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「コロナ死から火葬場へ」考

北海道の病院に入院していた男性が、コロナ罹患して死亡。
面会もできぬまま、遺骨と対面との記事が出た。

<<目次>>

・目次
・はじめに
・検証する記事
・事実なのか?
・信憑性
・まとめ
・最後に

<<はじめに>>

このマガジンは、
「情報の大切さと、怖さ」
を理解してもらうべく、執筆している。
毎回、記事冒頭に、批判覚悟で訴える。
・「情報はすべての行動の基本になる」
・「考えることなく、情報を鵜呑みにしたら、知的生物ではない」

コロナ禍で露呈した、マスメディアと視聴者の関係、情報の大切さを考察する。

<<検証する記事>>

「こんな最期、あまりにひどい」 コロナ院内感染の夫、旭川厚生病院が電話で「急変」 面会かなわず2時間後死亡、遺骨で対面
北海道新聞 2020年12月27日(日) 12:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf60007877a078ca4b92bec68be99bcdde3b0b3f

2年前に胃がんが見つかった夫は、腹水がたまるなどの症状があったため、11月中旬に入院した。5日後、病院から予期せぬ連絡が入り、言葉を失った。「新型コロナの感染が確認されたので隔離します」。夫はその日、病院が発表した院内感染患者19人のうちの1人だった。その後、担当医から「容体は安定した」と知らせがあり、妻は「そのうち戻ってくる」と思っていた。

 数週間がたった日の朝、医師から急変を知らせる電話があった。感染防止で面会できないまま2時間後、夫が息を引き取ったことを再び電話で伝えられた。「最期に夫に会いたい」と頼んだが、断られ、4時間後に火葬場に運ぶとの説明を受けた。

<<事実なのか?>>

まず、はっきり言えることは、限りなく「デマ」記事である。
もしくは、誤解させる記事である。

新聞の記事を読むと、
・2年前(2018)、胃がんに罹患
・11月中旬(2020)、腹部に水が溜まり入院
・入院5日後(2020/11/下旬)、コロナ感染で隔離
・???、「担当医から容態が安定」したとの連絡
・数週間後(2020/12/中旬?)、容態急変の電話あり
・電話の2時間後、死亡
・死亡後の4時間後に火葬場へ

の時系列と取れる。
つまり、死後6時間で、火葬場送りになっている。

ここで、厚生労働省のサイトから、火葬・埋葬の法律を引用する。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei15/

墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)
第2章 埋葬、火葬及び改葬
第 3条 埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない。

今回のコロナ感染した男性が(コロナが原因かは不明で)亡くなった。
「他の法令に別段の定め」があったのだろうか?
ここが一番怪しく思えてならない。

また、ニュースには、以下の文言があった。

告別式には、野球の教え子や関係者が100人以上集まった。腎臓病のため欠席した高校野球部の元部長から手紙が届き、弔辞として読まれた。

このコロナ禍、100人以上集まる事は可能であったのだろうか?
死後、何日かして告別式が行われたと思うが、そんなに集まれるのであろうか?
はなはな謎である

<<信憑性>>

この取材を受けた方が、実際に起こったことを話しているのかもしれない。
筆者は当事者ではないから、その点はわからない。
しかし、死後6時間で火葬場送りにする。
その為の、法令があるのだろうか?

また、納棺するための遺品を探す時間と移動にかかる時間など、厳しいと思う次第である。

以上の点から、この話は「でっち上げ」では無いかと、強く思うのみである。

<<まとめ>>

真実であるのかもしれないが、法律的に見て、疑う余地が多い。
また、最近のマスコミの信用は極端に落ちている。
よって、この記事を信じる事は筆者にはできない。
もし、亡くなられておられるなら、その方の冥福を祈り、このご家族に謝罪をしたい。

しかし、マスコミも段々信頼性が失墜しているのか、
そもそも、昔から変わらず、情報の多様性により露見したか。
疑いの目で見られてしまう、報道機関は哀れでしかない。

<<最後に>>

最後に、
・亡くなられた方にはご冥福を祈り、その関係者にはお悔やみを。
・闘病中の方には一日も早い回復を、
・医療従事者の方々には只々感謝するばかりである。
・仕事が厳しい方は早まらず、もう少し我慢を
伝えて、終わりたいと思う。

続く

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