むさしのFM卒業
だいぶサボってるなぁという自覚はあったものの、前回更新が8月だったのに我ながらちょっとびっくり&恥ずかしい始末である(^^;
昨年からのコロナ禍で世の中の働き方、幸せの求め方は随分と変わってきたと思う。仕事が大変な状況になってしまった方、失業に追い込まれてしまった方も沢山いらっしゃる状況には、何とも胸が痛く嘆かわしい気持ちになる。
僕が担当していた土曜の午後の番組、むさしのFM「川久保秀一のSaturday Music Flow」もその影響があって、ゲストは一切出入りできない状況になってしまった。電話繋ぎでゲストコーナーを行う形ももちろんあるのだが、時間が45分くらいとかなり多く取っているし、やはり顔を見て話す方が全然会話の温度が上がるということで、zoomによる事前収録という形を取ることに。
最初は「やった!繋がった!」「無事録音できた!」というレベルだったが、放送に当たっての音質向上を目指さなくてはならず、特に声の音量の調整がえらく手間取るように。ゲスト側の音声状況が、スマホやPCに直接だったり、イヤフォンマイクをしてくれてたり、あるいはPCにコンデンサーマイクの人もいたり、さらには1対2とかになってくると、収録体制をいかにより良く設定しても、編集作業での音量操作がかなりの手間になってくる。でもそんな労力の甲斐あってか、多くのリスナーの方に楽しんでいただけたのではと自負している。
気づけば8年。よく毎回ゲストブッキングして続いたもんだなぁ〜と我ながら感心してしまう(笑)。今思うと「よくこんな大御所に出演交渉したな!」と、若気の至りを(若くもないか…)感じるような顔ぶれも多々あった。
これは音楽の方でのデビュー前の話だが、プロデューサーの方から「誰でも1枚はアルバム作れるんだよ。大事なのは良質なものを作り続けられるかということ。」と言われたのを思い出す。それは音楽に限らず、あらゆる仕事でそうだろう。お金をいただく、”プロ”と名乗るからにはそうでなくてならない。“上手なアマチュア”で満足してはいけないのである。「継続は力なり」とはそういうことなんだと思う。
この番組を通じて、本当に多くの素晴らしい出会いがあった。それはゲストもそうだしリスナーの方も。それから僕のわがままを許してくれたむさしのFM、ずっと番組を支えてきてくれて唯一のスタッフ、Mr.中込こと中込公一さんにも心から感謝を述べたい。
本当にありがとうございました。