SEよりも科学者が必要なワケ/相関と因果の不均衡
システムエンジニアがなりたい職業の上位ですっかり定着している。
AI全盛のご時世にあって、子供達の興味と親御さん達の子を思う気持ちが交錯する地点に「SE」という職業があるのだ。
確かにSEはAIと親和性の高い職業であり、目下において花形といっても良い職業である。
だが人類全体のことを視野に入れると、科学者の数が圧倒的に不足しており科学者の育成こそが至上命題なのだ。
本記事ではAIの爛熟によって科学者が圧倒的に不足している現状とその問題点を指摘する。
ヤバい相関関係
10年以上前にアメリカ大手IT企業のAIが世に示したデータ。
「???」と感じた読者が多いと思う。
筆者が最初見た時は「?????????」だった。
だが、実際問題なぜか魚好きの女性と肉好きの男性はうまくいくのだ。
筆者はよくわかんないけど「出会い系サイト」といった組織で活用されているデータであり、
「ウソでしょ?」というくらい当てはまる確率が高いみたいなのだ。
こうした「根拠はわからないがそうなる確率が非常に高い言葉のつながりかた」のことを相関関係という。
なぜこんなヘンテコな法則がわかったのだろうか?
ここでAIによる「ビッグデータ解析」というやつが出てくる。
ビッグデータ解析というフレーズを聞いたことのある読者は多いはずだ。
膨大な世の中のデータを解析して、その傾向をAIが見つけ出す。
このAIによるビッグデータ解析の結果見つかったのが、
「魚好きの女性と肉好きの男性はうまくいく」という相関関係なのだ。
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