自己紹介。そして写真がハトホル神の理由。
こんにちは。
今週からnoteを書き始めました、クリスタルボウル・三昧琴演奏家の川村かなえと申します。書き始めてから、自己紹介なるものが無かったことに気づきました。改めて何者か書きましょう。
今現在、わたくし川村かなえは、クリスタルボウルという水晶でできた海外の楽器と、三昧琴というチタンでできた皿状の日本製の楽器の演奏活動を行っています。
また、25年ほど「トーンカウンセリング」という音と身体を中心とした個人セッションやヴォイスヒーリング、サウンドメディテーション(音の瞑想)、その考えを元にした身体性ワークショップを行っています。
そのほか、ジャイロトニックというボディメソッドのトレーナーをし、声の表現者・ボイスアーティストとしての活動も行っています。
演奏やセッション、ボディワークや声の表現の根底にあるのは、そのときその場にある全ての「ひかり」が生まれるところを観たい、ということです。
例えば声の中にも「ひかり」の要素があります。それは一人ひとりが持っている声紋(せいもん)と呼ばれる種類でもあり、倍音(ばいおん)と呼ばれる音の営みの中だったりします。
その音のなかに、微かに聴こえるような観えるような「音」があり、それがその方から発せられているとき、生き物はみんな幸せになっていくのです。
それは声という音だけではなく、存在やとりまく空気感のなかに観える時があります。それは特に私たちから発している呼吸やさまざまな身体の音が、私たちの身体のまわりをそよ風のようにふれて漂っていくからなのでしょう。
本当の声が出ているとき、その人の響きがすべてあらわになります。
何を考えているとか、何が好き、とかそういうものが単純に観える、という在り方ではありません。だからセッションを行っているときや演奏をしているとき、だれかの心をのぞいているということでもありません。
観える「ひかり」はその人やその風景の純粋な響きなのだと思います。。これは誰も変えることのできない、生きている証のようなもの。おそらくこれが「いのち」のひとつなのではないかといつも思っています。
私の声は、もともと少し嗄れています。
でも普段話している声を聴く方からみれば、どこが嗄れているのでしょうか?と思われます。
高い声(ハイトーン)はどんな時でも出ます。声楽の方法とはまた別にもなり、この声を出しているときに、あの「ひかり」が観えるのです。ヴォイスヒーリングは決して高い声だけを使うのではありません。低い声も高い声も、そのなかに「ひかり」が生まれていくのが観えます。その方の響きを私の声で表したり、ともに声を出しながら、耳ではなく身体全体でその「ひかり」をクライアントが表すことの瞬間を見届けています。
昔、歌の先生から言われた言葉があります。
「あなたの声は決して美しいとはいえない。けれど
あなたの声には何か人をひきつける力がある。
だから歌を続けていきなさい」と。
まだ16歳のとき、普段学んでいる声楽の先生の、そのまた先生にレッスンを受ける機会があり、わたしは一生懸命練習をしすぎて、レッスンを受けるときには声が出なくなってしまいました。
もう今日はレッスンはやめましょう、と言われた時にわたしは大泣きしたのです。そしてもう今後レッスンは受けられないかも、と恐怖で一杯になっていたのだと思います。
その時に、上記の言葉を先生はかけてくれました。
唯一、いま記憶に残っている、先生の言葉です。
何が「力」なのだろう。まだ成長期の10代の声のなかではすぐ見つけることはできなかったけれど、歌を通じ、人と会うことを通じ、話すことを通じ、奏でることを通じ、それがどこにあるのかを探求する人生でもありました。
そしていまも。
それは音楽の世界に関わらず、普段の社会生活のなかに沢山のヒントがありました。そのひかりを見つけにいくこと。それを心の奥底に置いて私は、社会の中での仕事を通じ、1万人以上の方とのカウンセリングや、様々なワークショップやギャザリングの場のなかを動いてきました。
そしていまも。
新たにクリスタルボウル、そして三昧琴の響きと生活を共にするようになり、その社会の中では会うことのない方々に出会う機会に恵まれました。
クリスタルボウルの演奏をスタートした頃から、「ハトホルに似ていますよね」とあちこちでいわれる機会が増えました。
ハトホルというのは古代エジプト神話に出てくる女神です。今現在、ここのnoteの私の顔写真はハトホルの像で、noteのページの写真は今現在残っているデンデラ神殿です。
このハトホルの顔と私の顔がとても似ている、というのです。その神さまに直接会わなければ似てるもなにも分かりませんが、残された像やあらゆるもののハトホルの姿は、わたしも苦笑するほど似ていました。
このハトホルは、天空の女主人・生命の貴婦人・ラーの瞳・トルコ石の貴婦人という称号を持っています。愛と美と豊穣と幸運をつかさどる女神であり、音楽を愛していた女神とも言われています。ハトホルへ祈りのために扱う楽器シストラムは、ハトホルそのものの姿となっています。ハトホルのカラーはトルコブルーです。
アメリカのクリスタルボウルメーカーが作ったアルケミークリスタルボウルというもののなかには、様々な種類があります。そのなかに「エジプシャン・ブルー」という青いクリスタルボウルがあります。これはハトホルをイメージしたものとされています。
私の手元にはじめてやってきたアルケミークリスタルボウルの中に、このハトホルのボウルが入っていました。今も変わらず私と演奏を共にしてくれています。
ここまで書くと、ただ似ている、とだけの親密感ですが。「ハトホル」は私にさまざまな場で架け橋を作ってくれました。そのなかに沢山の「ひかり」を観ることができました。だからこのnoteでは当面、ハトホルの姿を置いておこうと思いました。
きっと古代の人々は既に気づいて知っていたんだろう、この「ひかりがうまれるところ」のことを。幸せに生きたいと願うときには改めて、この瞬間瞬間を作り、神さまに届けていたのだろう、と思うのです。
ひとりひとりに、ひとつひとつに、ひかりがあります。
わたしはそのひかりが生まれるところ、うまれ続けているところを、様々な活動を通して観たいし見つけていきたいのです。もちろん自分のなかのひかりも。