「洋食のいろは」もヤバい/ヤバい高槻/コロッケ編
魔都市、高槻がヤバい。
ヒト、モノ、コト、カネを容赦なく吸い込んでいく高槻駅前の引力に、魂を惹かれるものが後をたたない。
コンパクトシティの風雲児・タカツキは今日もヤバかった。
「下町」と「山の手」のハイブリッドシティ
高槻市中枢には二つの公共交通機関が並行に走っている。
JR高槻駅ーーーーーーーー至・大阪
🔳🔳↑🔳🔳 徒歩
🔳🔳↓🔳🔳 8分
ーー阪急高槻市駅ーーーー至・中津
JR東海道本線・高槻駅と、
阪急京都本線・高槻市駅が徒歩8分という絶妙な距離で並んでいる。
いきおい東西南北のリソースが有機的に結合し、その間に分厚い商業エリアが形成されているのだ。
北側のJR高槻駅はいわゆる「山の手担当」。
南側の阪急高槻市駅はいわゆる「下町担当」。
月並みな街であれば、下町と山の手には少なくとも2km以上の隔たりがある。
ところが高槻界隈においては、
下町と山の手がほぼ一体化しており、山手にいながら下町に手が届く。
逆に下町から山手にも手が届く。
このため高いと安いが渾然一体となり、
A級とB級が坩堝になって、「何でもある街」「何でもありな街」が形成されているのだ。
洋食のいろは
前置きはこれくらいにして、本題に入ろう。
「洋食のいろは」は高槻に本店をおき、関西全域に覇を轟かせている洋食屋さんであり、特にコロッケに一家言持っている。
関西における老舗の洋食屋さんでも、相当に鍛えが入っている老舗中の老舗だ。
この「洋食のいろは本店」に今日はお邪魔した。
昭和を彷彿させる木訥とした暖簾が我々を出迎えてくれた。
「下町情緒の高槻」の側面を色濃く残す洋食屋さんのようだ。
ただし、高槻の凄みは下町と山手が同居しているところであり、
その一端は「洋食のいろは」から振り返ってみれば刹那にしてわかる。
振り返れば・・・
瀟洒なテナントに入った天然温泉が、先ほどから下町情緒に耽る我々を睥睨していたのだ。
このように、高槻はいたるところで下町と山の手が見事なまでに溶け合っている。
ここに高槻が魔都市といわれる所以があるのだ。
デザインも価格も、すこぶる落ち着くメニュー表だ。
上は1210円から下は600円まで、全般にリーズナブルな価格帯となっている。
このように、600円メニューまで用意し、
下町における不文律を「洋食のいろは」はかたくなに守り続けている。
西宮北口くんには、
高槻くんの爪の垢をこれでもかとこれでもかとわんさかわんさか飲ませてやりたい。
西宮北口くんには例えフードコートと銘打っていても、1000円以下で食える友達がいないのだ。
山の手だけで構成されたコンパクトシティ・西宮北口は案外脆いよ。
下町を置き忘れたスマートシティ・西宮北口は脆いで。
知らんでえ。
フワトロのエビフライ
カニクリームコロッケ、ビーフコロッケ、エビフライにポテトフライとスープ、そしてライス大盛り無料がついた「本店ランチ」。
何の変哲もない洋食ランチに見える。
「一見は真ならず」という諺。
それは今日いまこの時にためにあった。
これは、珍味だ!!
エビフライがフワフワしとる。
何じゃこりゃ。
エビフライはカリカリしているという固定観念が一瞬で観念させられてもた。
エビフライが口の中で、フワっと、フワッと、フワッとトロけていく。
おかしいだろこれって思う間もなく、
カニクリームコロッケがフワトロの追撃をかけてくる。
ビーフコロッケに至っては、もはや食べてる感触すらない。
フワトロが極まってフワフワ感しか大脳が感知できないほど。
何じゃこりゃ。
フワトロのミルフィーユかよ。
何じゃこりゃ。
松田優作もこれ喰ってから死にたかっただろうに。
ビニール傘グルグル回してる場合やなかったんや。
本当にヤバいんだって高槻 予告編
軒構えにも食感にも、昭和情緒を色濃く残しながら、
確実に令和へと進化を続けている。
「洋食のいろは」畏るべしかなだ。
つまりは、洋食のいろはもヤバい。
色々とヤバすぎる高槻だが、
洋食もヤバい。
コロッケもヤバい。
個人的にはエビフライの「フワッとトロける感覚」が白眉。
これは是非とも皆さんにも味わってもらいたい。
あん?
なに??
エビフライ???
エビフライがフワッとトロけるはずがないだろ、、、、だと????
そんなん、知るかっ
俺かていま困惑しとんじゃ。
エビフライはカリッと芳しくてなんぼやんけ。
でもなトロけるんじゃ。
フワッとトロけるんじゃ。
本当にフワッと蕩けたんじゃ。
本当に本当に高槻はヤバい。
本当にヤバいんだって高槻っ。
次はうどんもヤバいっ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?