恋の劇薬「ギャップ萌え」心理学的解説

皆さん、ギャップは好きですか？

ギャップと言ってもアパレルショップの「GAP」じゃありませんよ（笑）

「ギャップ萌え」という言葉があるように、いつの時代も人はギャップに弱いものです。それは言い換えるなら、恋愛において「ギャップを使いこなせる者こそが、恋愛を制す」と言っても過言ではないくらい強烈なのです。

今回はそんなギャップについて、心理学的解説をしたいと思います。

ゲイン・ロス効果とは？

ギャップは心理学的には「ゲイン・ロス効果」と呼ばれています。

人は総量よりも、変化の度合いに大きく反応する事が分かっています。

例えば仕事の結果に関係なく毎月30万円給料もらっている人よりも、業績が良く臨時ボーナスで普段の給料20万円に＋10万円で30万円もらった人のほうが瞬間的な喜びが大きいですよね。

つまり、想定よりも変化が大きいほど相手の心を強く動かすという事です。

ここで注意してほしい事があります。それはギャップは必ずしもプラスだけでなく、マイナスにも作用する事があるという事です。

例えばですが

・好きだった異性と食事をしたら、食べ方がメチャクチャ汚かった

・「男らしい」と思っていた男性が、実はマザコンだった

・「清楚で素敵な女性」だと思っていた女性が、女性同士の会話で「マジで～ウケる」等ガッカリするような言葉を使っていた

どうでしょう、皆さんにもこれと似たような経験はありませんか？そして多くの場合、相手への評価は100点から０点近くに下がる等、急下降したのではないでしょうか。

これは「最初のポシティブな印象から、大きくマイナスの印象に動いた結果」です。ギャップは使い方を誤ると、逆に普通より評価を下げてしまう劇薬でもあるのです。

ギャップを上手く使う方法

では、どうやってギャップを戦略的に使って相手の評価を高めれば良いのでしょうか？

一つは「自分の価値を高く見せすぎない」

どういうことかと言うと、これは「わざと第一印象を悪くしよう」等と言ってるわけではないのに注意してください。そもそも第一印象が最悪だと、相手があなたを好きになる可能性はギャップ云々以前に相当低くなります。

例えば

・高学歴の人は、自分の知見や賢さをあまり見せつけない

・お金持ちの人が、敢えて質素な服装や生活を送る

・自慢できるような特技等があっても、それを自慢気に見せつけない

正に「能ある鷹は爪を隠す」です。こういったあなたのハイステータスな部分を相手が普段知らない状態にしておき、ここぞという時にさり気なく見せます。

普段はおっとりしておいて「田中君って、どっちかって言うとオラオラ系より癒やし系だよね～」等と女子が言っている状態で、その田中君が外国人のクライエント相手に流暢な英語で対応したらどうですか？

「え・・・！？何・・・！？・・・ちょっと、メッチャカッコいいんですけど！！！😍😍😍」

これがギャップ萌えの破壊力です。上手く決まれば、好きなあの人のハートを鷲掴みにし、ついでにしばらく他の女性にも激モテの「無敵スター状態」になること間違いなしです。

二つ目に「普段の自分と違う一面を相手に見せる」

これも戦略的に取り入れる事が可能です。一番簡単なのは服装を変える事です。

普段職場でスーツの人はカジュアルでオシャレな服に。逆にスーツを着ない人であれば、デートの時にスーツを着るといいでしょう。

僕も普段の仕事は会社のユニホームなのですが、学会の発表会等に参加する時にスーツで出勤すると会社の同僚から

「なんか、デキる人みたいに見える」

と言われた事があり、これも普段とのギャップが発揮されたと言えます。（逆に普段はデキないヤツと思われていたのか？という疑問は無視します😭）

また、好きな相手の前でだけ見せる態度というのを決めておき、実際にその人にしか見せない一面をアピールするのも有効です。

分かりやすいのは、普段の仕事はビシッとやって完璧なのに、その人の前でだけちょっと甘えて見たり、ドジな所を見せる等ですね。

まとめ

ギャップの心理学効果「ゲイン・ロス効果」

プラスだけでなく、マイナスにも働く可能性があるので要注意。

自分のハイステータスな部分を隠して、いざという時に見せる

服装やキャラクターのギャップを意図的に作る

ギャップの心理効果は上手く使えば、相手の印象を強烈に動かす事ができます。気になるアノ人に好きになってほしいのなら、臆する事無くこのギャップという劇薬を使いこなしてもらいたいと思います。