同質と差異
ブライダルのエンディングを作る際に構成を練るのだが「同じ構図」「同じ動作」「同じ表情」で場面転換に使う場合がある。
ブライダルの撮って出し編集は私が始めた20年前に比べるとかなり複雑になっている。単純に撮った順に並べていただけのものが最近では時間軸をいじって並べている。これは一種の映画的な編集とも言える。
時間を飛ばせると言うのは映画が発明したものだから「映画っぽい」を表現するのに自然にブライダルの撮って出しでも使われるようになったわけだ。
時間や場面が変わる場合、わかりやすくトランジションを使うのもありだが、それこそ映画的な繋ぎを意識するようにしている。
それが「同じ構図」「同じ動作」「同じ表情」でつなぐというものだ。これはやってみると案外難しいわりに見ている人に気づかれることはないテクニックだから若い人にはあまりやるように無理強いはしていない。
映画というのを意識するときに同質のもが少し違うことで差異を生み出すと言うのは映画が映画として成り立つ重要な要素だと思っていて、常に同質と差異を気にしている。