スキ!にみる/言語洗脳の日本 宗教フォローの欧米

1628文字

日本は典型的な言語洗脳だ。
欧米は典型的な宗教洗脳だ。

この両者を対比することで、読者は「言語洗脳と宗教洗脳」という聞き慣れない概念でパーフェクトに洗脳される🥴

スキの違い


欧米では大雑把にいってスキは、
「I love you.」だ。
スキに9文字を要している。

他方、
日本でスキは、
「好」だ。
スキに1文字しか必要としない。

女子 →痩せる→  好き!

好きのメカニズム

女子が細くなったらスキになる、、、
なんと洗練されたイメージの刷り込み、すなわち洗脳なのだろうか。



言語洗脳の日本


「I love you.」 9文字の欧米。
「好」 1文字の日本。


この差はどこからきているのだろうか?

この差は「文字の意味濃度」からきている。

abcdefghijklmnop…
まずアルファベットは基本的に意味のない(もしくは意味の薄い)記号の羅列だ。
表音文字と言われる。
表音文字は音を表すだけで、文字の中に意味は薄い。
だから、表音文字は多くのの文字を組み合わせることでようやく意味を明示できる。

I love you.、
という風に根源的な気持ちを明示するのに9文字も必要となるのだ。

次に日本語。
漢字、ひらがな、カタカナから構成される日本語は、「文字の意味濃度」が濃い。
表意文字と言われる。
表意文字は読んで音を表すだけでなく、文字の中に意味を宿している。
だから、表意文字は少ない文字だけで意味を明示できる。

好、
という風に根源的な気持ちを明示するのにわずか1文字で事足りるのだ。



「言語洗脳」と「秩序維持」

  女子
  ↓
痩せて細くなる 
  ↓
  好

好きのメカニズムは漢字の中に込められている

   歌
   ↓
  可 可 欠
   ↓
  二つの可 +  欠
   ↓
  「不可欠!!」

歌が不可欠なものだという叡智も字に込められている

意味が込められているのは「好き」だけではない。
という1文字にだって、上図のように「不可欠なものだ」という意味が込められている。

このように、日本語は言語によって人々にモノコトのあり方、そしてどうやって行動すれば良いかといった「行動規範」を教えてくれるのだ。
これをやや厳しめの言い方で「洗脳」という。

言語によって人々の行動規範(ルール)を一致させて、世の中に秩序を作り出す。
これが日本における日本語の役割でもある。
日本語はコミュニケーションツールであるだけでなく、秩序維持ツールでもあるのだ。


もう一つの洗脳ツール 「宗教」

I love you.


日本の日本語にはそれ自体に秩序を作り出す力があることはすでに述べた。
では、欧米の大雑把にいったところの英語はどうなのだろうか。

アルファベットや英語は「文字の意味濃度」が極めて薄く、言語自体が洗脳装置にはなり得ない。
I love you. の綴りだけを見て、宇宙人がスキ!に気付けることはない。
song の綴りだけを見て、宇宙人が歌は不可欠なんだ!と気付くことはない。

アルファベットや英語は秩序維持ツールにならないのだ。

では、英語圏ではいったい何が秩序維持ツールを担っているのだろうか?

それがキリスト教だ。

キリスト教は一神教というジャンルに属する強力な宗教である。
これが欧米共同体の秩序維持ツールになっているのだ。


ここまでの議論をまとめて結論までを先取りすると次の図のようになる。

   言語洗脳力 宗教洗脳力
日本語  強     弱
欧米   弱     強

日本と欧米における、言語洗脳力と宗教洗脳力の差異

日本には日本語という強い洗脳言語ないし強い秩序維持ツールがある。
だから、言語だけで秩序が維持できるため宗教の出番が少ない。
したがって、日本人は無宗教と…


他方、
欧米にはアルファベットという弱い洗脳言語ないし弱い秩序維持ツールしかない。
だから、言語だけでは秩序維持がおぼつかない。
そこで欧米では秩序維持のために強い宗教が必要となった。
したがってキリスト教という強力な宗教が登場したのだ。


このように、
言語と宗教には大変に興味深い関係があり、新たな叡智の鉱脈が眠っている。

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