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スタバ覚醒/TEAVANAという宣戦布告
スターバックスコーヒーが大転換だ。
これまでのコーヒーに傾倒したメニュー展開を改め、紅茶を中枢に据えた専門店を出店し始めた。
「STARBUCK」の傍に「TEAVANA」という看板を携えた店舗がそれだ。
ティバーナではこれまでの反省を生かし、日本人の嗜好にあった紅茶を中心にメニューが構成されている。
過ちては改むるに憚ることなかれ
過ちて改めざる是過ちというなり
これはスタバのコーヒーから紅茶への大転換であり英断だといえよう。
我々は反省の果実たる「TEAVANA」を視察してみた。
TEAVANA/西宮ガーデンズ4階店
2024年6月現在においてTEAVANAは日本に14店舗。
直近でオープンしたのが兵庫県は西宮市にある「西宮ガーデンズ4階店」だ。
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西宮ガーデンズは日本でも屈指の規模を誇る大型ショッピングモールであり、営業開始の2008年から15年が経っても全く客足がおとろえる素振りすらない。
この西宮ガーデンズの4階、しかも片隅のテナントでTEAVANAは我々を待っていてくれた。
まだ11時半ということもあり恒例の長蛇の列も僅かばかりだ。
スタバの宣戦布告
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手渡されたメニュー表を眺めた刹那、我々の海馬に戦慄が走った。
なんと、
なんと「Tall」のみのサイズ展開となっているのだ。
「small」という選択肢はTEAVANAに存在しなかった。
一体、スターバックスは過去の反省から一体何を学んだのだろうか。
確かにコーヒーから紅茶へのレジームチェンジは筋として正しい。
だがどうだろうか。
紅茶は典型的な少数精鋭的なドリンクであるから、スモールサイズでの提供が本筋であろう。
ところが何食わぬ顔でトールのみとレジ前でハルノート。
これはもはや我々の懐への宣戦布告ではないのか。
しかもだ。
最廉価商品であるアールグレイティー(S)@440円が「Sold Out」の文字で、その存在もろとも隠蔽されているではないか。
午前11時半に売り切れとはどういう了見なのか。
あのリヒテンシュタインの民でも槍を手にとり立ち上がるレベルの暴虐ではなかろうか。
「怒りは敵と思え」
「怒りは敵と思え」
「怒りは敵と思え」
徳川家康公の戒めを三度反芻してレジに向かった。
「TEAVANA」の真価
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気を取り直して味の検分に入ろう。
他のスタバとは違い、黒い液体を注入している時代錯誤な輩はここにいない。
あんなものは悪しき三角貿易の産物であり、歴史にホンチョイ造詣があれば飲めた代物ではない。
その点ティーは優雅だ。
飛び交う関西弁も心なしか柔らかなものに聞こえる。
西宮北口の客層はいい。
ということに世間の上澄みではなっている。
だから、今日のところはそういうことにしておこうではないか。
「ゆずシトラスラベンダーセージティー」を所望した。
それにつけても、
TEAVANAはいかんせんどれも商品名が長く分かりにくい。
どこがポイントなのかがさっぱりわからない。
ゆず、シトラス、ラベンダー、セージ、
どこを最も見て欲しいのかがまるでわからない。
ここも戦禍における国際メディア情報戦を彷彿させるやり口だ
もう戦後ではない。
総合評価
流石に紅茶を前面に押し出しているだけあってTEAVANAのティーは深みがある。
ここでは「ゆずシトラスラベンダーセージティー」で紅茶の深みがわかるのかというツッコミが予想されるが、研鑽を積めばわかる。
本当にしっかりとした茶葉を使っていればシトラスやラベンダーで粉飾されようが、中心にある茶葉の香りで大脳の深いところがしっとりと落ち着くのだ。
恐らくTEAVANAはスタバとは異なる本格茶葉も使用しているはずだ。
さて12時半を超えたあたりからお客さんの足が増えてきた。
いつの間にか長蛇の列も店外にまで伸びている。
それでも店内の客にプレッシャーをかけない座席配置や接客は流石の一言だ。
従来のスタバ同様にフリーWi-Fiは繋がる。
コンセントは確認できなかった。
だがこれは完全な主観だが、TEAVANAに来て充電する気分にはならないはずだ。
そうした雰囲気づくりにも成功している。
何かが従来のスタバとは違う。
TEAVANAはメニュー以外にも何かが従来のスタバとは大きく異なる。
今回の視察検分ではその「異なる何か」を言語化することはかなわなかった。
もし読者の中に本記事を見てTEAVANAにおもむき「スタバとTEAVANAの差異」がわかった人がいれば是非教えて欲しい。
何かが従来のスタバとは違う。
そこまではわかるのだが、何が違うのかが学なき者の悲しさで解らんのだ。
恐らくはTEAVANAにおいてスタバがやろうとしていることはメニューの一新以外にもある。
むしろコーヒーから紅茶へのメインメニュー変更よりも大きな何かがTEAVANAには確実にある。
これがわかれば、スタバ・TEAVANA枢軸との戦局を優位に推移させることが出来る。
我々はtallサイズのみという厚顔無恥に決して屈してはならないのだ。
我々は11時半からの廉価メニューソールドアウト戦術に膝をつくことは出来ないのだ。
TEAVANA 前途洋々
紅茶を全面に押し出したカフェというものはまだまだ少ない。
気軽に行ける紅茶カフェや汎用喫茶店となると希少と言えるだろう。
それだけにTEAVANAは目の付けどころがシャープである。
しかも、コーヒーよりさっぱりした紅茶の方が顧客回転率が高くなる。ああそっか、だからさっきスタバとTEAVANAの違和感を感じたんだねえ。でも書き直すのめんどくさいから、まあいっか。
ここにも紅茶カフェの優位性があるはずだ。
まず間違いなくTEAVANAは成功をおさめる。
その時、他のカフェチェーンはどう動くのだろうか。
今からどんな方策を練ってスタバ・TEAVANA枢軸に対抗するのだろうか。
TEAVANAの登場で、
今夏のカフェ戦線からますます目が離せない。
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