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デフレの正体/奪われた30年への招待状


めい著「デフレの正体」において、日本におけるデフレ要因は人口減少だと一蹴された。

だが、どうだろうか🤔

他にもっと強い要因が存在するのではないだろうか。


結論から述べれば、
日本における1997年からのデフレ経済化は「1995年のIT革命」が原因である。
もっと言えば、「失われた30年」というものは「1995年のIT革命」が元凶である。

本記事では、インターネット普及とデジタル情報化が引き起こした「悪魔の循環」を説明する。
「労働者貧困化」と「AI高度化」の相互無限循環をわかりやすく説明する。
その過程において「経済のデフレ化」が生じるメカニズムを言語可視化しよう。

それでは、
インターネットがデフレを引き起こす理路を世界に先駆けて明文化しよう。


IT革命@1995の衝撃

1995年。
「情報のデジタル化」と「インターネットの汎用化」が同時並行で開始された。
「他の公共事業」をそっちのけでインターネット網がこれでもかと凄まじい速さで整備されていく。
結果、日本において、
20世紀のうちにインターネットが日本人の必需品となった。
さらに、インターネット回線はデジタル情報しか通行できないため、世の中の情報もどんどんどんどんアナログからデジタルへと移し替えられていく。
インターネットの普及と、情報のデジタル化が1995年からドラスティックに進行していったのだ。

ところで、
デジタル情報というものは誰のためにあるのだろうか?

無論、「AI」のためだ。

つまり、1995年以降ドラスティックに世の中に増加したデジタル情報はAI開発を本格化させた。
1995年以前は情報のほとんどがアナログであったため、AI開発は停滞していた。
だが、1995年のIT革命によって情報がデジタル化されたことでAI開発が本格化したのだ。

この1995年を分水嶺として世界は静かなる大変遷を遂げた。
この大変遷の最前線に位置していたのが「日本」である。



貧困化とAI高度化の相互循環


1995年以降、AI開発が本格化した。
要はAIが高度化し始める。

AIの高度化は、日本の労働者から雇用と労働所得を奪った。

「機械によって雇用が脅かされる」を地でいく現象だ。
貧困化した日本の労働者は、「何か」で日銭を埋め合わせ生活水準を保とうとした。
いみじくも、そこにインターネットというものが舞い降りてきた。
インターネットに繋げば、これまで有料だった辞書によるサービスが検索エンジンサービスとなって実質無料で利用できる。
貧困化した日本の労働者はこれに飛びついた。
ネットに繋ぎ、有料リアルサービスを無料のネットサービスに付け替えていった。
労働所得は減少したがネットにおいて実質無料でサービスを受けられるようになって、生活水準を保つことができたのだ。
だが、ネットに繋ぐことで日本人労働者の人間情報はデジタル化されクラウドにすい上げられていく。
「誰が」「いつ」「どこで」「何を」・・・
といった人間情報がクラウドに蒐集され「AI開発のガソリン」となった。
AIが高度化する。

AIの高度化は、日本の労働者から雇用と労働所得を奪った。

貧困化した日本の労働者は、「何か」で日銭を埋め合わせ生活水準を保とうとした。
いみじくも、そこにスマホというものが舞い降りてきた。
スマホに繋げば、これまで有料だった地図による位置案内サービスが実質無料で利用できる。
貧困化した日本の労働者はこれに飛びついた・・・
・・・
・・

労働者の貧困化がインターネットを介した人間情報のクラウド蒐集を促す。
人間情報のクラウド蒐集はAIの高度化を引き起こす。
AIの高度化は労働者の貧困化を促す。
労働者の貧困化がAIの高度化を、
AIの高度化が労働者の貧困化を、
・・・
・・

こうして、
1995年以降の日本において、
労働者貧困化とAI高度化の相互循環が回っている。




「失われた30年」の正体

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