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なぜ、中国人は中川家にモノマネされるのか?

インバウンドの増加にともない異邦の民と触れ合う機会が増えている。
とくに京都は今朝も外国人観光客で溢れかえっている。
中でも中国人観光客の姿が目立つ。
初見では外国人観光客だということはわかっても、
どこの国の人かまではわからないものだ。
だが例外的に、中国の人々は袖振り合わせただけで「ああ、中国人だ」とわかってしまう。

なぜか?

中国の人々はもっとも「言語体系が攻撃的」だからだ。



攻撃的言語の訳


あの中川家の得意ネタの一つが中国人のモノマネだ。


中華料理店を舞台に繰り広げられる人間模様は、中国語によって108つの煩悩の解像度を上げる。

中国語は非常に正直なのだ。
日本人の感覚からすれば、中国語はすこぶる攻撃的でそれを操る中国人は食ってかかってくるように映る。
中国語は攻撃的なのである。

なぜか?

それは中国が大陸国家であり、戦争が日常茶飯事だったことに起因する。



戦争国家と災害国家


国家ないし共同体は大きく2つに分類される。
1つ目は最大の課題が戦争だった国家。
2つ目は最大の課題が自然災害だった国家。

戦争国家  中国、欧州諸国
災害国家  日本・・・

戦争国家と災害国家

古来、人々が最大の課題として戦争を念頭に置き行動してきたグループを戦争国家。
古来、人々が最大の課題として自然災害を念頭に置き行動してきたグループを災害国家という。

まず日本人にとってわかりやすいのが「災害国家」。
これはズバリ我々の日本という国である。


地震、津波、洪水、土砂崩れ、警報級大雨・・・
いにしえより大和の国ではありとあらゆる自然災害に苛まれてきたことが文献から明白だ。
自然災害が頻発する大和の国では、人々どうしが争う前に自然と争わなければならず、災害が最大の課題となっていた。
大和の国では人々が争う余裕すらもなかった。
だから日本は災害国家なのだ。

そして日本の地理的条件も見逃せない。
日本は四方を大海原に囲まれている海洋国家であり、基本的に外敵からの侵入を気にする必要はない。
したがって国内における自然災害対策を至上命題とすることができたともいえよう。

さて次に「戦争国家」。
これはユーラシア大陸に在する国家セグメントを思い浮かべてもらえれば概ね全てが該当する。

ユーラシア大陸全般に言えることだが、大きな山岳はあるものの四方を完全に遮断された僻地というものはおよそ存在せず、外敵の侵入というものが常に脅威となっていた。
ユーラシアには自然災害もあるにはあったが日本ほどではなく、それ以前に戦争の脅威に備えることで頭がいっぱいであった。
つまり戦争が頻発するユーラシアにおいて、最大の課題は戦争となっていたのだ。
だからユーラシアには戦争国家がひしめいている。



戦争国家の言語体系

戦争を至上命題とする国家では、戦争のために言語が最適化されていく。
戦争で勝つために、外敵を駆逐するために、あるいは先住共同体を圧倒するため、最適な言語を持った共同体が生き残ってきたのだ。

戦争で勝つためには意思伝達を速やかに行わなければならない。
そのため人を傷つけないための柔らかい言い回しや、持って回った言い回しは省略される。

言語の至上命題が戦争であるため、人間関係よりも戦争対策が優先されるからだ。

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