幼い頃聴いていた音楽が大人になった自分を形成するけれど
オギャーーーー!と、産声を上げる前。
お腹の中の私は既に、ブラジル音楽を聴かせられていたそう。
大きなカエターノの写真がリビングに飾ってあって、オーディオからはベベルジルベルト、ジルベルトジル、セルジオメンデス….キリがないけれど兎に角ブラジル・ポルトガルの音楽がいつも流れていた。
日本の音楽は山下達郎さん、富田ラボさん、土岐麻子さん、大貫妙子さん、古内東子さんetc….記憶にはないけれど筒美京平先生も流れていたみたい。
私は小学生時代はクラシックバレエに明け暮れ、性格は暗いとよく言われた。
そんな私は、休日になると両親に連れられ、「ブラジル音楽フェスティバル」でサンバを踊り、シュラスコを食べ、ココナッツジュースを飲んで、肌を焼いていた。
フランス祭りに連れて行って貰えば、ミラーボールの下でお姉さんと踊った後、勝手にライブステージに上がってバンドの方の音楽に合わせて踊った。
フランス語の先生のお膝の上で「リサとガスパール」を読んでもらった。あの暖かい時間を思い出す。
それなのに私は大学でフランス語の単位が取れなくて留年してしまった。
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