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メジコンで宇宙旅行した話
目が覚めると洗濯カゴに頭を突っ込んで『助けて~』と叫んでいた
今年の一月、私はほんとうによく寝ていた。そして、起きている時は殆ど意識がなく、食事も摂らずに丸一週間お布団で生活していた時期、頬骨がくっきりと浮き上がっている私の顔を見て、家族は驚嘆していた。
二月に入った頃から冬眠から目を覚まし、昼過ぎに起き、同じ時間帯に起きる友人と毎日必ず電話を繋いで、それ以外はずっと小説を読んで過ごした。一日中布団の上に居た。
外出という選択肢が頭の中から消えていたので、日常に刺激が足りず、私は小旅行へ行くことにした。旅行の切符はメジコン20錠。行き先は決めずにいざ、旅行へ。
その日も布団の上で友人と電話を繋いでいた。もう既に私の空っぽだった胃の中にはメジコン20錠が待機している。効くまでおおよそ、10~20分はかかると言われている。
それがしかし、友人と話し始めてすぐに私の頭は飛び立ち始めたのだ。
その子がサブカルの単語を口にするたびに私の意識が遠くへ飛ぶ。そして、私は友人がマッチを擦って火をつけたロケット。『吉田号』に乗って宇宙へ飛んで行った。
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