桃のミルクレープ/ドトール/甘さの涼、たっぷり…
スイーツカフェの王者ドトールが夏の限定メニューを投入してきた。
手厚いスイーツメニューだけでは飽き足らず、好敵手に引導を渡すべく得意のミルクレープシリーズで畳み掛ける。
桃のミルクレープ
風雲急を告げるスイーツカフェ戦線。
この夏の目玉となるシン商品だ。
限定メニューだらけのスイーツ業界
Webページに飛ぶと何はともあれ限定メニューが目に飛び込んでくる。
猫も杓子も限定メニュー。
そんなスイーツ業界において、限定メニューを最も効果的に投入してくるのが王者ドトールだ。
「限定」を陳腐化させない販売戦略はさすがの一言。
ドトールの限定メニューにはずれなし。
その格言にしたがって、今日我々はドトールにおもむいたのだ。
百家争鳴 ドトールスイーツ
ミルクレープシリーズの限定メニュー・黒糖ミルクレープはミルクレープに新たな息吹をふき込んだ意欲作。
前期限定メニューの「北海道産かぼちゃのタルト」は大好評を博しながら、惜しまれつつ卒業。
このようにドトールのスイーツにまずもって外れはない。
いずくんぞ限定メニューともなると、有史以来外れたためしがないはずだ。
安さと、美味さの二律背反
安ければ不味いものと相場が決まっている。
だがドトールのスイーツに限っては、この相場がまるで通用しないから困ったものだ。
安く、それでいて美味い、を涼しい顔でやってのける。
それがスイーツの王者ドトールたる由縁。
単価は安く利益率が低くとも、大量販売によって固定費をペイしてしまう剛腕がドトールにはある。
規模の経済の教科書に載せたい機動力。
密度の経済を最大限に活用したドミノナント店舗戦略。
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ドトールには市場経済のダイナミズムが詰まっている。
ドトール限定スイーツに外れなし
これが不味かったら、逆立ちしてエディオンの家電を見て回る。
そう誓いたいほどの美しさ。
桃がダイヤよりもダイヤらしく輝いている。
インスタ映えをどこまでも貪欲に追求してくるのも王者ドトールの老獪さ。
さて、
肝心のお味のほうはどうか?
…
ひんやり、
甘い。
そんな、キャッチコピーが頭に過ぎる。
つまり、冷たく甘露。
この夏、
暑さの中、涼をとりたくなったら、
駆け込み寺はドトールなのかもしれない。