covid19-28.html

感染力は、新型コロナウイルスの最大1.7倍あるらしい。
そして、新型であるため、未知の要素が多い事も確かである。
PCR検査での判定率がどの様に変化するか、コロナワクチンの有効性などが「現在」未定なのである。

しかし、今までのウイルス(特にインフルエンザ)は年々進化してはいるが、毎年大流行するという事はない。
インフルエンザに関しては、顕著に少ない。
ちなみに、下の図は以下からの抜粋である。赤いグラフが今期である。
NIID「国立感染症研究所」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/10/2096-weeklygraph/1644-01flu.html

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新型コロナが騒がれ始めたのが、今年の2月頃。
つまり、5~9週ぐらいで、例年より発症者数がそれ以前から減っているので、一概に現在と比較する事もできないが、今年は年末でも例年以下である。
コロナ禍によって、衛生意識が高まり、手洗い・うがい、マスク着用などが影響していると、併せて考えても問題はないであろう。

<<脅威なのか?>>

筆者は医学・生物学は無知ではあるが、情報を調べる能力はあると思っている。
その上で、脅威なのかを問われれば、
「脅威」である事には違いない。
何が恐怖なのかは、未知、つまり情報がないからである。

次に怖いのは情報のパンデミック。
ネット上で「コロナ脳」と揶揄される現象である。
東京での新規陽性確認者は1日、900人近く。
全国でも4,000人に届く勢いである。

https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html

画像2

確かに、亡くなられている方も50人増えた。
重症者は実質60人増だろう。

しかし、真ん中のグラフを見るとどうだろうか?
入院者は約1,200人。退院者は約2,400人。二倍である。

<<欲しい情報>>

何度も書くが、厚生労働省、マスコミに出してほしい情報をまとめる。
厚生労働所:
・PCR検査の内訳(発症者・濃厚接触者の区別、年齢別)
・罹患者の年齢別、症状別
・年代別回復者の傾向
・入院から、悪化、死亡までの時間、
・邦人、在留人、外国籍

マスコミ:
・新規感染者(陽性発覚者)以外の人数(特に回復者)
・不安を煽る情報の停止

<<まとめ>>

亡くなられている方がおられるのも事実ではあるが、それ以上に回復者も多い。
変異株の感染率が2倍になった所で、年間6,000人である。
(数字だけで語って良いかの倫理観は置いておく)

我々が行うべきは、正しく恐れる事である。
医療機関に迷惑をかけないためにも、個々の自衛をしっかりするしかないのである。
・手洗い、うがい
・マスク
・三密を避ける
・適度な換気、湿度
・十分な栄養と睡眠

<<最後に>>

最後に、
・亡くなられた方にはご冥福を祈り、その関係者にはお悔やみを。
・闘病中の方には一日も早い回復を、
・医療従事者の方々には只々感謝するばかりである。
・仕事が厳しい方は早まらず、もう少し我慢を
・そして、国内に在住している人は自衛手段の徹底を
伝えて、終わりたいと思う。

続く


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