あ!これボウリングのあれ!
序1
最初に葬式に参加したのが曾祖母のそれだったと思うのだけど、家で葬儀の練習などないから、棺桶の前でやる謎の行動がよくわからなかったのだけど、母が「よく見て覚えて、あれと同じことをやればいい」と言われて行ったのが私の初焼香で、その後何度か葬式に出たが、一回仕組みを覚えれば簡単だ。前に出て一人一人やるバージョンと手元に焼香セットがまわってくるバージョンがあった。
序2
私の子どものころにボウリングが大流行した。各地でボウリング場建設が始まった。杭打機のすごい音がかなり離れたところからも聞こえた。出来上がったボウリング場につれていってもらったりした。まだスコア手書きの時代だ。書き方もみんな知ってるくらいだからかなり流行したのだろう。幼少時に新築で出来た巨大なそれは十年くらい前に更地になった。建築物なんてまあそんなもんだ。あれも200年くらい経てば「歴史的に価値がある残そう」運動が起きるんだろう。不動産建築物は完成が終わりじゃなくて、そこがスタートで、維持しようと思えば2億年でも維持できるがずっと金がかかり続けるものだということも知らんやつが口を出すなバーカ、あんなもん、図面と写真が残ってりゃ十分だ。なんで1/1スケールで残さにゃならんのだ。ゴミみたいな金しか出さん連中が保存運動してやがる。バカなんだろう。
本題
ボウリング場の玉が出てくるところに風の吹き出し口があった。いまだに私はあれが何の意味があるのかわからんのだけど(検索すりゃ答えがあるのは知ってるのでわざわざ教えなくていいです)、冒頭の初焼香のように手の指をあててた。あてながら「何の意味があるんだこれ」と思っていた。
昨日の札幌はとても寒く、車の運転中も手が冷たくなった。温風の吹き出し口に指をあてながら「あ!これボウリングのあれ!」と思い出した。こっちはちゃんと意味がわかる。手が冷たいからあててるのだ。