「富の偏り」_21世紀版
20世紀は、
貨幣の多寡によって富の偏りが生まれた。
21世紀は、
情報を持つものと、貨幣しか持たないものによって富の偏りが生じている。
貨幣しか持たない者と、情報をも有する者の間で、富の偏りが深刻なのだ。
1995年の相転移
貨幣は紙切れだ。
ニクソンショック@1970によってゴールドとのリンクが断ち切られて以来、貨幣は紙切れに落ちぶれた。
今や、貨幣しか持たない者は「紙切れしか持っていない者」と同義だ。
すなわち「持たざる者」である。
ニクソンショック@1970以降、「貨幣」に変わって「富」の座に躍り出たのが 「情報」 だ。
わけても1995年のIT革命以降、
膨大なデジタル情報が国境を超えて一極集中を開始する。
ここから、
情報を持つ者と、貨幣しか持たない者の二極化が深刻になっていく。
「持つ者」と「持たざる者」の関係性が1995年を境に相転移を起こした。
「富」という概念が1995年を境に相転移を起こした。
富を持つ者、持たざる者_その八象限
99パーセントの自縄自縛
21世紀における富の偏り。
それに関する私見を述べてお開きとさせてもらおう。
「富」とは何か?
それを知るものと知らざるもの。
その変化を知るものと知らざるもの。
知るものは富み、
知らざるものは貧した。