「スタートアップの種」テクノロジー×ビジネスのLT大会を見てきた
【アウトライン】#1 新規事業の種とは? / #2 「あっと」驚く企画の4つの要素
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#1 新規事業の種とは?
「テクノロジー×ビジネスのLT大会」見てきました!
いま所属しているプログラミングスクールの先輩方の卒業制作で、大半が起業志望。半年間、JavaやPHPなどの言語をがんばって勉強し、メンターとの打ち合わせを重ねながら考えた企画を、5分間のプレゼンテーションで投資家向けに発表!なかなか短い。
特長としては、すでにプロダクトが出来あがっている点。「アイデア」ではなく「ベータ版」を評価してもらう。今回は全部で15組の発表でした。4か月後には、自分の代の発表なので、当事者意識と、もし自分が投資家だったら?という視点で聞いてきました。
医療現場から美容、AR技術に至るまでいろんな企画がありました!それぞれ個性的で共感できる部分がありました。
今日は、新規事業を生み出すために大切に思ったことをアウトプットしていきたいと思います!
IT系の新規事業は、大きく2種類に分類できます。(※これは、入学時に教えてもらったことの押し売りです!笑)
まず、
①最新テクノロジー型
例えばAIや機械学習、AR/VR技術、ブロックチェーンみたいなのがこれにあたります。「これは今まで無かった!」技術を使ったサービスは、世間の着関心が高い!
プログラミングの視点からすると、実装に苦労しそうな印象ですが、GoogleやMicrosoftのAPIを使えば初学者でも簡単に活用できるケースが多いです。ただしビジネスモデルを考えた時に、「ライセンス高すぎ!」ってなるかの制があるので、下調べが必要。
AIに関するAPIだと例えば、「画像データから感情を判定するFACE API」(超面白そう!笑)や、「TEXT⇔VOICEを可能にするAPI」(英語を勉強しなくても良くなる)などが有名です。リクルートも自社で活用しているAPIを公開した。いつでも使えるように、外部APIを多数知っておくことは非常に重要だと感じました。
②非IT分野のIT化
AIや機械学習のような最新のテクノロジーは使っていないけれど、現在あまりにIT化が進んでいない領域に対して、ITを活用するケースもある。工事現場と人材のマッチングサービス「助太刀くん」は、目覚ましい技術を用いているわけではないが、現場での人手不足という困った現状に着目して、技術で解決しようとしているサービスだ。
ここで大切なことは、視点を絞ること。1日で思いつくようなサービスは、大体すでに世の中にある!笑 だからこそ、限られた領域の中で、アイデアを振り絞って、余ったユーザーを獲得していくのがいい。IT化されていない領域、まだ煩雑な書類や口約束でしか管理していない事業に対して、圧倒的な効率化を促す可能性を秘めている領域ともいえます。
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#2 「あっと」驚く企画の4つの要素
プレゼンを聞いていて、感動した!一泡吹かされた!というプレゼンには、評価ポイントが4つある。(これまた入塾時に塾長に教えてもらったことの押売。笑 だが、その通りだと心から思った。)
①まず、WHY ME?の部分が絶対的に重要
なぜ、あなたがその事業をやる必要があるのですか?
が、
最も重要。話を聞いていて最初にフックとなる部分。例えば、「臨床試験×AIツールを開発しました」と前置きなしに言われるよりも、「私は薬剤師を10年間やってきて、〇〇の部分に無駄を非常に感じてきた。~~なツールがあったら飛躍的に〇〇な効果が見込めると確信しているので、本サービスを企画した。(企画名)どん!」のように、最初にストーリーを聞かされる方がが心から企画内容に入り込める。別に、10年間携わった経験がなくても、その分野に愛があるかどうかが伝われば十分だと思う。は大事だと思った。企画を聞く気になる入口の部分は大事だと思った。
②技術的orアイデアの新規性
1つでいいと思う。今までにない提供価値があることは、最低条件。例えば、「今までずっと電車の乗り換えで苦労してきたので、自動的にルート検索できるアプリを企画しました」と言われても、いやNAVITIMEあるよね、の一言で終わってしまう。「AI×採用ツール」の企画で言えば、採用担当の人間では提供できない価値、圧倒的処理速度の追求など、「あ、これは新しいね」と思わせるポイントが最低限一つは必要。社会課題を知ること、ニーズを追究する視点が必要!
③UI (User Interface)
webアプリケーションの話に限らずとも、「見た目」は絶対手を抜いてはいけない部分!発表プレゼン資料の作り込みの完成度は、視聴者に毎秒価値を提供している。webアプリケーションの部分では、初めて使う人、長く使ってもらうためには、UIの部分が最初の入り口として効いてくるエリアだと感じた。また、UIに惹かれたユーザーに気持ちいい体験を提供するUXの部分ももちろん大切。発表シーンでは、操作デモ動画を魅せることで、効果的に伝えることが出来る。リスクがあるが、発表時に視聴者の中からデモ参加者を募って実際にアプリを使ってもらうのも効果的。
④ビジネスモデル
このあたりは、投資家の関心が一番高い領域かもしれない。一体どうやって収益を上げるの??という視点。「インセンティブ設計」の部分。プロダクトに関わるであろう人々が、どういう価値を認めて、どれくらいの対価を支払うのか。または、無料で使えるツールなのであれば、広告収入など事業を継続させるうえで必要な収益をどこで得るのか。「食べログ型のSNS」を作ったとして、ユーザーは月額いくらにするのか、店舗から登録料金をいくら取るのか。現実的に実現できそうなレベルなのか。が、新規事業が成功するかどうかを判断するうえでキーポイント。
【まとめ】
①~④すべての完成度の高い企画は、正直少数!(偉そうなこと言ってすみません。笑)
そこまで半年間で作り込むのは、本当に大変な体験で、一人ではできないと思う。誰でも何かしらWHYME?の部分はあったとしても、ビジネスモデルを考えるのが苦手な人間もいるし、UI設計が苦手な人間もいる。だからこそ、得意領域を重ね合わせたチームができた時、凄いものが生まれる。LT大会では、鳥肌がたつような企画が2~3件あったが、やはり①~④の部分の完成度が高かった。正直、ビジネスモデルに関しては考えるのが得意な投資家やベンチャーキャピタルの方々がごろごろいるので、④は後回しでも良いと思う。①WHYME?は絶対条件。
以上、LT大会を視聴しての感想でした!
9月末に自分でも企画を考えて発表するので、アイデアを考えなくては...笑
ではでは!