斎藤元彦知事の秘現実/「情報の虚実割合」のリアル
「下馬評」を覆して斎藤元彦兵庫県知事が再選を果たした。
この再選を「情報の虚実割合」という最新の知見から分析してみよう。
現実から乖離した新聞・テレビ
新聞・テレビといったインターネット以前からある旧態メディア。
旧態メディアは現実から大きく乖離している。
旧態メディアが現実から大きく乖離している。
どういうことだろうか?
説明しよう。
旧態メディアはニュースというものを強力な武器としている。
ニュースはできる限り「マコト」を集めたものだ。
だが、「現実」とはウソとマコトが渾然一体となった状態である。
したがってマコトの集合体であるニュースは、現実から大きく乖離することとなる。
人は現実にこそリアリティを感じる。
だがニュースには現実がない。
ニュースには現実にあるはずのウソとマコトの混在がない。
だから、人々は旧態メディアのニュースを現実の延長線上として捉えにくいのだ。
結果、人々の旧態メディア離れが止まらない。
2ちゃんねるはなぜ人を惹きつけるのか?
現実とは、「ウソとマコトが織り混ざった状態」である。
したがって人が現実味を感じるのは、ウソとマコトが織り混ざった状態だ。
ひいては、ウソとマコトの混合割合がリアル空間に近ければ近いほど、人はそこにリアリティを感じることができる。
では、
ウソとマコトの混合割合がリアル空間に近い場所とはどこか?
「2ちゃんねる」だ。
便所の落書きと揶揄されがちな2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)だが、ここをのぞいたことのない日本人はまずもって存在しない。
なぜ日本人が2ちゃんねるに惹かれるかといえば、居心地が良いからだ。
「現実」と近接した虚実含有割合であり、現実の延長線上としてくつろいで過ごせるからだ。
2ちゃんねるに人々が惹かれ、
その対偶現象として、ときに2ちゃんねるを人々が忌み嫌うのは、
2ちゃんねるの情報がウソだらけだからではない。
2ちゃんねるの情報構成が、現実の虚実割合を投影しているからこそ、
2ちゃんねるは毀誉褒貶の対象となるのだ。
現実だけがないテレビ
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