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近き者惚け、遠き者襲来す/インバウンド亡国論
最近、京都の新京極界隈に行った読者諸賢はいるだろうか?
驚くことなかれ、
新京極界隈にはもはや猫かインバウンドしかいない。
正確には外国人と修学旅行の子供達だったが、
目算でもインバウンドの比率が8割以上だとわかる。
あの阪急烏丸駅から東に歩くと、徐々にインバウンド比率が増えていき、新京極界隈で最高潮に至るのだ。
もはや新京極界隈の「インバウンド」による「乗っ取られぶり」は、
近隣において「ネタ化」しているようで、大丸7F、某デパート売り場の兄ちゃんが苦笑いして色々なエピソードを紐解いてくれた。
インバウンド頼みの経済というものは非常に脆い。
いや、そうではない。
インバウンド頼みの経済というものが脆いというより、
外国頼みの経済になると、外交で風下に立つしかなくなる。
そこにこそ大きな問題がある。
遺憾遺憾としか言わざるものは、われ如何ともすることなきのみ、だ😞
安全保障のイロハ
安全保障のポイントはなんといっても自給自足。
国内で必要なものを国内で生産して、それを国内で消費する。
例えば軍事兵器。
これがなくては戦は出来ない。
戦ができなくては、外交で風下に立つのは必然だ。
そのために自国で武器を生産し、国民と国家主権を守るために消費する…。
例えば食料。
これがなくては生きていけない。
腹が減っては戦ができないからだ。
戦ができなくては、外交で風下に立つのは必然だ。
…カロリーベース食料自給率40%…
そのために国家は常に自国で食糧を生産できる体制を万全にし、
戦の準備を万全にし、国民と国家主権を守っている…。
このように、
安全保障のポイントは自給自足であり、
それを怠っている主権国家というものは、
ここ日本から見渡す限りおよそ存在した試しはない。
世界の特異点 「日本」
はっきりいって日本はどうかしている。
必需品の国内生産が完全にすっぽ抜けてやがる。
安全保障という観点に立った場合、日本経済の通信簿は脅威の「0点」だ。
先ほど生産サイドにおける日本経済の脆弱さを華麗かつ精緻に分析してみせた。
だが日本経済の脆弱さは、もはや生産サイドだけではない。
消費サイドすらも海外に乗っ取られているではないか。
インバウンドは日本国内でモノとコトを大量に購入してくれる消費主体だ。
いまもし仮にインバウンドがゼロになったら、新京極商店街の売り上げもゼロになる。
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つまり日本経済の生殺与奪の権利は、部分的とはいえインバウンドとその背後にある国家に握られているのだ。
もう一度、日本経済の安全保障をおさらいしてみよう。
まず食糧を自給自足することをせず、食糧の生産サイドを海外に掌握されている。
次に軍事と兵器の自給自足をあきらめ、軍事・兵器の生産サイドを海外に掌握されている。
あまつさえ、
ここ10年におけるインバウンド消費頼み経済への移行によって、
消費サイドまでも海外に侵食されている。
日本では、
主権国家を維持するため絶対必要な、食糧と軍事の生産サイドが海外によって掌握されており、
その上さらに、消費サイドまでもが海外に侵食され、掌握されつつある。
この状況下で、日本政府が真っ当な外交をできたことがあっただろうか。
近き者説び、遠き者来る
「近くの奴らが喜ぶ世の中であって初めて、遠くから多くの奴らがやってくるわけよ」
孔という大昔のプータローが言っている。
プータローだがなかなか筋のいいことを曰わく。
軍事生産も自前で出来ず、食糧生産も自前で出来ない。
いつなんどき攻められても、容易に崩壊できる。
これほどまでに安全安心でない国家に誰が来るのだろうか。
来ているじゃないか、、だと??
…
……
確かに来ている。
来てます。
来ています。
安全保障の「ょ」の字もない日本に、インバウンドがわんさかやってきている。
それは何故だろうか?
近き者よろこびて、遠き者きたる
我々日本人はここ50年。
安全保障のことなどまったく意に介せず、能天気に「喜んできた」。
喜んでいるのだから大丈夫だと、外国人も盛大に勘違いしてくれているのだ。
きっとそうに違いない。
そしてこの外国人の勘違いによって、日本は経済の消費サイドすらも掌握されようとしているではないか。
経済の生産サイド、
経済の消費サイド、
これを共に外部に乗っ取られた状態をなんと言うか、読者諸賢は知っているだろうか?
近き者糠説びて、遠き者征す
人之をして「征服」という也…