【KAWAII探訪】vol.4 香川県・讃岐生まれの美しいお砂糖、和三盆編(前編)
日本に古くからある「カワイイ」を探し求めて
知っているようで知らない、日本各地に古くからあるものやこと。
実際に足を運んで訪ねてみれば、まだ見ぬ「カワイイ!」にたくさん出会えるかもしれない。そんな期待を胸にあっちへこっちへ旅する、その名も『KAWAII探訪』
こんにちは。KAWAII COMPANY[カワイイカンパニー]企画担当のゆめこです。
ほっと一息つくときに甘いものが欠かせない!という方も多いのではないでしょうか。贈りものに、自分の癒しのひとときに、ちょっとした甘いものが欲しいと考えていたゆめこ。
『日本の中に潜むちょっとした甘いもの』を探し求める中、香川県さぬき地方で作られている伝統的な干菓子『和三盆』と出会いました。
見れば見るほどその小さなひと粒に表現されているのは繊細な文様とカワイイ世界。なぜこんなに美しくカワイイ模様が表現できるの? 口に運べばどうしてこんなにすー、しゅわほろっとほどけて、旨味のある甘味を感じるの?
ただカワイくて美味しいだけではないその美しいお砂糖のことが知りたくて、お話を伺いに向かった先は、1950年に大阪で創業し『和三盆糖』とともに歩んできた「ばいこう堂」。
ショーケースにあふれるカワイイ和三盆たちに夢広がるカワイイ探訪のメンバー。さっそく、和三盆のことについてお話を伺いました。
讃岐和三盆の歴史は「恩返し」から生まれました。
日本生まれの砂糖といえば、沖縄や奄美の黒砂糖がよく知られています。
なぜ和三盆糖は讃岐の地で誕生したのでしょうか。
実は、サトウキビを育てるのに、香川県東部にある「和泉砂岩」という砂地の土地、温暖な気候、そして風土の相性が良いとされています。
でも…今では当たり前にこの地で育てられているサトウキビですが、その昔は全く当たり前ではなかったのだそう。
歴史をひも解くと、実は昔々のその昔にこんなできごとがあったようです。(わかりやすくチャーミーで漫画にしてみました……!)
製糖をしようにもサトウキビが手に入らず、手に入っても気候の違いなどからなかなか良い黒砂糖ができず、試行錯誤の末生まれたのが、押し船で蜜を抜き、さらに蜜を抜くために盆の上で糖を研ぐのを繰り返す、という和三盆独自の製法でした。
真冬に収穫されるサトウキビの絞り汁を煮詰め、極寒で結晶化させた白下糖から押し船で糖蜜を抜いていきます。水分を含んだ砂糖の結晶はとても重たくて、研ぎはものすごく体力を必要とする作業なのだそうです。
叩いてほぐして水を加えながらこねて結晶をつぶし、さらに糖蜜が抜けやすいように何度も何度も研ぎあげていきます。
時代背景やいろいろな人の想いがつながって生まれた和三盆糖。
今でもこれだけの手間暇をかけて作られています。
この手間暇から、まるでキャラメルのようにも感じるまろやかでクリーミーなくちどけと味わいが生み出されていることがわかりました。
後編では、江戸時代から続く製法を次世代へ伝えたい!と、こだわりの製法で和三盆を作り続ける『ばいこう堂』と和三盆の歩みと、『菓子屋は夏が暇』からの逆転劇、そしてKAWAII和三盆の企画秘話について詳しくレポートしますね。
ばいこう堂さんとの出会いから生まれたカワイイ和三盆はこちら!
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