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note記事で紐解く/池上彰が知らない経世済民

千思万考の末に紡がれた言の葉たち。
彼らが集いし場所がnoteだ。
そのnoteでも一際異彩を放つ千紫万紅なる記事がある。
精鋭中の精鋭記事、今日はそんな特選記事をランキング形式で紹介しよう!

10位

この筆者はベーシックインカム論に一家言持っている人物。
ひいては悪名と高名が織り混ざったアノ情報機関で働いていた経験を活かし、諜報についての記事も精力的に投稿している。
さらに情報デフレというこれまで誰も思いつかなかった物価下落メカニズムを提唱し、ベーシックインカムと情報デフレという二つの楕円に焦点を見つけるべく刻苦勉励中だ。

本記事では、BIが個人情報と最低所得の交換取引だという閃きをフックとして、BIと情報デフレとの間の相似形を見出している。
確かにベーシックインカムと情報デフレは根幹が同じだと気付かされた。

果たして、著者の言う白い悪魔とは誰を指しているのだろうか。
ただただ続編が待ち遠しい。



9位


こちらも経済系統で異彩を放つnote記事だ。

情報インフレ。

個人情報が商品化されている21世紀にあっては、
個人情報商品分の価格が労働人件費に乗っかるためインフレになりやすい、という筆者の主張は相応以上の説得力を帯びている。

だがどうだろうか。
情報デフレが喧伝される現下日本にあって、それと真逆の情報デフレなる現象が本当に具現化されているのだろうか。

この筆者は池上彰の書籍をいまだにくまなく渉猟している酔狂な人物。
だから、
だからこそ書ける理外の理がここにあるのだ。



8位


2024年8月最終週に本州を直撃すると騒がれた台風10号。

驚くべきことに、
この筆者は台風10号が予想から大きく逸れることを上陸前に確信していた。
その千里眼もさることながら、メディアないしそれに類するものに対する洞察力は入神の域に達している。

状況を平時、中時、有事に三分類し、
平時と有事に関する個人情報についてはIT企業が把握し終わり、
残る中時に関する個人情報を収集する段階に入っている、、、とする筆者の仮説は傾聴傾注ともに値する。

果たして我々の個人情報収集にどこかで歯止めをかけることができるのだろうか。



7位


おっと、これまた経済系統の秀逸記事がお出ましだ。
筆者はいわゆる小泉構造改革について深く研究を成した人物。

1900年台は労働力商品を売却する時代だったが、
2000年台初頭に派遣雇用解禁によって労働力商品が賃貸される時代となった。
売却ではなく、賃貸という所有権の移転しない貨幣取引の対象となったことから、
労働力商品の時代が終焉に近づいていたという筆者の説は細くはあるがそれだけに鋭い。

返す刀で、
労働力商品の時代が終わり、21世紀に入り個人情報商品の時代が始まっていると筆者は説いた。

ある主力商品の取引形態が売買から賃貸に変遷する時、その商品は主力商品の座から転落するというミクロ経済における法則を、マクロ経済に敷衍してものの見事に展開していく。

ミクロ経済とマクロ経済を跨いで、細く鋭く言の葉を紡ぐ彼から目を離してはならない。




6位

打って変わって、ソフトチャイルドな筆致の異彩が登場だ。
知能と知性の違いを、擬人化してわかりやすく噛み砕いている。

知能とは己の存在を知っている状態であり、知性とは性を知っている状態である、という筆者の指摘にはただただ膝を叩くしかあるまい。
ひいては昨今盛んに吹聴されているAIのシンギュラリティを、人間における思春期だと喝破してみせた。
簡にして要を得た解説とは何かを知りたけくば、この記事を読まなければなるまい。



5位


巨人の肩に乗るとは、先人の叡智を使わせてもらい叡智のドーピングを行っている現代人を示した言葉だ。
筆者はこのフレーズをもじりAI画像生成をはじめとするAIコンテンツ全般を「巨人の頭に乗っている」と揶揄ののちに警告している。

巨人の肩に乗る人類は、先人の叡智に対する敬慕があったが、
巨人の頭にまで登り始めた人類には先人とその叡智に対する敬慕が皆無だと指摘しているのだ。

確かに、我々はAI生成画像を用いる時、そこに込められている何千何万何億という叡智や才能に思いを巡らせてはいない。
果たして今更先人とその叡智に敬意を払うことに、どれほどの意味があるのだろうか。

この記事を読んで、我々は巨人の想いを再確認しなければならないだろう。



4位


メルヘンチックなイントロイラストで油断してはならない。
鋭利な刃物のような筆致で、言語と宗教に連関のナイフが貫かれる。

日本語は赤ん坊が生まれた瞬間に、赤ん坊を中心とする言語体系に一変し、そのことが天動説と親和性の強い人間形成を手伝っている。
一方で、欧米言語は赤ん坊が生まれても、赤ん坊中心には変化せず、天動説ではなく地動説と親和性が強い。
だが、欧米では天動説を基盤とする一神教が根付いた。
これは地動説言語と天動説宗教の組み合わせであり、間尺が合わないではないか、というのが筆者の主張。

言われてみればその通りだ。

地動説言語と天動説言語、
地動説宗教と天動説宗教、

今まで存在しなかった四象限は世の中をえぐる新たなナイフになるに違いない。



3位


おっと、奇遇なことにこの筆者も「情報デフレ」という新概念に強い関心を持っているようだ。

1995年に普及し始めたインターネットによって、人々は個人情報を商品化して売却することが可能になった。
この最新の知見を下地に、情報デフレーションを体系化していこうと一意専心している。
その白熱する議論はAI開発と化学反応を起こし、情報デフレスパイラルにまで昇華していく。
「AI開発によって雇用が失われ、雇用を失った労働者は個人情報を売却するしかなくなり…」という情報デフレスパイラルの構造は、もはや現代のアートといえよう。

経済に興味がある読者はもちろん、現代アートに造詣のある読者も必見の記事がここでひっそりと、哭いている。




2位


これまた経済系統において異彩を放つnote記事だ。

情報デフレ。

個人情報が商品化されている21世紀にあっては、
利用者の個人情報商品分の価格がネットサービスから割り引かれ、結果として安くなっている、、とする筆者の主張は相応以上の説得力を帯びている。

だがどうだろうか。

人件費高騰が喧伝される現下日本にあって、それと真逆の情報デフレなる現象が本当に具現化されているのだろうか。
この筆者は池上彰の書籍をいまだくまなく渉猟している酔狂な人物。
だから、
だからこそ書ける理外の理がここにあるのだろう。



1位 \(^o^)/


ベーシックインカムに一家言持っている人物が映えある1位をも持ち去った。
「ベーシックインカムの本質は個人情報と最低所得の交換だ」という筆者の見解には思わず息を飲まされる。

確かにそうである。

タイではデジタル通貨を前提にベーシックインカム導入のアナウンスがなされたではないか…
ベーシックインカムによって個人情報が国家に掌握されしまう。
そうなると、基本的人権云々一体全体どうなるのだろうか。
その問いについて筆者はそれ以上立ち入ることはしない。

だが、それ以上に巨視的な問いを提示してくるから驚きだ。

なんと、
ベーシックインカムは国家がIT企業から個人情報を取り戻すための苦肉の策だというではないか。

にわかには信じかねるが、確かにIT企業によって我々の個人情報が脅かされいるのもまた事実。
果たして、我々の事実はいまどこにあるのだろうか。
大いなる示唆と事実がこの記事の方角にあることだけは確かだ。

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