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【有料記事note革命】矜持を略奪う叡智の弾丸
有料記事では、読み手の矜持と書き手の叡智が火花を散らしている。
有料記事は集中力を3倍にする
有料と銘打たれた記事には自ずと集中する力が生じる。
人々に刷り込まれた資本優先主義の判断基準は、
少しでも安く情報を得て、それでいて最大限の効用を得ようとする。
したがって有料だという前置きにより、読者はいま通常の3倍以上のパフォーマンスを発揮している真っ最中だ。
市場最大の作戦
書き手から見て大きなポイントとなるのが、記事のどこからを有料部分にするかだ。
無料部分で読者の関心を惹き、読者を知的好奇心の虜にして有料部分に誘う。
境界部分に潜む悪い漢。
これが手垢に塗れた有料記事のエッセンスであろう。
裏返して読み手から見れば、無料記事と有料記事の境界部分こそが最大注意を要するポイント。
つまり両者は有料無料の境界部分にて火花を散らすこととなるのだ。
決戦場は境界線
書き手から見れば、境界線から一度でも有料部分に引き摺り込んでしまえばこちらのもの。
永遠の勝利が約束される。
「戦いは最後の15分で決まる」と曰わったのはナポレオンポナピーだが、現代において戦いは境界線上でこそ決せられるのだ。
境界線上でいかにして読者を誤魔化すのか?
境界線上でいかにして書き手の裏をかくのか?
境界を戦場として両者の叡智が火花を散らす。
それが有料記事の醍醐味にしてシン骨頂。
あたかもオンライン境界確定をめぐる虚々実々。
プレートを剥がし剥がされ、町内に飛び交うは怪情報。
そこに仁義など存在しようはずもない
叡智の持久戦
得てして、有料記事をめぐる虚々実々は長期戦となる。
なかなか現れない有料部分は知の蜃気楼。
さながら砂漠で折り返しのオアシスを探る孤独なインテリジェンス白夜行。
読み手必勝のならわし
だが、この知的聖戦において常に主導権を握っているのは読者である。
最初から「無料部分だけを読む」と読書のカミに誓って戦いに挑めば少なくとも読者に負けはない。
緒戦において、いきなり境界線を探すという掟破りのリーサル・ウェポンすらも読者には存在するのだ。
書き手泣かせの非対称戦争。
令和のインパール作戦。
市場最大の絶対無理ゲー。
それが現代有料記事の肖像画。
有料記事革命
だが、驕れる平氏は久しからずだ。
平家を滅ぼすは平家ともいう。
何ごとも因果応報にして栄枯盛衰。
ここまで読み進めてくれた読者諸賢には悪いが、
この記事を読んでいる間に、有料記事における読み手と書き手のパワーバランスは完全に裏返ったのだ。
第一次世界大戦中における最も有名な逸話。
ドイツ人が喫茶店でコーヒーを飲んでいる間に、コーヒー価格が100倍に値上がりしたという逸話。
いま読者諸賢はまさにそんな状況下に置かれているのだ。
レジに行くも地獄、
いかざればさらなる地獄。
もはや表示料金の100倍以上の価値が読者諸賢からワタシに移転する。
これは抗えない趨勢なのだ。
おっと、
画面を消して逃げようとしても無駄だ🥴
エロサイトをいじくっていて、
急に架空請求画面が現れて狼狽えるガキンチョのようで可愛いのお。
とはいえ、ワタシが読者諸賢から盗むのはもっと大切なもの。
表示価格の100倍以上なんてケチくさいことは言わない。
大切なものを盗み終える前に、読者の敗因を2つ教示して差し上げよう。
まず1つ目の敗因は、ワタシを敵に回したこと。
次に2つ目の敗因は、有料記事には必ず境界線があるという思い込み。
かくして、
ワタシのパーフェクトゲームがここに成就したのだ。
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