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くずはモール/京阪のヤバい大型ショッピングモール
くずはモールは大阪府枚方市にそびえる大型ショッピングモール。
京阪電車・樟葉駅から徒歩1分という好立地。
いわゆる駅直結型のショッピングモールだ。
あのショッピングモールの始祖たる「つかしん」の蹉跌からしっかり学んでいる。
鉄道2社2路線3駅という好条件にも関わらず、徒歩距離があまりに遠く険しく、「つかしん」は創業以来40年間オールタイム、ヤバい状況で闘っている。
そんな「つかしん」を他山の石として、くずはモールは駅チカに軒を構え繁栄しているようだ。
繁栄ぶりをこの目で確かめるべく、筆者は樟葉駅に降り立ち視察を試みた。
「樟葉」 京阪の西宮北口
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とはいえ、京阪沿線に土地勘のない筆者にとって、樟葉駅に行くのがまず至難の業。
「出町柳」駅に降り立ってもうた。
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どうやら京都まで来てしまったようだ。
だが、災い転じて福となった。
京阪電車の路線図と睨めっこしたおかげで、樟葉駅の重要性が頭の中で、整いました。
京阪電車本線
至・大阪ーーー樟葉ーーー至・京都
25分 25分
阪急電車神戸線
至・神戸ーー西宮北口ーー至・梅田
20分 15分
京阪電車・樟葉駅は大阪と京都の中間に位置し、共におよそ25分の時間距離となっている。
これは阪急神戸線・西宮北口駅が大阪と神戸三宮の中間に位置していることのアナロジーとして捉えられる。
西宮北口といえばあの「住みたい駅ランキング」で大阪梅田と一位の座を争うモンスターステーションだ。
つまり、くずは駅は卓抜して交通アクセスの良い駅だということが頭の中で整いました。
保守の京阪 「おけいはん」
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くずはモールではいま京阪電車の展示会が絶賛で開催中だ。
昭和の趣きを残す京阪の功労者たちが筆者を迎えてくれた。
阪急電車主義の筆者だが、京阪電車の奥深さには一目置かねばなるまい。
こうやって功労者を顕彰する姿勢は大切なことだ。
くずはモールに保守の真髄を教えてもらった。
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「♾️型」ショッピングモール
くずはモールは典型的な周回型ショッピングモール。
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楕円が二つあり、合わせて♾️マークのようになっている。
そのため真っ直ぐ進んでいるだけで、いつの間にか全店舗を回ることができるのだ◎
これもあの「つかしん」の蹉跌から学んだのだろう。
ファストペンギンはいつの時代も大変である。
周回型の大型ショッピングモールといえば全国的に「エキスポシティ」が挙げられるが、奇遇なことに淀川を挟んで樟葉のご近所さんである。
筆者の感想としては、
大きさではエキスポシティに軍配が上がるが、
わかりやすさという点では「くずはモール」に分がある。
つまりは痛み分けである。
ちなみに、
「つかしん」は斬新奇抜さでは圧勝なんだかんね。
知らんやろ!
本邦初公開! 樟葉繁栄の秘密
くずはモールは賑やかだ。
平日の大型ショッピングモールは少し寂しいところも多い。
だが、くずはモールは平日のお昼過ぎでも相応以上の客足がなぜか途切れない。
何故だろうか?
筆者は行き詰まった時に逆立ちして考える癖がある。
今回も逆立ちしたらば窓の外に「くずはモール繁栄の答え」がみえた。
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くずはタワーシティ
くずは駅が誇るタワーマンションだ。
しかもこのタワマンの立地が絶妙である。
ーーーー樟葉駅ーーーーーーーーー
↑↓徒歩30秒
くずはモール
↓↑ 駅徒歩4分?
