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河合正澄
2023年8月10日 15:00
親の老化を感じるのは、子としてつらいものがある。かつては何でも自分よりうまく、力強く出来る、身近なスーパーマンだったのに。今では、体の大きさも、力も、こちらの方が上になっている。まるで、親の血肉を奪って自分のものにしているような罪悪感を、時に感じる。そして、それはある意味ではその通りなのだろう。その上に、親の衰えを見せられるのは、心に「来る」ものがある。たとえばパソコン。
2023年9月17日 10:26
日曜出勤をしたために月曜日が代休となったので、部屋にこもりいつものように本を読んでいると、母親から連絡が来た。 パソコンを買い替えたいから一緒に来てくれというのだ。 五年ほど前だろうか、実家の母親のノートパソコンを借りた時、立ち上がるまでに五分以上かかり、そろそろ替え時だと言った時があった。 しかし、メールを見るのや年賀状を作るだけだから特に不自由はない、そう母は言っていた。パソコンが立ち