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「書ける」視点を育てる / 書いて、しあわせになるために #005
2025年の目標、それはずっと密かに持っていた願いを実現すること。
それは「書く」ことを仕事にする、というもの。
それを実現するための一歩として「京都暮らしの編集室」江角悠子さんの「京都ライター塾」を受講しています。その講座のレポートをこちらではお届けします。
今回は通算5回目、講義の回です(講座は講義とワークの回が交互にあります)。課題も出始め、だんだん本格的になってきた前回の講義。課題の記事を書くだけでもコテンパンなのに、この先私はやっていけるのだろうか?という不安も浮かび始めてきています…。
▽そんな前回(ワーク回)の記事はこちら
前回の講義(2回目)では、原稿を書く課題が出ていました。先週末締め切りで提出した課題の講評から、今回の講義はスタートです。
前回の課題の記事について
提出した課題は、ライター塾の卒業生であるチューターさんと講師の江角さんによって、今回の講義までに添削されています。
課題の内容は「自分の好きな〇〇」というテーマで、実際に原稿を書いてみるというものでした。
より良い文章にするために
「添削はよりよい文章にするためにある、という風に受け取ってほしい。」
これが添削について、最初に江角さんが言われたことでした。
実は私の課題の原稿もかなり添削されていたので、「あーやっぱり私できてないんだー」って、結構落ち込んでいました。だけど、それは「否定」ではなく、「提案」なんだ、と言われ、ハッとしました。
記事として世に出す文章は「読者のためのもの」で、ライターとしてその原稿を請け負う以上、それは「書き手の作品」ではない。だから朱入れ(訂正などの添削)は、より読者が読みやすいように「提案」されているだけのことであって、決して書き手自身に対する「否定」ではないことをわかっておいてほしい、と江角さん。
それを聞いて私は、書いた文章のベクトルが読者ではなく自分に向いていた、ということに気づかされました。ライターとして「書く」仕事をする以上、読者の方を向くことはあたりまえのこと。そのことは絶対に忘れてはいけないのに。
また、「添削されたことは(すべてが)正解ではない」ということを知っておいてほしい、ということも江角さんは言われていました。なぜなら、添削されたものが読者のためにならなかったり、逆にわかりにくいものである場合には、ただ受け入れて訂正するだけでなく、自分の意見を述べること、話し合うことも「よりよい文章」のために、時には大切だから。
「自分の中で正解を持っておく」ことが重要なのだということを、エピソードを交えながら江角さんから伝えていただきました。
ライターとして「書く」ということ
ただ「書いている」だけでは忘れてしまいがちなことを常に意識して書いていくことが、ライターとして重要なのだと痛感、自分の認識が甘かったことに気づかされました。前回の課題とこの講評で、ライターとして「書く」ということについての認識が、私の中で変わりつつあります。
企画をたてる
さて、課題の講評をふまえて再度「原稿を書く」にあたって気を付けることなどをおさらいした後、いよいよ今回の講義のテーマに移ります。
今回の講義は「企画の立て方」についてです。
企画提案について
ライターの仕事を依頼してもらうために「出来ること」はいくつかありますが、今回は、出版社や編集プロダクションに企画を提案する方法について。
出版社などに自分の実績と企画を持ち込んで売り込むことが今回教わる「企画提案」ですが、結構ハードル高そうですよね。でも、やりたいのは「自分を売りこむ」ことではなく、「企画を売り込む」こと。そう思うと、「えー、絶対無理!!」って思っていた、壁のようにそびえたつハードルがちょっとだけチャレンジしやすくなった、ような気もします…(ちょっとだけですが)。
企画提案の方法
企画を提案するためにはまず、①書きたい媒体(好きな媒体)や、自分の興味と合う媒体を見つけること。媒体を見つけたら、その媒体について知るために②コンセプトや読者の興味を(過去の記事から辿って)調べてみます。そして、③「読者が読みたい(知りたい)こと」「自分だからこそ書けること、書きたいこと」で「まだ書かれていないこと」を見つけ出す、というのが必要なステップです。
さて、それができたら、次は実際に企画を立てていきます。まずはターゲットや興味のあること、会いたい人などの「企画のタネ」を仕込みます。
そのうえで、それらのタネについて、独自性や具体性、実現可能性・話題性などについて考えます。それらの条件をクリアしていれば、さらにテーマを掘り下げたり、切り口を考えたり、伝えたいことについて深めていく、というのが具体的な方法です。
実例として媒体を見てみたり、実際の企画書を見て解説を受けたり、と「企画を立てて提案する」とは…?という、企画書をするまでのレクチャーを受けました。
企画書のゴール
企画書を書くにあたってもゴールの設定をしてほしい、と江角さん。
企画書のゴールはもちろん「採用されること」。では、採用されるにあたって重要なのは?それは、読者のメリットか感じられること。メリットになるから採用されるんですものね。そのためには、どんなページになるか、みんなが想像できることが必須。それらを踏まえたうえで、企画書を作りこんでいく必要がある、とのことでした。
今回の課題とまとめ
以上の講義を踏まえた今回の課題は「企画書を書いてみる」こと。
「人物インタビュー」の記事を書くならどんな企画が良いのか、を考えてオリジナルの企画書を作るのです。インタビューの相手は講座生。ワーク同様、ペアをランダムに作成(もちろん今までペアを組んだことがない人同士で)、その相手にインタビューするとしたら、どんな媒体でどんな企画をする?というのが今回の課題。ムズっ…!(心の声漏れる)
前回の課題の文章も直したいし、今回の課題と次回ワーク回の準備。やることがモリモリ出てきましたが、実際に仕事としてやっていくためには必要なこと。とにかくやるしかない。まあまあ追い詰められてきましたが、追い詰められんとやれない性分なことも知っている。…ので、くさらず病まずで乗り切れるよう尽力あるのみです(まあまあ言い聞かせている)。
いまの自分に必要なことは、課題をこなす胆力と共に、「書く」ということを仕事にする視点を育てていくこと。まず、書くことの姿勢を今までとは変えていく必要がある、ということを、ようやく感じ始めています。