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米・中・FRB覇権争い/ゴールドに観るヘゲモニー
21世紀の覇権国家争いが大詰めを迎えつつある。
老いたといえどアメリカはいまだ強力な軍備を有し、その経済規模も世界一の座にある。
21世紀になり台頭した中国は発展スピードに翳りがあるものの、経済規模でアメリカに肉薄しつつある。
今日はアメリカと中国の覇権争いを、「人口」と「ゴールド」というAI開発に不可欠な角度から論考してみよう。
人口/AI開発の原油
AI開発を制したものが世界を制す。
文字通り覇権のいくえはAI開発のいくえと軌を一にしている。
AIとは人工知能であり、その開発のためには人間のデータを大量に収集する必要がある。
だから、国内に自由に扱える人間データを抱えている国家がAI開発において有利になったのだ。
21世紀の中国の急台頭は2つの要因に分解できる。
まず一つ目が国内に14億もの人口を有すること。
次に二つ目がその14億人の頭の中を自由にのぞける社会制度が構築されていたということ。
つまり、中国は14億人の頭の中をドライビングフォースとしてAI開発を進歩させたのだ。
他方、アメリカはどうだろうか?
アメリカは国内に3億人プラス日本に1億人の市民ないしそれに類するものを抱えている。
だが中国の14億という人口には足しても遠く及ばないのが現状。
よって、まずAI開発にとって重要な「頭の中」の数で中国に遠く及ばない。
さらにアメリカは自由の国という建前から、市民の頭の中をつまりは個人情報を勝手に扱うことはできない。
したがって3億の人口を誇りながら、得られる人間データの「質」でも中国に届かないのだ。
まとめると、
かたや人口14億人の中国は、
その社会制度も伴いAI開発において極めて有利な状況にある。
かたや人口3億人プラスアルファのアメリカは、
人口の不利性もさることながら社会制度の壁も手伝って収集できる人間情報の「質」「量」の双方において中国に及ばない。
だから、
AI開発に必要な「人間情報の質量」という観点からみた場合、中国の完勝と言える。
ゴールド/究極のレアメタル
ゴールドを制したものが世界を制す。
有志以前より無数にあるレアメタルの中で「ゴールド」つまりは金塊は別格として扱われてきた。
人類の中で明確な理路はなかったが、ゴールドの中に宿る魔性の力を感じとっていたのだろうか。
このゴールドに宿る魔性の力が21世紀に入り明らかになりつつある。
レアメタルは電子の流動において一般のメタルより明確な優位性があるのだが、その中でもゴールドは別格だということが分かりつつある。
3Gから4G、4Gから5GへとIT規格が刷新される中で、IT全般においてより電動効率に優れたレアメタルが必要となっている。
したがって、
次代の6G規格においては膨大なゴールドが必要不可欠な存在になる機運が強い。
FRB/近現代の伏魔殿
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