ラーメンステーションの叡智/麺プラットフォーマー
「等価貸借取引」
「2つのプラットフォームビジネスのハイブリッド」
「新たな三方良し」
まさに「その手があったか」だ。
大阪を中心に12店舗を展開している「ラーメンステーション」はなんと2か月に一度「中のブランド」を入れ替える。
小手先のラーメンではなく、ラーメンブランドそのものを入れ替えてしまうのだ。
さしづめラーメンプラットフォーマー。
まさに「その手があったか」の新手ビジネスモデルだ。
「プラットフォームビジネス」がオンラインで大手を振るっているが、
リアルのラーメン屋で、「間貸し」を、ラーメンブランドに対し、
やってのけるとは気付かなんだ。
これは完全にアイデアの勝利だ。
どんな美味いラーメンでも流行り廃りがある。
だが、この「中のブランドを入れ替える」という方法論なら、
常に流行りのラーメンを顧客に提供できるではないか。
顧客サイドに立てば、ラーメンステーションに行けば常に流行りのラーメンを食える!
このビジネスモデル、、
汎用性はおよそ無尽蔵だ!!
なぜラーメンだったのか?
三方良しのプラットフォームビジネス
なぜラーメンだったのか?
ラーメンステーションはなぜラーメンを対象に「間貸しビジネス」を始めたのだろうか?
ラーメンは人気店があれば遠方から足を運んでくるお客さんが多い。
つまり、ラーメンは移動コストを加味しても潜在的ニーズが確実に存在するグルメなのだ。
その一方で、先ほど述べたようにラーメンには流行り廃りの波があるため直接的に店を増やすのはリスクが大きい。
そこでラーメンプラットフォーマーの出番だ。
こりゃまじ凄いわ!
まずラーメンプラットフォーマーたるラーメンステーション側から見れば、自前でラーメンを開発する必要がない。
ラーメンステーションに必要なのは土地と資本と労働者だけ。
他の一般生産手段はいらないってなにそれ。
これまじ凄いわ!!
これ、なぜラーメンだったのか?とか関係ないやん!!
次にブランドを貸すラーメンブランド側から見れば、
店舗を自前で準備するコストがいらない。
必要なのは「間借り料金」だけ。
このわずかな投資で、自社ブランドを2か月間実物をもって宣伝できる。
だからブランドを貸すラーメンブランドにとっても美味しいビジネスモデルだ。
さらに一般顧客から見れば、
遠方にある人気ラーメンブランドが、多少お高くはなるが、近隣で堪能できる。
わざわざ遠方まで足を運ぶカネと労力なく、人気ラーメンブランドを堪能できるのだから、ラーメン好きとしては万々歳だろう。
しかも2か月立てば時宜にかなった新たなラーメンブランドを堪能できるのだから、ラーメン好きにとってたまらないビジネスモデルに違いない。
このように、ラーメンステーションは貸し手良し、借り手良し、顧客良しを実現した新たな三方良しのビジネスモデルなのではないだろうか。
等価貸借取引!!
新たな三方良し!!!
これは凄い!!
まさに「その手があったか」だ。
「場貸し」と「ブランド借り」の等価貸借ないしそれに類するもの、、という新基軸だ。
「プラットフォームビジネス2つの融合!」とも言えるだろう。
これは凄い!!
まさか、2つのプラットフォームビジネスを掛け算するとは…
ラーメンステーションはマジでヤバい!!
金がなくても、売買なしの「等価貸借」なので成立してしまう魔法のビジネスモデルだ!!!
このビジネスモデルが秀逸なのはこれだけではない。
社会の持続可能性という点でも白眉である。
オンラインにおけるプラットフォームビジネスはどうしても一人勝ちの様相をていしてしまい、怨嗟が集まるとともに社会の持続可能性を奪ってしまう。
他方、
ラーメンステーションが切り開いたこのリアル店舗版の新型プラットフォームビジネスは、借り手・貸し手・消費者という新しい三方良しの形を提示して、社会に持続可能性を取り戻すことができる。
文章も構成もまとめてグダグダになっていることからも、筆者の興奮のほどが伝わるはずだ。
これは凄い!!!
「いたみにたえて、がんばった、かんどうした!」と小泉純一郎が一席ぶった時以来の興奮だ。
ラーメンステーションに、あえて苦言を呈するとすれば、開店時間が月並みな11時だということ。
筆者は食ってもたのだ。
大阪駅前ビル名物のサイゼリヤで早すぎるランチを食ってもた。
ラーメンステーション食えんかった…
10時から350円チーズドリア食ってる場合やなかった…
サイゼリヤの10時開店500円ランチ競合哭かせ戦術には、可及的速やかになんらかの策が必要だろう。
今のところ、これくらいしか、
ラーメンステーションに死角は見当たらない。
ラーメンステーションが世に示した「新たな三方良し」と「等価貸借取引」そして「2つのプラットフォームビジネスのハイブリッド」はとても大きな可能性を秘めている。