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ワイヤレスヘッドホン 人体実験説

ここ10年ですっかりお馴染みになった光景がある。

ワイヤレスヘッドホンを装着してバカデカい声で喚く人々だ。

あれは電話などをやっているのだろうが、はたから見ればただのバカにしか見えない。
ときにあの喧しさに殺意すら抱いてしまうが、なぜ彼らは気づけないのだろうか。
確かにヘッドホンを装着すると、ネット通話の際に声を入れるため声がデカくなる。

これはヘッドホンメーカー側の明確な改善点であり、ここを制したものがワイヤレスヘッドホン市場を制すことになるはずだ。
とはいえ、それまでは消費者側が他人への慮りを持って使わなければならない。
カフェでまどろんでいる泡沫の時に、突然、隣席から馬鹿でかい声が飛んでくる身になって欲しい。

「メーカーが悪い」は免罪符にならないのだ。


ところで、
このワイヤレスヘッドホンにはもっと重篤な問題がありそうだ。
殺人兵器というと語弊があるかもしれないが、健康に対する無視できない影響があるように思うのだ。

今日はそこらあたりを少し考察してみよう。

ワイヤレスヘッドホン

ワイヤレスヘッドホンはスマホなど電機機器と配線なしで遠隔結合できるところが売りだ。
配線があると何かと煩わしい。
この煩わしさから人々を解放した功績は大きい。
人々はスマホを置き去りにして、半径10メートルのフリーハンドを得たのだ。

  従来型ヘッドホン
  HH←←→→スマホ

  ワイヤレスヘッドホン
  WH←          !!→スマホ

だがワイヤレスヘッドホンWHには構造上の問題点がある。
それは「電磁波の一点集中」だ。



電磁波は360度拡散

電磁波の一点集中とは何か?
順を追って説明しよう。

   ↑
 ←ルーター →     スマホ
   ↓

ここではまず「Wi-Fiルーター」を思い浮かべて欲しい。
家の中にある「Wi-Fiルーター」は360度に電磁波を拡散させる。
だから我々は家の中のどこにいても、スマホでWi-Fiルーターを経由させ電波を受信できる訳だ。

元々、
Wi-Fiルーターは「大ボリューム」の電磁波を出力しているのだが、それが360度に拡散されるため、受け取る側は小さなボリュームの電磁波しか浴びることはない。

大雑把に云うと、
「1度/360度」の電磁波量・放射線量に被曝が抑えられているのだ。


この「ささやかな被曝量」がワイヤレスヘッドホンとなると一変する。



ワイヤレスヘッドホンにおける、電磁波の一点集中

ワイヤレスヘッドホンは原則としてスマホと1体1で遠隔結合することが必須となる。

  ↑
 ←WH →        スマホ「??」
  ↓

だが、ワイヤレスヘッドホンWHが360度の同心円上に電磁波・放射線を拡散していると、
出力があまりに弱くスマホに届かない。

そこでWHとスマホを1体1で遠隔結合するために「ある叡智」が開発された。
それが「Bluetooth」と言われれる技術であり規格である。

  ↑
 ←WH →        スマホ「??」
  ↓

 ⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎ 電磁波の一方向凝縮
       電磁波の一点集中    
   Bluetooth
   →→→→
 WH→→→→ スマホ「Great!」
   →→→→


360度に分散してしまっている電磁波・放射線を、一方向に凝縮し、
その方向に槍のように尖った電磁波を投げる。
そうすることで二つの物理的に離れた機器が同期通信できるようになる。
これがBluetooth技術の概要だ。



ワイヤレスヘッドホンによる人体実験

  Bluetooth
     ←←←←
WH「!」←←←← スマホ「お返し!」
     ←←←←

従来360度に分散していた電磁波を、一点集中させ二つの電機機器を同期させる技術・規格がBluetoothだった。
これがスマホとWHの遠隔結合を可能にしている。
それと同時に、
一点集中による電磁波被曝という問題が生じているのだ。

過ぎたるは尚及ばざるが如し、といったもので、
何事も浴びすぎるのは良くないとしたものだ。

ところがどっこい、
ワイヤレスヘッドホンを使用すると、その技術上どうしても電磁波を大量に浴びることになる。
しかも「凝縮され勢いがついた」電磁波に「撃たれる」ような状況になる。

    Bluetooth
     ←←←←
WH「!」←←←← スマホ「お返し!」
     ←←←←

元々360度に拡散されていた電磁波を一点に集中しているのだから当然である。

しかも、ワイヤレスヘッドホンは文字通り「ヘッド」に装着するものだ。
だから、ワイヤレスヘッドホンを使うと頭に電磁波を直撃させることになる。
ターゲットになるための目印だといっても良い。

そんな電磁波など微々たるものだという見解もあるかもしれない。
いまのワタシには微々たるものなのかどうかは解らない。

だがここでは百歩譲って微々たるものだとしよう。

しかし、
ワイヤレスヘッドホンは長時間連続して使用するものだ。
だから使用者は長時間にわたって電磁波の直撃を頭に受け続ける。

チリも積もれば山となる。
微々も積もれば山々となる。

360度に拡散されていた電磁波を1度に集中させ、
その電磁波を頭に、
長時間連続で直撃を浴び続ける。

これが現在進行形でワイヤレスヘッドホン利用者が浴びている現象である。

集約された電磁波の直撃。
それを1日に長時間、場合によっては24時間。
この最新テクノロジーの洗礼を毎日毎日受け続ける。

するとどうなるか?


その実証実験はいままさになされている段階だ。
我々は、いままさに人体実験の最中にいる。

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