くずはタワーシティ
ともすれば、何でもかんでも駅チカ・駅直結にてタワーマンションを建立してしまいがちだ。
だが、それは短慮にすぎる。
何故ならタワマン住民の足が駅方向に向かうため、駅チカ・タワマンだとタワマンを起点とする人流がいきなり最寄駅から外部に抜けてしまうからだ。
樟葉駅
人流↓↓人流
↓↓
✨くずはモール✨
↑↑
人流↑↑人流
くずはタワーシティ
その点、樟葉駅周辺のサンドウィッチ方式ならば、間に入った「くずはモール」がつねに人流の重心となり、相応の客足がつねに担保されるではないか。
相応の客足があれば、商業店舗としても販売計画が立てやすい。
ひいては相応の客足があれば「ああ、この街は賑わっているね。みんなに伝えよう!!!」とお客さんがお客さんを呼ぶの法則が発動して、ますます繁栄する。
くずはモールはこの法則がピッタリ当てはまるショッピングモールだ。
商業施設とタワーマンション連動の成功事例として教科書に載せてもいいレベルである。
そういえば、
つかしん周辺にはタワーマンションどころか高層マンションすらもない。
つまり、つかしんはまだまだ伸びしろが無尽蔵という訳だ😊
何事もポジティブ思考が大切である。
好循環の街
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くずはモールとくずはタワーシティを中心に人流が生まれ、樟葉駅周辺はつねに賑わっている。
賑わいがあれば商業施設が商機を捉えるために我先にと出店し、さらなる活気が訪れる。
商業施設があれば、外部から新たな人々が住民となってやってくる。
住民は安定人流となって、さらにくずはモールと樟葉駅周辺に繁栄をもたらす。
この好循環が樟葉駅界隈には出来上がっている。
現に樟葉駅周辺は飲食店ですこぶる賑わっていた。
つまり、この街は面白い。
戦術的には正しいが、戦略的には…
ここまで「くずはモール」と樟葉駅を絶賛してきた。
だが気になることもある。
それは「枚方」と「樟葉」の関係性だ。
筆者は返す刀で新進気鋭の「枚方モール」の視察も試みた。
その過程であのSUUMOさんにも隠密取材を行った。
結果、枚方市駅と樟葉駅が近すぎるところに問題を発見したのだ。
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あまり知られていないが、
樟葉は枚方市の中にある。
枚方市は京阪電車・枚方市駅を中心に昔から栄えてきた街だった。
ところが、青は藍より出でて藍より青しといった体で、今ではどちらかといえば樟葉駅の方が栄えている。
ーー枚方市駅ーーーーー樟葉駅ーー
←10分?→
大阪← 中心 →京都
樟葉駅が栄える。
それ自体はいいことなのだが、どうにも枚方市の方針が枚方市駅も樟葉駅もどちらも発展させようとしているように観える。
上記した「枚方モール」が典型事例だろう。
現下において、どの自治体も予算は厳しい。
虻蜂取らずという言葉があるように、欲張りすぎるとどちらも得られないことが多い。
しかも、京阪電車にとってこの地域は大阪と京都の中間にある要衝中の要衝だ。
この地域を発展させることが京阪電車の繁栄に直結する。
したがって失敗は許されない。
だが、大阪と京都のど真ん中に枚方駅と樟葉駅という二つの中心が形成されてしまっているではないか。
この二つの駅を一つの商圏としてくっ付けられれば、阪急電車神戸線の西宮北口に拮抗しうる「ヤバい駅」になるのだが…
それをするには6㎞という距離は遠すぎる。
かといって、どちらかだけにリソースを集中させれば住民から不満の声があがる。
したがって、枚方市行政も京阪電鉄側もリソースを2つに分けて投下している。
これは戦術的には正しいが、戦略的には・・・
とてつもなくバカだが、優しい京阪電車
筆者は京阪電車のやり方が好きだっ!
枚方市駅も樟葉駅もどちらも捨てきれない。
そして、京阪電車は他のどの駅も捨ててはいない。
その証左に、
京阪電車の特急停車駅は同一区域間におけるJR快速停車駅の3倍以上である。
京阪電車は阪急と同じで優しい電車だ。
どちらも選択と集中に徹しきれないおバカで優柔不断で優しい電車だ。
バカじゃないかと思うが、俺は大好きだ!!!!!!
だから、筆者はまた阪急電車と京阪電車を乗り継いで、枚方市駅と樟葉駅に必ずやってくる。
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