棋士に会いたきゃ「けむり屋牛力」に行け/JR高槻店
JR高槻駅界隈は美味の玉手箱だ。
石を投げたらグルメに当たる。
だがこれから先、石を投げたらもう一つ当たっちゃうものがある。
それが将棋の棋士だ。
今冬、
JR高槻駅前徒歩1分弱のところに、
日本将棋連盟の関西将棋会館が移転してくる。
新・関西将棋会館
↕︎徒歩45秒
ーーーーーJR高槻駅ーーーーーーー至・京都ーーーーーー
そうなればこの界隈が棋士で賑わうことは間違いない。
グルメの玉手箱・高槻が、新たに将棋の街とアウフヘーベンされるといったいどうなるのだろうか。
我々は読者の声を先回りし、ただ読者のために、ひたすらに、
ふたたびの視察を敢行した。
奇跡の街 たかつき
この街は狂ってやがる。
色々と狂ってやがる。
血文字で「二回以上」に二回以上の縦線ひいて、いきなりホラーで重奏的に攻めてきやがった。
しかも、
該当してしまった俺はどうすれば良いのだ。
漢方薬屋の門を叩くべきなのか否か?
うん、
日が暮れてからこっそりと門を叩こう。
そして、ともに闘おうではないか。
そんなことを思案していると目的地についた。
奇跡の和牛屋
【けむり屋 牛力】
↑徒歩1分
漢方薬屋🟨↑
新・関西将棋会館
↕︎徒歩45秒↕︎
ーーーーーJR高槻駅ーーーーーーー至・京都ー
今回の本命視察店である「けむり屋 牛力」さんは、JR高槻駅から北に直線行軍すること2分。
新・関西将棋会館から徒歩1分の好立地。
一階に店舗があり、なおかつ看板も大きく実にわかりやすい。
いかにも肉食といった豪胆な面構えだ。
店頭のメニュー表も豪放磊落。
風雨にさらされて続けてきたのが一目瞭然。
さすがは年中無休。
さて、
肉、肉、肉、
どれ食ったって牛肉だから迷い甲斐はないが、優柔不断で決められない俺のような人種は大助かりだ。
「らっしゃ〜い!」
「らっしゃ〜い!!」
暖簾をくぐると、すかさず威勢の良い声がほどよいタイムラグで歓待してくれた。
サンドウィッチマンの間延びしたコダマとは一味も二味も違う。
今日の日替わりランチセットはビーフカレー。
という売り文句だったが、往々にして条件を満たしているからよしとしよう、、
とかなんとか上から目線で悦にいっていたが、料理に手をつけて驚いた。
これは美味い。
このカレーは只者ではない。
辛味を生かしながらも甘露な甘口だ。
俺でも食える甘口だ。辛口やったら食ったことにしていたが、辛口であれば日が暮れる前に漢方薬屋送りになるところだったが、これなら俺の舌でも読み切れる。
このカレー……
相当丹念に煮込んでいる。
この鍛えの入った煮込みかた。
その才、凡ならず。
つまり只者ではない。
度を超えた辛さで誤魔化すカレー屋が横行する中で、この店は肉屋であるにも関わらず、カレーにも手を抜いていない。
甘さの中で、
ノーガードで「カモン肉食いがやれ」と挑発している。
じゃあお言葉に甘えて肉を食ってやろう。
ビーフが甘い。
これは美味いわ( ´ ▽ ` )( ´ ▽ ` )
優しさに甘えていると、次が来た。
奇跡のデザート
この街は狂ってやがる。
色々と狂ってやがる。
ちょこっとデザートに合わせて、ちょこっとコーヒーでとどめを刺しに来やがった。
小さいものを作るのはコストがかさむ。
それをこともなげにやってのけてやがる。
しかも、
このプリンも甘露だ。
甘〜くてほっぺがとろけそう。
コーヒーなんぞ普段は飲まない俺でも、ここはコーヒーの苦味が欲しくなる局面…
と思ったら、口福のコーヒーが駒台に乗っかっていた。
そんな上げ膳据え膳ぶりでランチが〆。
奇跡の言霊
けむり屋 牛力さんは今年の冬から棋士で賑わうことになる。
美味いから??
それもある。
だがそれ以上の明確な根拠がある。
それは知的人間の摂理だ。
これだけ大々的に歓迎してもらっているのだ。
棋士はこう考える。
「町興しのために期待されている」と。
さらに思索の糸は伸びる。
「寂れてしまったら俺たちのせいだ」と。
ここでこの立地が鍵になる。
【けむり屋 牛力】
↑徒歩1分
🟨漢方薬屋↑
新・関西将棋会館
↕︎徒歩45秒↕︎
ーーーーーJR高槻駅ーーーーーーー至・京都
🔳🔳🔳🔳
🔳🔳🔳🔳
ーーーーーーーーー阪急・高槻市駅ーーーー
けむり屋 牛力さんは新・関西将棋会館から直近の飲食店。
JR高槻駅から徒歩2分。
新・関西将棋会館からは徒歩1分。
JR高槻駅を東南に行けば広大なグルメベルトが広がっているが、
そこに行くには少々足が折れる。
だから将棋会館から徒歩1分の手頃さという点で、牛力さんが最有力手となるわけだ。
万が一、これだけの好立地店が将棋会館移転にも関わらず寂れてしまったらば、
棋士は罪悪感を禁じざるを得ない。
「あんなに誘致してもらったのに、申し訳ない」と。
もうそれは、
「石」をこれでもかと投げられても仕方ない状況だ。
したがって棋士はそこまで読んで、それを避けることになる。
いきおい、
けむり屋 牛力さんに足繁く通う。
しかもとびっきりの美味が棋士を待っている( ´ ▽ ` )
こうした理路によって、
“”棋士に会いたきゃ「けむり屋牛力」に行け/JR高槻店“”
というタイトルに着地する訳だ。
言葉が世界を創る。
さあ、
日が暮れてきた。
棋士に会いに、
高槻に、
けむり屋牛力に行こう。