枚方モール/いきなりヤバいショッピングモール?
2024年09月06日に満を持してオープンした「ひらかたモール」。
京阪電車枚方駅直結の中規模モールです。
京阪グループ肝入りで新進気鋭のショッピングモールとなれば俄然期待は昂るというもの。
だがどうにも評判が芳しくない。
口さがないネットレビューなどによれば「昭和の建物を平成のセンスでリフォームした・・・」といった塩梅で形容されています。
しかしながら、聞くと見るでは大違いといったもの。
実際に昭和の建物を平成のセンスでリフォームしているのかどうか?
一度観てみようではありませんか。
という訳で「ひらかたモール」を視察して参りました。
結論を先に述べると「ひらかたモール」は危険宙域にあります。
そして、今ならば改善は比較的容易ですよ。
筆者はこの枚方モールとよ〜く似た案件事例を、40年前から肌身で知っているのです…
どこにあるのかわからない
まず一つ目の問題点は「どこにあるのかわからない」ということです。
筆者は定期的に枚方市を訪れるのです。
昨日も北摂地域からバスで枚方駅を経由して京阪電車を利用して「くずはモール」まで隠密活動に行かせてもらいました。
当然、バスから枚方駅に入って行ったのだから、新しいショッピングモールがあれば気づくでしょう。
ところが、筆者は気付けませんでした。
もし仮に気付けていたら、筆者は「ひらかたモール」で買い物を済ませていたことでしょう。
しかしながら、
どこにあるかがわかりずらい。
ひらかたモールの存在にすら気付きづらい。
これでは、ひらかたモールが偶然やってきた潜在的なお客さんをつかまえることはおぼつきません。
強敵・くずはモール
枚方の人々には釈迦に説法・孔子に論語でしょうが、樟葉駅直結の「くずはモール」は連日盛況を博しています。
ひたかたモールと同じ枚方市に属し、京阪電車の特急で一駅という近接具合。
なぜ同じ自治体にモールを併立するのだろうと、外部者から見ると不思議ですが「大人の事情」があるのでしょうね。
さて、樟葉駅の虎の子「くずはモール」は素晴らしいショッピングモールです。
京阪・樟葉駅から直結であり傘を持たず買い物を済ませることが可能。
テナントも潤沢でありおよそ生活に必要なものには事欠きません。
さらに樟葉駅とタワーマンションである「くずはタワーシティ」によってショッピングモールを挟み込んでいる。
これによって相応の人流が約束され、必ずショッピングモールに賑わいが生まれ、後は賑わいが賑わいを呼ぶの理屈で人が集まってきます。
結果、くずはモールは京阪沿線でも一二を争う優良ショッピングモールに成長しました。
樟葉の人々にとっては心強い存在ですが、
他のショッピングモールにとっては非常に手強いライバルですね。
なぜ「くずはモール」は成功したのか?
筆者は昨日初めて「くずはモール」に行ったのですが、どこに何があるのか非常にわかりやすかった。
駅ナカからすでに「くずはモール」への動線がしっかりと明記され、これで迷えという方が無理なほど。
くずはモールのことを知らなくとも、くずはモールに行きたくなるような吸引力が熟成されていました。
ともすれば、地域のショッピングモールは地元民だけに気を配って、外部者への配慮を怠ることがあります。
これこそが衰退するショッピングモールあるある。
いまや日本では人口減少局面に入った地方自治体が8割以上です。
したがって地元民だけののニーズに期待していてはジリ貧。
他の地方自治体や他の駅からやってくるニーズにこたえること、
もっと言えば、他の駅から客を掻っ攫うガメツサと魅力が必要なのです。
くずは駅とくずはモールは官民が連携して、それがうまい具合に機能している。
だから平日の昼間でも、くずはモールを中心に樟葉駅は繁忙している訳です。
大型ショッピングモールとタワーマンション連動の大成功事例が樟葉にはありました。
帰りかたがわからない・・・
これを踏まえて、新進気鋭の「ひらかたモール」を観ていきましょう。
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