ガルゴッタ 深謀遠慮12時ランチ 大阪駅前第3ビル
美味めぇ。イタリアンで1000円ランチならこれ美味ぇよ。でもランチが12時から? どういうことだ?? 他の店に客囲い込まれちまうんじゃねえのか???
そこらあたりを含めて、大阪駅前第3ビル地下二階にたたずむイタリア料理店ガルゴッタについて、今回は詳しい話を聴いてもらおう。
大阪駅前グルメ激戦ビル
大阪駅前第1から第4ビルにかけて飲食店激戦区ベルトが形成されている。
ここではビジネスマンから有閑マダム果ては女子校生まで、千紫万紅なる人々の胃袋を満たし然る後っ舌鼓を打たせようと名うての料理人たちが覇を競っているのだ。
多種多様な飲食店が様々な創意工夫を魅せ、あの手この手の手練手管を用い客を誘っている。
12時ランチという後の先
そんな中、今日紹介するイタリア料理店・ガルゴッタは「12時ランチ」というメソッドで覇権を窺っているのだ。
ガルゴッタの昼は遅い。
世間一般でランチが始まり人々がおおむね飲食店の門を叩いた頃の12時にゆるりと開店だ。
おそかりし蔵之介ならぬおそかりしランチメニューは950円からであり、お値打ち価格となっている。
生パスタがご自慢のようで、ABCと生パスタ包囲網が完成されている。
しかも大盛り無料という上げ膳下げ膳ぶりで、ここは何をおいても生パスタランチに食指が動きそうになる。
だがそれは間違いではないのだが、なにぶんワタシは細かいことが気になる性分なので「ペンネグラタンランチ」を敢えて注文してみた。
かほりたつ芳醇チーズ
この天邪鬼根性が大吉と出た。
このペンネグラタンランチは並々ならぬチーズのかほりが立ちのぼり、食す前からいやがおうにも期待は膨らむ。そしてグラタンをペンネもろとも口に含むとその期待は確信を飛び越えてカタルシスに昇華した。
つまりは、
美味いっっ。
ボリュームは小吉以下か
うーん、しかしながら生物学的人類の男としては若干ボリュームに難を感じずを得ない。
パスタであれば大盛り無料という銀の弾丸が用意されているから、この命題は軽くクリアーできる。
だがしかし、みんな大好き・ペンネグラタンランチの場合にはどうにもこうにも今の段階では如何ともしがたしである。
12時15分で満席近し
おおっと。
ペンネグラタンに舌鼓を打っている間に、お客さんの数が1人また1人と増えて、目分量20人ぐらいのカウンター席が気付けばほぼ満席に近づいている。
だがどうだろうか。
11時開始のランチ店と比較して、客数の多寡とそれに伴う売上額の大小は如何ともし難いのではないか。
もし利益率が相対的圧倒的に高いというのであればガルゴッタの「12時ランチメソッド」にも三分の利以上のものがあろう。しかしこの950円という価格で圧倒的な利益率の高さを導く、それこそおよそ不可能な命題ではないだろうか。
ランチ難民の受け皿としてのガルゴッタ
だが狙いとしては悪くない。
12時ともなると、11時ないし11時半開始のランチ店から溢れてくるランチ難民が相応に出現する。
このランチ難民は取るものも取り敢えず駆け込んでくるから、まさに駆け込み需要が見込めるのだ。
・・・・・・
「考える時間を与えない」という商売の勘所をよくよく心得て実践しているメソッド。
それが「12時からランチ」だといえよう。
生パスタ専門店 ガルゴッタ
今日は魅せられたかのように「ペンネグラタンランチ」に食指が動いたが、
次回はご自慢の「生パスタ」の大盛り無料サービスに挑戦させてもらおう。
そう思える美食のお店だった。
ありがとう。
では、また逢いましょう。
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