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ITデフレスパイラル_破滅への無限循環構造
21世紀に入って四半世紀。
世の中は静かに、だが明確に変化している。
20世紀の理論やメカニズムは通用しなくなっているケースが多い。
新しい理論やメカニズムによって21世紀は動いている。
新しい酒は新しい皮袋に盛れ。
今日は「デフレ現象」にまつわる「21世紀のメカニズム」を紹介しよう。
本記事では、1995年のIT革命を端緒として始まった「デフレスパイラル」の理路を言語可視化する。
AI高度化と人類貧困化の無限循環構造を解説する。
読み終わったあと、
読者の眼には新しい地平が見えるようになる。
では、本当の21世紀を観にいこう。
情報優先主義の世紀_21世紀
1995年にインターネットが汎用化された。
いわゆるIT革命。
情報技術の革命だ。
ここから世界は大変遷を遂げている。
例えば、
現下世界で導入が進行しているベーシックインカム。
デジタル通貨前提でのBI大規模導入が「タイ」において昨年アナウンスされた。
この「デジタル通貨型・ベーシックインカム」の基本構造は次図のようになる。
個人情報
→
国民 国家
←
最低所得保障
個人情報と最低所得の交換取引こそが、ベーシックインカムの本質だ。
このように現下世界は、
「情報」というものを軸に据えて、大変遷の只中にある。
IT革命は、人々が気付きにくいところで世界を「大変遷」させているのだ
ところで、
日本で1997年から継続してきたデフレ不景気。
いわゆる奪われた30年の真犯人と目される現象だ。
このデフレ不景気も、
20世紀の眼で見るのと、
21世紀の眼で見るのでは景色が大きく変わる。
20世紀の人々は資本主義というメガネで世界を見ていた。
21世紀を知りたくば、「情報主義」というメガネで世界を見るべきだ。
ここから、
「21世紀の眼」でみた場合の「デフレ不景気」を言語可視化していこう。
結論を先に書くと、
IT化がデフレ不況を生じさせている。
IT化によってデフレ不況が起こり、デフレ不況によってIT化がさらに促進する。
このIT化によって更なるデフレ不況が起こり、デフレ不況によってこれまたIT化が促進されていく。
この無限循環構造こそが本記事のポイントである。
そして、人類の息の根を止める「デススパイラル」だ。
AI高度化による貧困
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