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エアロビクスインストラクターへの提案 普通な男子の為のエアロビクス




現在のエアロビクスは、すっかりおばさま専用スポーツの様になってしまっています。

なぜでしょうか。

勿論、高齢化などの色々な問題は有りますが、そのうち、インストラクターの責任、

という事が有ります。

体力やスキルの追及ではなく、振り付けの難度だけを求めてしまった結果です。

エアロビクスがエクササイズからダンスごっこになってしまったのです。

これは筋力などの体力が無い人がやるエアロビクスで、それはそれで有っても良いのですが、

エクササイズをしたい人、身体を鍛えたい人のものがすっかり無くなってしまっています。

それは、特に若い男性などに向けたエアロビクスが無い、という事です。

ダンスの様に難しい振り付けをする上級者クラスと、

非常に強度の低い初心者クラスだけになってしまっていて、

まん中の中級者クラスがすっぽり抜けてしまっています。

インストラクターの責任というのは、

最前列に陣取っている常連のオバサマ達に受けようと、

インストラクターが引っ張られてしまった結果です。

けれど、オバサマ向けのクラスなのであれば、それはそれでも良いです。

ただ、それをやっている結果として、

新しく参加しようとする人や若い男性を排除してしまっています。

指導する立場にあるJAFがやっているエアロビクスもすっかりそうなってしまっていて、

競技会などでも異常なほど参加者が少なく、参加するのはオバサマばかり、

という事になっています。


繰り返しますが、オバサマ向けのエアロビクスなのであれば、それはそれで良いのです。

けれど、あまり慣れていない人など、

色々な人に向けたクラスが無くなってしまっているのが大問題で、

競技人口は減るばかりです。

現在のエアロビクスのクラスは、高齢者向けのスローなもの、

あまり体力も無く、慣れても居ない人の為の初心者クラス、

そして、慣れている人の為の上級者クラスの3つくらいになっていて、

強度の高いものは海外から輸入された台本通りにやるものが僅かに有るだけ

になってしまっています。

そもそもエアロビクスは台本通りにやるべきではありません。

受けている人の様子を見ながらその場で加減しながらやるべきものです。


そこで、体力はある程度有って、身体を鍛えたいと思っている若い男性など

に向けたエアロビクスのクラスを提案しています。

男性だけでなく、女性でも身体を鍛えるトレーニングがしたい人も含みます。

これ、どうやってやれば良いかと言うと、何の事は無い、30年くらい前のエアロビクスをやれば良いのです。

30年前のエアロビクスはどうだったでしょうか。

まず、ハイインパクトが主流でした。

そして、シンプルで重心を低く取って非常に強度の高いもので、

スタジオの中は若い男女でぎっしり満員でした。

キツければキツいほど嬉しい、という人達がたくさんやっていたのです。

そして、しっかり脚の筋肉を使う、重心の低いものが主流でした。

現在のエアロビクスは重心が高すぎます。

イメージとして言うと、ずっとつま先立ちでやっている様なものばかりに

なってしまっています。

これはどういう事か、競技会の演技を見れば一目見て解ります。

例えばですが、昔の野村健一郎さんの演技と、

現在の斉藤瑞己さんの演技を見比べれば一目瞭然です。

これは、FIG(国際体操連盟)傘下になってから特に顕著になった事です。

日本の古き良きエアロビクスが、すっかり毒されて堕落してしまったと思います。

競技会の演技はアクロバットになってしまっています。

例えば国内大会の様な大会では、スキルや体力を競うものであるべきで、

それによって一般の人も参加できる競技会になると思います。

競技は競技で良いのですが、その雰囲気が一般のスタジオにまで浸透してしまった様に

感じます。この辺はJAFの責任だと思います。



エアロビクスインストラクターの悩みと言えば、コリオを考える事だろうと思います。

新しい振り付けをやらないと飽きられてしまうのではないか、

つまらないと思われてしまうのではないか、という強迫観念です。

これはオバサマ向けのクラスであれば、そうなってしまうと思います。

けれど、普通の若い男子向けのクラスであれば、全く違います。

一年中同じような事をやっていても、全然構いません。

それは何故かと言うと、モチベーションの方向性が違うからです。

難しい振り付けが出来る様になるのが目標なのではなく、

体力をつけることと、スキルを上げる事が目標なのです。

ジョギングをカカトを高く挙げて力強く走る、

キックの時のつま先をポイントにして美しく大きく動く、

ハイキックを美しく強く高く挙げる、

そういう事が目標になっていれば、振り付けなど二の次三の次になるのです。


ということで、エアロビクスの新たな集客、

若い男性や、身体を鍛えたい人向けのクラスを是非やって頂きたいと思います。

しかし今の状態から新たな集客をするのはとんでもなく大変な事だと思います。

けれど、「男性の為のエアロビクス」とか「身体を鍛える為のエアロビクス」

などのネーミングで根気強くやっていれば、時間はかかりますが、

少しずつ集客を増やす事は可能かと思います。

内容は、シンプル動作で強度の高いハイインパクトエアロビクスと、

フロアエクササイズと、ストレッチ&リラクゼーション、

これを全部含む、90分とか100分くらいのクラスです。

1時間のクラスであれば、50分エアロビクス、5分フロア、5分ストレッチになります。

これだとちょっと窮屈なので、90分くらいのクラスであれば丁度良いと思います。

エアロビクス60分、フロア15分、ストレッチ15分です。

エアロビクスはアップ10分、ローインパクト20分、ハイインパクト25分、ダウン5分です。

さて、エアロビクスのメインの部分、ハイインパクトについての提案です。

どんなコリオでやるか、それは細かい振り付けなど不要で、

なんのことはない、ただ順番に基本動作をやっていくだけ、

と言う感じで全然良いのです。

普通の男子のエアロビクスはこれで良いのです。

先ほども書きましたがモチベーションの方向性が違うからです。

体力をつけること、スキルを上げること、これが目標なのです。

ハイインパクトの基本動作としては、

ジョギング、ケンケン、ヒールタッチ、キック、

グレープバイン&フライ ギャロップ 

ジャンピングジャック ヒールジャック、ロッキンホース、ピエロジャック

ニーアップ ハイキック ジャンプ エアジャック

腿上げ スクワット などなど、

そしてアームスはシンプルで直線的で男性的なもの。

さらに、例えばジャンピングジャックのアームスだけを少し難しくするなどの遊びを入れるのも良いと思います。

フロアエクササイズは、

ショルダープレス フロントランジ 中殿筋

プッシュアップ ヒップレイズ 腹筋 などなど、。

そして最後にアドレナリンが出まくった身体を鎮めるリラクゼーションと、

脚を中心にしたストレッチをしっかりやってクラスが終了になります。


自分はすっかり年を取ってしまって、だいぶ体力が落ちてしまいましたが、

シンプル高強度のハイインパクトをやってくれるインストラクターが居ないので、

老体に鞭打ってレッスンを続けています。

若くて元気なエアロビクスインストラクターの人は是非、

シンプル高強度な男性の為のエアロビクスをやって欲しいと思います。

その為に、自分がやっているクラスに半年とか1年出て、

男子の為のエアロビクスを身体に染み込ませて欲しいと思います。

メンズエアロサークルのホームページから参加できます。
https://r4.quicca.com/~kawai/aero/aero000001.html




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