何者かになりたかった
きっと似たようなことを考えては人はたくさんいて、noteにも似てる記事がいっぱいあるのかな〜と思ってます。
読んでしまうと影響を受けずにはいられないので、同じ考えの人を探す前に書いておきたかった。
ずっと、自分に対する正しい評価がわからない。
天才でない自覚はあるけど、凡庸であることを受け入れられてない気もする。
私って何者なんだろう?
誰かに認められる何者かでありたかった。
褒められることに中途半端に慣れてしまったせいで、とんでもない承認欲求モンスターが心の中で育っている。
たとえば、容姿。
出会ってすぐの人に褒められることもあれば、何の評価もされないときもある。
鏡に映る自分がかわいく見える日もあれば、どうしてこんな見た目で外を歩けるんだろう…と落ち込む日もある。
どちらかといえばかわいい人、に分類されるのかもしれないけど、「クラスで一番」とか「学年で一番」ではない。決して。
中途半端にかわいくて、つらい。
こんなの変な悩みかもしれないけど。
とびきり可愛くなりたくて、いつもつらい。
文章だってそうだ。
言葉が好きだし、学校での作文やレポートはいつも高い評価をもらっていた。
でもそれだけ。評価されると言ったってせいぜい校内新聞に載るくらいで、自治体が開催するようなコンクールで賞をもらえたことは一度もない。
文章を書くことが得意だと言っていい実績がない。
絵を描くことも、ダンスも、割と長く続けていて大人になった今も好きだけど、手を叩いて褒めてもらえるようなレベルにはなれなかった。
でも、それぞれに馴染みがない人の前で披露すると「すごい」と言われる。中途半端。一歩その道に踏み入れれば、私なんて足元にも及ばないぐらいの実力を持った人がたくさんいる。
凡庸。何もない。
それなのに、褒められることを求めるのをやめられない。かわいいって言われたい。書いた文章を好きだと言ってほしい。絵や踊ってみたをSNSにあげて、いいねをもらいたい。
結局のところ私は、自己評価を上手くできていないんじゃないかと思う。
「自分はもっと注目され、評価されるべき人間だ」と、心のどこかで思ってる気がする。
でも、どうすればいまさらこの認識を改められるのか、わからない。
「自分は他人の視線を集める何者かであるはず」といった思考は、おそらく十年以上前から私の中にあった気がする。いや、もっと前かもしれない。
幼稚園で、先生が親に「みんな〇〇ちゃん(わたし)の隣に座りたいってケンカするんですよ〜」と話してるのを聞いたときから、自分はみんなに求められる人間なんだ!みんなと違うんだ!と思ってしまったような気がする。
え〜〜、なんだそれは…
書きながら今気付いた。私、ヒロアカの爆豪くんみたいに幼少期の経験から肥大化した自意識を抱えているのかもしれない。
驚き。
この自意識を改めるには、爆豪くんにとってのデクくんみたいに、自分の才能を圧倒的に打ちのめしてなお真っ向からぶつかってきてくれる存在が必要なのかもしれないけど、そんな人はいるわけもなく。というか、普通に心が折れそうなので現れてほしくない。
どんなときも私を一番だと言ってくれる家族に出会ってから、人一倍強い承認欲求はすこし落ち着いたけど、たまに褒められたくてどうしようもない日がある。ここじゃない場所できらめきたい、と思ってしまう瞬間がある。そんな場所、ないのに。
何者かになりたい。ずっと、自分にスポットライトが当たることを夢見ている。