繁栄している街ランキング2024【阪急沿線版】
満を持して、真打ちが登場だ。
「住みたい街ランキング」
「本当に住みやすい街ランキング」
「住みたい街大賞」
「借りて住んでみたい街ランキング」
…
もはや「住みたい系」ランキングは食傷飽和した。
いまや「住む」だけではなく「衣食住」のトータルバランスで街を考える時代。
前座の幕はおりた。
それでは世界が固唾を飲んで見守る中、
「繁栄している街ランキング2024【阪急沿線版】」の発表にうつろう。
1位〜5位 奇跡への助走
3位までは大方の予想通りの展開だ。
大阪梅田、神戸三宮、京都河原町という阪急電車のターミナル大御所駅が名前を連ねた。
4位の烏丸も京都河原町から至近だということを考慮すれば、妥当だと言えるかもしれない。
だが5位の「天神橋筋六丁目」は穴中の穴だった。
これは関西圏にゆかりのある人々でも盲点になっていたはずだ。
筆者も調べるまですっかり忘れていた。
どうやら、天六は「阪急千里線」に属するようだ。
地下鉄駅のイメージが強いが、阪急もいつの間にか共有していたらしい。
あまり知られていないが、
天六駅は梅田茶屋町から歩いて15分そこらなので、
梅田茶屋町→中崎町→天六をブラリと横断するのも面白い。
そういえば、小豆色の車両が地下を戸惑い気味に走っていたっけ…
「繁栄スコア」の算出方法
さて、ここで繁栄ランキングを発表するにあたって基盤となっている「繁栄スコア」の算出方法を説明しよう。
「西宮北口駅」を例に解説してみよう。
まず、食べログアプリを拝借して、
「半径800メートル圏内」の店舗数を検索する。
西宮北口駅であれば「416軒」と表示された。
そして、西宮北口の30位、60位、90位の店舗スコアをピックアップする。
西北であればそれぞれ「3.47」「3.36」「3.29」と表示された。
この店舗スコアを足し合してから100倍して先ほどの店舗数と足し算する。
この合計を「繁栄スコア」とした。
なぜ、この数値が繁栄を示す指標となるのだろうか?
まず、駅周辺800メートルに軒を構える飲食店の数は「どれぐらいの“量“の商業施設が在していいるのか?」を示し、「繁栄の量」を示すベンチマークとなりうる。
次に、30位・60位・90位の店舗スコアのトータルは「どれくらいの“質“の商業施設が在しているのか?」を示し、「繁栄の質」を示すベンチマークとなりうる。
この「繁栄の量」と「繁栄の質」のベンチマーク数値を足し合わせて「繁栄スコア」は算出されているのだ。
したがって、
質と量を止揚した繁栄スコアとなっているはずである。
それでは、繁栄スコアの謎が氷解したところで、
繁栄している街ランキングの発表に戻ろう。
1位〜10位 奇跡の駅
ここまでは先ほど発表したのだった。
「6位」は阪急電車に乗り続けている人であればあるほど盲点になる。
これは当たらない。
しかも続く7位だって相当に難易度が高い。
6位と7位を的中させられる生物学的人類はこの世に存在しない。
では、いいだろうか?
人類最難解を世界に先駆け発表しちゃおう。
我々は中津を失念していた…
あの「盲腸」のような駅が堂々の6位にランクインだ。
これはかすかにでも予想した人がいるのだろうか??
「ここらへんで西北くるよね。絶対」
というのがナチュラルな感覚だろう。
そこでまさかの「中津」だからこの世は面白い。
そして、7位の「高槻市駅」も死角になっていたはずだ。
「北摂の雄」だが、まさかこんな上位に顔を覗かせるとは…
大宮、十三といった大御所駅を抑えての上位ランクインは「素晴らしい」の一言だ。
10位の「南方」はJR新大阪駅徒歩10分効果が強い。
だが、これも相当に難易度が高かったのではないだろうか。
あの「住みたい街ランキング」でこれでもかと猛威を振るっている「西宮北口駅」を押しのけての10位ランクインに古豪・南方駅の矜持を観た。
ちなみに南方駅前の「たこ焼き屋さん」は絶品です。
それにしても、
このランキングは東大入試問題よりも難しく、そして遥かに面白いはずだ。
特に「阪急電車版」なのに、「阪急電車好きほど当たらない」というところがツボなのではないだろうか。
では、続いて11位から20位まで一気に発表しよう!
「あの駅」はいったい何位にランクインしているのだろうか??
まさかの圏外すらも…
11位〜20位 蟻の願いも天に届く
ようやく西宮北口が「汗だく」になって飛び込んできた。
フフフッ。
住みたい街ランキングってのは………
いや、なんでもないです。
さてさて、
11位から20位で注目するべきは、
なんといっても「塚口」と「芦屋川」の順位。
「尼崎市のスイス」たる塚口駅は「芦屋に追いつけ追い越せ」をスローガンにこの50年間を駆け抜けてきた。
だが、芦屋どころか西宮北口にすら住みたい街ランキングで後塵を拝し、いまや塚口はその筋において「オワコン駅」と称されている。
しかし、全世界が固唾を飲んで見守る「繁栄しているランキング」にて「尼崎のスイス」がついに真価本領を発揮した。
芦屋川よりも繁栄していたことがいまここに立証されたのだ。
16位「伊丹駅」の健闘も光る。
「阪急伊丹線」のターミナル駅で、伊丹空港全盛期に大車輪の活躍を魅せた「名駅」は今も健在だった。
あの「トーマス・オマリー」が愛用していた駅としても知られている。
ちなみに阪急伊丹線のもう一つのターミナル駅の名前は「塚口」である。
総括にかえて
繁栄している街ランキング2024【阪急沿線版】
どうだっただろうか?
「まさか」の集大成だったのではないだろうか。
天六によるジャイアントキリング。
中津ショック。
西北の怪しげな妖艶な動向。
塚口の大願成就。
伏兵の中の伏兵「春日野道」。
今年の繁栄している街ランキング【阪急沿線版】は、激動の2024年を象徴するものだった。
来年はいったいどうなっているのか、これから楽しみでならない。
それでは、
20位プラスアルファを再掲してお別れとさせてもらおう。
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