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【eスポーツ】暴力性の克服と身体性の確保が課題
今回は、先日までジャカルタで熱戦が繰り広げられたアジア大会で、はじめて実施されたeスポーツについて考えてみました。最初はサックリ書くはずだったのですが、なかなかの長編になってしまいました。見出しもつけましたので、休み休み読んでみてください。
目次
・アジア大会後にIOCの態度は後退か?
・IOCが態度を変化させた背景は?
・アジア大会ではどんな種目が実施されたのか?
・アジア大会実施種目は、どのように決められたのか?
・eスポーツならではの別の問題
・eスポーツを導入するために
・eスポーツ視聴に関わる以外な盲点
・まとめ
アジア大会後にIOCの態度は後退か?
AP通信によると、IOCバッハ会長は、インドネシア・ジャカルタで開催された2018 アジア大会に関する総括インタビューの中で、公開競技として実施された eスポーツについて、オリンピックでの開催に消極的な発言をしました。
「オリンピックでは、いわゆるキラーゲームと呼ばれる、暴力や差別を促進するようなゲームはできない。 私たちの立場から見れば、それらはオリンピックの価値観と矛盾しており、受け入れることはできない」と述べた。- CBC
これまでIOCは、アスリート委員会はもとより、平昌冬季オリンピック直前に現地で開いたIOC公認大会、eスポーツ業界との実施可能性を探るフォーラムなど、eスポーツの実施に向かって着々と既成事実を積み上げてきているように見えました。その背景にはインテルやアリババなど、ICT関連スポンサーへの配慮もあると報じられています。
ジャカルタ・アジア大会後のバッハ会長の発言は、一見これまでのIOCの公式スタンスを保っているようにも思えますが、私はそこに微妙な「腰引け感」を感じました。ここからは、その背景についていろいろと考えてみたいと思います。
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