【KAWAII探訪】vol.4 香川県・讃岐生まれの美しいお砂糖、和三盆編(後編)
雪のように美しいお砂糖・和三盆糖のことが知りたくて、昭和25年創業の老舗『ばいこう堂大阪本社』にお伺いした今回。
ばいこう堂の歴史を知る担当お二人からいろいろなお話をお聞きして、それまで知ることのなかった、和三盆ができるまでのレポートをお届けします
前編はこちら
『菓子屋は夏が暇』からの逆転発想。ばいこう堂と和三盆の歩み
時は昭和25年(1950年)、大阪の地で創業した『黒川梅行商店』からお話は始まります。もともとは問屋として砂糖などの商いをしていたお店。和三盆糖も扱っていましたが、原材料としてそれだけ買い付けしてもなかなか売れなかったため、和三盆糖を使った干菓子『和三盆』を作ってみたらどうだろう?と京都までその作り方を習いに行ったところから、和三盆の製造が始まりました。
お菓子屋さんの世界では、『菓子屋は夏が暇』という話があるそうです。秋冬のお使い物にはたくさんの需要がある和三盆も、夏になるとぱたりと売れなくなってしまいました。そこで今度は、夏に合わせて金魚の和三盆を作ってみたらどうか、と試しに売り出してみたところ、これがなんとよく売れたそう。
夏にお菓子が敬遠されていたのは、輸送も保存も冷蔵技術が発達していなかったこともあったのかもしれません。和三盆は日持ちがするのでお使い物にもぴったりです。
和三盆は日持ちのするお菓子だからこそ、すぐに食べず、目で楽しむことができるのも魅力のひとつ。食べるのがもっと楽しくなるような、箱を開けた瞬間からワクワクするようなお菓子をつくりたい!
そんな想いから、季節や娯楽など、日々身近にあるできごとをモチーフに表現し、たくさんの愛らしいデザインを数多く生み出してきました。
江戸時代から続く伝統製法を受け継ぎ、さぬき地方で栽培されたサトウキビを香川県の自社工場で製糖。
その信念を追求し続けて生まれる、雪のようなくちどけの美しい和三盆。
これはぜひカワイイ好きな大人のみなさまにも!と熱い気持ちをお伝えし……カワイイカンパニーのオリジナル和三盆企画がスタートしました。
KAWAII和三盆ができるまで。
ぱくりと食べてしまったらそれで終わってしまうほどの、小さなひと粒。
でも、その中に秘められた和三盆糖230年の製糖の歴史や、型から抜かれた造形の美しさ、そのていねいな手仕事から生まれる奥深い味わいをしっかり感じ取ってほしくて、
なんとなく手に取るのではなく、想いを持ってそのひと粒を選んでもらえるよう、箱だけでなく、モチーフにもひとつずつ意味を持たせたいと考えました。
手に取った瞬間から楽しくてカワイイ、そしてひと粒ずつがポジティブなメッセージを伝えてくれる。箱のテーマはカワイイカンパニーのメンバーとアトリエで何度か相談し合って、『CHARM』『FORTUNE』『IMAGE』の3つに決定。
それぞれのテーマに合わせ、CHARMはキュンとくるカワイイもの、FORTUNEは運気が上がりそうなもの、IMAGEは不思議な力を持っていそうなもの……を集めていきました。
モチーフはばいこう堂オリジナルのデザインリストからピックアップするのですが、とにかく気になるデザインがたくさんあって迷う迷う!
これはあっちのテーマかも……これは違うかも……と、何度も組みなおし。一度決まっても、やっぱりこっちの方が意味がぴったりかも……とまた組みなおしたり、サンプルカラーを頭の中で色をチェンジし……ようやくメンバーみんなが納得のいくボックスが完成!
ひと粒口に運べばすーしゅわ、ほろほろ…ととろける絶妙な味わいがカワイイ気持ちにしてくれます。
勉強や作業の合間に、ちょっとしたギフトに。
どうぞみなさまでKAWAII和三盆をお楽しみください。
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